2009.05.09 第四日目 道央放浪 その@ 森→積丹岬
2009年5月9日

5時30分 起床

今朝の車窓

・・・寒い
氷点下ではないがたぶん一桁の気温

ふと目をやると

そこには鮮やかな桃色の桜が咲いている
クルマを降りてみると
そこは桜の園だった・・・・・
ヤマザクラやソメイヨシノ
何種類もの桜が咲き乱れている
桜の園の遥か向こうには
駒ケ岳が聳え立つ
駒ケ岳は頻繁に大規模な噴火を
繰り返す活火山


この抉れた山頂のカタチは
噴火し過ぎてこうなったのだ

なんとも豪快な山だ


麓にはリゾート地として有名な鹿部がある

7時10分 発
さて
どこにいくかな?
これから3日間は道央でフリータイムだ
とりあえず
ずっと行きそびれていた積丹半島へ
行ってみることにする
海岸線に出ると
積丹岳が遠くに見えてくる
9時00分 
道の駅 シェルプラザ 着

きれいな貝殻を売っていた

9時10分 発
のどかな漁村の風景が続くの海岸線を
進んでいると
目の前に妙な乗り物が・・・・

トライクかな?
接近してみる

バイクの後ろにリアカーをつけたものらしい
荷台でおばあさんが正座してるよw
しばらくすると岬が見えてくる
あれは神威岬のようだ
ボコボコと泡のような丸いふくらみのある
海岸の断崖
こんな彫刻みたいな岩もある
自然が作ったものとはとても思えないな
見えた
あれが積丹岬らしい

人呼んで
「ローダウンクリフ」
・・・いや
シャコタンだし・・・
積丹岬灯台に上がる道

この道
写真では平坦に見えるが
実際はボコボコに荒れているので
特にバイクで行かれる方は
用心したほうがいい
10時30分
積丹岬灯台の駐車場 着
なんとも壮大な眺めだ
涼しい風がそよそよと吹いている

聞こえるのは笹の原のざわめきと
かすかに聞こえる波の音のみ・・・
積丹岬灯台への急な坂道を登っていく
他にも数名観光客がいるが
坂がきついので
誰も上がってこない


舗装されているが
上に行けば行くほど角度がきつくなる・・・
ようやく登りきった・・・

そこにはかわいらしい積丹岬の灯台が
ちょこんと座っている

これだけ高台にあるとあまり背丈は
必要なさそうだ
目の前に広がる大パノラマ

とてもカメラでは収めることが出来ない
水平線がかすんで見える


北海道では水平線がかすむと春
だそうだ
雄大な岬の風景
降りるのは楽だw

ところどころに「熊出没注意」の看板が
立っている


サワサワと笹の葉が風に揺れる音が
北海道らしい

駐車場の近くまで降りてくると
島武意(しまむい)海岸に抜ける
トンネルがある

なんでもニシン漁が盛んに行われていた頃
ニシンの輸送用に手で掘られたとか・・・


幅はふたり並んで歩けるほどだが
175cmのわたしが通ると
頭が天井に当たりそうになる
島武意海岸は
日本の渚100選にも選ばれている
景勝地として有名なところだ

どんなところなんだろう・・・・

トンネルの向こうは・・・・
・・・・うおお
なんだこの不思議な空間は!!


小さな湾に
奇岩が立ち並び
とても透明度の高い浅瀬に穏やかな波
土むきだしの断崖には浜へと下りる
長い長い小道・・・・

他のどこにもない風景だ
岩の上にはウミネコがいっぱい

あんまり騒々しく鳴いていないのが
返って不思議さを増す
浜に降りる道

こちらもかなり急勾配なのであまり
一番下まで降りる人はいないようだ

下りだけでもかなりきつい

しかし
こんな景色を目の前にして
降りずしてどうする?

段差を小刻みに飛び降りるように
下っていく・・・
浜へ降りた

・・・・ますます不思議な空間だ


今日のように穏やかな日は良いが
冬に荒れると一体どんな風景に
変わるのだろう・・・


なにげに「マムシに注意」の看板が
立っている

北海道にもマムシがいるんだな
鏡のようなベタ凪だ

静かな湖のような小波が
静かに寄せては返す
浜の一番奥に石垣がある
漁師小屋の跡か

・・・まさかここに人が住んでいたわけじゃ
ないだろうとは思うが・・・
石垣の階段のそばに
石板がはめ込まれている


個人名なので
やはり住人がいたのかな?
それともここを作った人なのか・・・・
石垣の中のトタンでできた小屋

作業小屋だとしても
こんな粗末な小屋では
過酷な環境に耐えるにはあまりにも
役不足のような気がする・・・・
海に向かって左側の奇岩群のほうは
大きな岩がゴロゴロと転がっている

人を寄せ付けないような
呼んでいるような・・・・

全く不思議な空間だ

降りてきてよかった
・・・・と、思うのは
登り始めるまでw


t帰りはこの道をよじ登らなければならない
途中
崖を横切る小道を発見

・・・・行きたい
こういうところを見ると
たまらなく行ってみたくなる
なんとかよじ登り
トンネルを抜けて駐車場前に出る

少し早いが昼食にしよう

ここで唯一のお土産物屋兼食堂へ向かう
海鮮三色丼
2100円

味噌汁はエビの頭でダシをとったもの
コレが意外とうまかった

11時42分 駐車場 発

余市へ向かう