ミニレポート
 寄り道の旅 ついでに伊豆・石廊崎へ
2011年5月7日
 
 
  2011年5月7日

ゴールデンウィークの期間を利用して
埼玉県に住む弟の家に転がり込んで
関東をうろうろした

せっかく関東までトッポで来たので
ひとつでも「端っこ」に行っておきたい
わざわざ出かけてくるには
関東は遠いからだ

帰り道に
伊豆半島の最南端 石廊崎(いろうざき)に
行くことにした

と、いうわけで
今回はミニレポートという形式で
寄り道の旅をお送りします


8時10分
さいたま市 某所 発
  天気は雨模様

与野インターチェンジから
首都高速道路へ
  ・・・首都高はキライだ

細かい分岐が次々現れて気が抜けないし
レーダーの探知機の警告音は鳴りっぱなしだし 
狭いし 遅いし 景色悪いし・・・

大阪の都市高速があんなに走りやすいのに
首都高速がこのザマとはどういうことだ
大阪を首都にして
西日本は独立すればいいのに・・・


・・・などと
ぶつぶつとツイートしながら走っていると

案の定 用賀の手前で
分岐を一本間違えた・・・

ぷつぶつ言いながら
都内の真ん中に降りて一般道を進み
再び首都高へ乗り直す・・・

  ようやく東名高速道路に出る

いつも激混みでうんざりな東名だが
今回はなんだかホッとした・・・


都会には決して住めないわたしですw
  9時46分
中井パーキングエリア 着

静岡名物 草餅を買う

10時00分 発 
沼津インターチェンジで
高速道路を降りる
  国道1号線まで南下

国道136号線に乗り
右折して伊豆中央道へ

通行料金 150円 (軽自動車)


この先の修善寺道路も
通行料金150円(軽自動車)

どちらもETCがないので
小銭の用意が必要だ
  国道138号線をさらに南下

下船原で
国道414号線 下田街道に乗り換えて
峠道に入り「天城越え」をする

途中こんな四国チックな道もある
  下田市内に入る
  下田市から国道136号線
マーガレットラインで南伊豆町へ

いよいよ岬が近づいてきたぞ

丘の緑は独特の色彩だ
  ナビでもゴールが見えてきた
  12時55分 石廊崎 駐車場 着

駐車料金 500円

漁港の真ん前に駐車場はある

右端のゲートは遊覧船のりば

海からの風が強い・・・ 
  では
さっそく石廊崎灯台に行ってみよう

駐車場から階段を上がる
  石廊崎灯台まで約1km

最初は石畳の緩やかな坂が続く
  これは・・・
お土産物屋の建物の跡かな?

商店は数えるほどしかなく
ちょっと寂しい・・・
  ここも入り江を利用した良港だ

かなり強い風が吹いているが
湾内はさざなみ程度しか立っていない


  500mほど登ると今度は緩やかな下り

かつて石廊崎ジャングルパークという
熱帯植物園があったが
ずいぶん前に閉園したようだ
道端には
亜熱帯なイメージの植物が鬱蒼と茂っている
  灯台の先端がちらっと見えている

そんなに遠くないな
  風にざわめく樹木の間をさらに進む

なんだか良い香りがする・・・
  途中
石廊崎特別地域気象観測所がある 


明治27年 西暦1894年6月30日に
海軍望楼として設置されたのを皮切りに
名称と場所を変えながら気象観測を続け
平成15年 西暦2003年10月に無人化されたそうだ
  木々の間から灯台と水平線が見えた 
  石廊崎灯台

旧称 石室崎灯台
明治4年 西暦1871年8月21日に設置点灯
当時は木造八角形 6.1mの高さの灯台だったが
暴風雨で大破
昭和8年 西暦1933年に改築
平成5年 西暦1993年2月に
外装が白いタイル張りになったそうだ
  灯台の先には石室神社がある

おもしろいところらしいので行ってみよう
  溶岩質の岩が波風に削られて
独特の尖ったような形になっている
  こちらが石廊崎の最先端

おおっ
ギリギリ端っこまで行けるぞ!!

いつも無理してギリギリまで行っているので
これは嬉しいw
  急な階段の下に石室神社がある
  こちらが石室神社 
岩に食い込むように建てられている

建物の手前が社務所になっていて
お守りやおみくじなどを販売している
  ガラスの床の下に見えるのは
伊豆七不思議のひとつ 千石船の帆柱

檜の柱で約12mあるという

案内板によると
江戸時代 この沖で難を逃れた
播州の千石船が奉納したとある

江戸時代 
塩を運ぶ播州の千石船が沖で嵐に遭い
無事に江戸に着けたら帆柱を石室権現に
奉納すると誓ったところ嵐が収まり無事に
江戸に着けた
その帰途 
船主が奉納のことをすっかり忘れていると
ここの沖で船が動かなくなり嵐が襲ってきた
船主は奉納のことを思い出し帆柱を切り倒すと
帆柱はなにかに引かれるように
神社に流れ着いた
その後嵐は収まり
千石船は無事に播州に着いたという

  石室神社は
役小角が神託を受けて伊波例命を祀ったとも
秦氏が築いたともいわれている


そういえば駐車場に
でっかい役行者の像が立ってたな


伊豆はかつて流刑の地だった
役小角も強力な法力の持ち主だったため
人々から恐れられて伊豆に配流になったらしい
  では
先端部に行ってみよう


風は強いが
柵がしっかり作られているので危険はない
  岩には縄が張られ
小さな絵馬が下がっている

岩自体がご神体のようだ 
  こちらが先端部にある熊野権現
縁結び神様として有名らしい


その昔
名主の娘と漁師の青年が恋に落ち
身分の違いから青年は島流しにされてしまう
娘は青年を慕って毎晩この岩で火を炊いて
青年のいる島に合図を送り
灯火で愛を確かめ合っていた
ある日
思い余って娘は小船で
青年のいる島へと向かったが
大嵐に遭い一向に船は進まない
娘が一心に神に祈ると
小船は無事に青年のいる島へ漂着し
ふたりは末永く幸せに暮らしたという
伝説が残っている


娘が火を炊いた場所がここだというはなしだ
  天気が良いと伊豆七島が望めるようだ
  白波が立つ岩礁

荒々しい光景なのに
強い風に乗って
まだあの良い香りが漂っている・・・

不思議な感覚だ
  遠く水平線を見つめる

いつもと同じ海の光景なのに
どれひとつとして同じ風景はない
 
  良い香りの正体は
あたりに群生している
キンモクセイの花のものだった 
  藤の花も野性味あふれる姿で咲いている 
  埼玉から4時間以上かけて
寄り道した甲斐があった

13時50分 発
  天城越えの途中にあるループ橋

ぐるぐると2回転する

天城山を越えると
南国伊豆の景色ともお別れ・・・
  ・・・と いうわけで
以上 
ミニレポート 伊豆・石廊崎への旅でした

その後
沼津から給油以外ノンストップで走り続け
23時59分 自宅着

なんとかギリギリ「その日のうち」に
帰宅することができましたとさw


おわり
 走行距離185.8km(沼津ICから石廊崎への往復距離)