車中泊・長距離ドライブの

旅の格言
このコーナーは、「広島じゃけん」がこれまで旅をしてきて
痛い目に遭いながら思い知ったことを列記したものです。 

 
 ★車中泊の敵は暑さと湿気。
 寒さは着込んで凌げるが、暑さの対策には限界がある
いくら窓を開けて換気しようとしても湿気が入ってくるので、車内は蒸し風呂状態になる
エアコンをかけたままにできない場合は、車中で熱中症になる恐れもある
そういうときは車外でテントなどを使って寝たほうが良い
標高の高い所や海辺など、涼しい場所を宿泊地に選ぶのがコツ


 ★津軽海峡は予約して渡れ。
 私はいつも潜り込むようにしてなんとか載せてもらっているが、それは車両が全長の短い軽自動車であり
行くのがいつもOFFシーズンだからだ
観光シーズンに予約せずに津軽海峡を超えるフェリーに乗ることは不可能に近い

 ★高速道路では「良い兄貴」を見つけろ。
「兄貴」とは、ペースメーカーになってくれる他車のこと
適当な車間距離をとってひたすら「兄貴」について行く(車間距離が短いと煽っていると勘違いされる)
自分に合ったスピードの「兄貴」を見つけるととてもうれしいが、別れが辛い・・・

★日没までに燃料確保。
田舎のガソリンスタンドは早い時間に閉店する
また、早朝に開店しない場合も多いので、明日の燃料は前日の夕方確保しておく

★現地調達をあてにするな。 
衣類、食品などは比較的簡単に手に入るが、特にキャンプ用品は現地で調達するのが難しい
発見できても高価だったり、デザインがダサかったりするので、用品は買い揃えてから出かけよう

★恐れず飛び込めホテルのフロント。
「今夜はどうしてもホテルに泊まりたい」と思ったら、片っ端から見つけたホテルのフロントに飛び込んでみる
以外に空き部屋はあるものだ

★基本、宿は予約。
最初からその場所に泊まるつもりで行くなら、宿は事前に捜して必ず予約を取る
特に、観光地、温泉地は予約して行くのが無難だ
現地飛び込みでもし見つからなかったら街中で車中泊するハメになるかも・・・・
事前に回避できるリスクは、出発前にできるだけ手を打っておく

 ★栄養より水分と塩分。
長距離ドライブで必要なのは「脱水症状にならない対策」だ
また、「栄養補給だ!」と言って食事を摂り過ぎると、腹を壊したり、眠くなったりして逆効果

 ★夏は下着を多めに持って行け。
 当たり前だが、夏の野外では汗をかく
そのままエアコンにあたってしまうと冷えて風邪を引くので下着だけでもこまめに換えるようにする
諸事情により風呂に入れなかったときも、下着だけでも換えればかなり気分が違ってくる

 ★日没までに夕食確保。
 特に、車中泊で田舎に泊まる場合は、早めに食料を確保しないと、入手手段がなくなる
道の駅の食事コーナーは早く閉店してしまうことが多いのであてにならない
食事をするためにクルマで街まで出るという手もあるが、帰ってきたころには快適な駐車(宿泊)スペースは
他人に占拠されている

★一日一回ニュースを確認。
車中泊で長い旅をしていると、つい世の中の状況を忘れがちになるので、一日一回は情報収集
特に、これから行く先の災害や気象情報は必ず入手しよう

★早く寝て、早くから動く。
 車中泊の旅は移動しやすい時間帯に動き、寝る場所を定めたら直ちに休息をとるのが基本
早朝なら交通量も少ないので走りやすい

★酒より睡眠。
 「寝酒」は睡眠の質を低下させる
お酒を飲むのは宿に泊まった時か、帰宅してからにするとして、旅の最中はなるべく控える
飲むときは、「翌日も運転する」ということをお忘れなく・・・・

★東京に道の駅無し。
文字通り、東京都に「道の駅」というものは存在しない
ホテルの宿泊料も高いので、早々に突破するのが一番

★眠くなったら手遅れ。
 眠くなったらすでに限界がきている証拠なので、眠くなる前に休憩をとるようにする
どうしても連続運転で距離を稼ぎたい時は、給油のタイミングで長めの休憩をとる

★衣類は半分、お金は倍。
これは車中泊の旅に限らず、旅行全般を指して昔から言われている言葉
クルマの旅だと、多少衣類が多くても大丈夫・・・・かな

★寒い予感は当たる。 
「もしかして寒くなるかも・・・・」と思ったら、大抵当たる
そんな予感がしたら、上着を一枚追加

★無計画には限界がある。 
 なにも考えずにアバウトに行く旅は、それはそれで楽しい
が、限られた期間で旅する場合は、ある程度計画性がないと行き当たりばったりでは対処しきれなくなる

★三日に一度は宿に泊まれ。
 車中泊はテントで寝泊まりするのと変わらないので、長く続くと体力が消耗してしまう
3日に一度は宿に泊まって本格的に回復を図るのが良い

★高速道路で時間を買う。
いくら深夜割引などを使っても、高速道路の通行料は安いとはいえない
しかし、一時間あたり一般道の2倍以上の距離を稼げることは期間に限りのある旅では大きな武器になる
単なる移動に食う時間を短縮すると、一日の旅の内容が充実する

★サービスエリアは眠れない。 
例外もあるが、一般的にサービスエリアは、昼間は人やクルマの出入りが激しく、
夜中は大型トラックが仮眠のために集まってくるので騒々しくて眠れない場合が多い

★船にATMとインターネットは無い。 
加えて、長距離フェリーでは携帯電話も通じない
ある程度お金がないと、船旅は退屈なだけになる

★出る前整備、途中で清掃。
タイヤの空気圧、ワイパーブレード、バッテリー チェックとエンジンオイル交換くらいは常識
車の中に泊まるのだから、住環境の整備が大切なので、車内の清掃・・・特にゴミ捨てはこまめにやろう
窓拭きも景色を楽しむためだと思えば苦ではなくなる

★お土産は最終日に買え。
地方の良いおみやげは、なぜか生ものが多い
良いものを見つけるとつい買ってしまいがちだが、持ち帰る前に傷んでしまっては元も子もない
さっさと宅急便で送ってしまう手もあるが、少々高くつくので、お土産物は最終日に買うのが無難だ
 
★田舎にコンビニ無し。 
国内だからと言って、どこにでもコンビニが存在すると思ってはいけない
無いところには、本当に無い!!

★ナビより地図。 
もちろん、「案内人」としてイマドキのナビは優秀だ
しかし、地図にはナビではつかめない現在位置感があり、周囲の地域とのつながりが把握しやすい
記載されている事項から思わぬ発見をすることもあるので旅の組み立てに大いに貢献する

★美味いもの食いたきゃ金を出せ。 
名物だと、同じものでも一般より割高であることが多々ある
しかし、食べてみると、同じものでも全く違う味であることも多いので、その美味しさの代価として払おう


★入浴に勝るリフレッシュ無し。
一日の垢を落とすことがどんなに快適なことか・・・特に旅の途中で実感させられる
旅の空での入浴のリフレッシュ感は睡眠・食事を明らかに上回る


★道の最後は、急な坂か階段。
 道の端っこの端っこになると、そこは必ず坂道か階段になっている
端っこを目指す旅の最後の試練になる

★日本は縦に長い国。
同じ国なのに、北と南ではこんなに気候も景色も食文化も違うものかと驚かされる
わかり切ったことだけど、旅してみないと実感できない
 

★一般道は遅々として進まず。
 「節約のため一般道を行く」というのは、実は効率が非常に悪い
一時間で進める距離は30〜60kmがせいぜいで、距離が伸びないので大した節約にならない場合がある
寄る場所のない移動区間であれば高速道路を使うのが正解
とはいえ、高速道路のない地域もあるので、そこは忍耐力で乗り切るしかない

★高速道路走行の敵は退屈。
 高速道路は上記の通り「時間を買う」ために走り続けるだけの道で、ずっと景色が良いわけでもなく
トンネルとゆるいカーブの連続で、つい退屈してしまう
退屈は眠気の母・・・・

★田舎の軽トラは一時停止しない。
交通量の少ない田舎のドライバーはマイペース過ぎて一時停止どころか
急停止したり、信号を守らないヤツもいるので要注意

 ★ネコと子供は飛び出してくる。
 老人は一定のペースで道路を横断するので比較的その動きを予測できるが、
ネコと子供は一旦停まったと思っても、またふいに走り出すことがある

★お金と燃料は使うと無くなる。 
・・・・当たり前だが、旅の空ではどちらもつい忘れてしまうことがある
お金はともかく燃料に関しては、「たどりつけない」という、旅する者にとっての最悪の事態を招くことがある
余計な買い物とスピードは控えめに・・・ 
★大型バイクは先に行かせろ。 
 最近の大型バイクは、なかなかクルマを抜いていこうとしない
後ろにつかれると常時点灯のライトがミラーに映って後方視界を妨げるのでさっさと抜ける環境にしてやる
旅する者にとって「上手く譲る」ということはテクニックのひとつだ
「早く着いた者」より「確実無事に着いた者」が勝者だ

★なるべく先頭を走らない。
前方に誰も走っていないと、ついペースが上がって無駄な燃料を食うことがある
見知らぬ土地では、取り締まりの場所もわからないので「お先にどうぞ」と地元民を先に走らせる
これを「ウサギを放つ」という
ウサギを先に走らせて、飛びかかる野獣(白バイやオービス)の囮にするのだ

★車間距離を空けると楽。
旅をしてみて一番強く感じたことだ
車間距離をやたら詰めるドライバーがいるが、大いなる損をしているといえる
飛散物を食らってボディに傷がついたり、鉄片を飛ばされてタイヤがパンクしたりするし
前の車がちょっと減速するたびにブレーキを踏まなければならない・・・下手をすれば追突だ
車間を詰めたがために「煽った、煽らない」で暴力沙汰に巻き込まれることも多々ある
車間を開けていれば、前の車がブレーキを踏んでも、こちらはとりあえずアクセルを緩めるだけで済むし、
前方の道路状況を含む周りの状況もよく見える

★新名神は軽自動車の敵。 
 ・・・・140km/h対応設計なので、ペースが速すぎて軽自動車では燃費がガタ落ちになってしまう
普通にゆっくり走れない道路は、:決して楽しいものじゃない
理想は「飛ばしてもゆっくりでも楽しい道路」だ
最終的には「周囲に釣られない」強い精神力で一番左側をゆっくり走ればいいのだが、心配なのは「速度差」だ
カマを掘られないかと心配になる・・・・

★飛ばしたらハイブリッドの意味無し。
特にプリウスのユーザーに多いのだが、高速道路でやたら飛ばしているのを見かける
せっかくのハイブリッド車も、飛ばしてしまえばただの「重たい非力な車」だ 
「軽やエコカーは舐められる」という浅ましい意識から飛ばしているとしたら愚かなことだ
飛ばせば飛ばすほど「敵」が増えることに早く気づくべきだ

★スタッドレスでも滑るときは滑る。
スタッドレスは冬の万能タイヤ」と思っているのは、雪道に慣れていない比較的温暖な地域の住民だけだ
手慣れた雪国のドライバーが、いざという時のためにタイヤチェーンとスタックボードと
雪かき用のシャベルを搭載している現状がすべてを物語る
「アイスバーン」が磨かれて「ミラーバーン」になると、チェーンやスパイクタイヤ以外では走行不能になるし
積雪があまりにも多いとスタッドレスタイヤだけでは前進もままならない
また、路面温度の高い夏にスタッドレスタイヤを履かせたまま走っていると、あっという間に消耗して
次の冬には使い物にならなくなる

★車高を落とすと不便が増える。
「シャコタン」で無事に走れるほど、日本の道路は平らではない
踏切は渡れない、フェリーには乗れない、挙句の果てには低いが故の「破損」が待っている・・・・

「かっこいい」の代償は高くつく

★整備しないクルマは、究極の危機の時に裏切る。
 整備もしてやらずにこき使っているクルマは、駐車場であなたの殺害方法を考えている
そして、最も危険な非常事態が訪れた時を見計らって、彼は沈黙する・・・・


★主要国道沿いの道の駅はトラックでいっぱい。
 トラックドライバーにとって、道の駅は「仮眠所」なのだ
それは昼夜を問わない
街道沿いであればあるほど、また、駐車場が広ければ広いほどトラックでいっぱいの可能性が高い


★北九州は高速道路で越えろ。 
北九州・・・・特に福岡市あたりの一般道は混雑する上に、ルートが複雑で他県民は迷いやすい
通過するだけで疲れるので、用がなければ一気に高速道路で超えることをお勧めする

 
★国道=酷道は実在する。
国道というと、漠然と「広い道」に思えるが、それは大間違い
ただ国が管理している「だけ」のとんでもない道もある・・・・


そして・・・
★軽自動車で日本の端から端まで行ける。