フォーカスSTで高知県 柏島へ 
2013.08.14t〜2013.08.15
一日目 2013.08.14
 
  2013年8月14日

「お」が
珍しく「海に行こう」と言い出した

猛暑の中
先日最高気温記録を更新したばかりの
四国は高知県を目指すことになった

今回は「お」の愛車
フォード フォーカスST170で出かける
ことにした

11時25分
自宅駐車場 発

  なんと
「お」が持ってきたのは
水中メガネとシュノーケルとフィンが
セットになったものと
財布だけ・・・
テントも海パンもバスタオルも着替えも
すべて現地調達するつもりらしい

お盆の真っ只中の
突然の旅立ちだったので
当然宿は取れていない

この暑さでふたり車中泊はキツいので
今夜はどこかでキャンプすることになるが
どこで宿営するかも決めていない
なんとも無計画
行き当たりばったりの旅立ちになった

11時35分

西条IC近くのSSにて給油

11:40発
  11時42分
西条ICから山陽自動車道に入る

目的地は高知県幡多郡大月町にある
柏島というところだ

以前
高知県出身の知人との雑談で
海水浴のはなしになった時
「高知で泳ぐなら柏島じゃきに」と言っていた
なんでも珊瑚の海に
熱帯魚がいっばいのすばらしいところらしい
子供の頃
宿毛の海で泳いだ思い出のあるわたしは
その話に興味を持ち
ずっと行ってみたいと思っていた場所なのだ
  お盆の真っ只中なので
多少の渋滞も覚悟したが
クルマの流れは割とスムーズだ

  看板に従って尾道で・・・・
・・・・お?
尾道インター通過しちゃったぞ?

しまなみ海道の基点
新因島大橋は尾道にある

  しかたないので
新しく出来た尾道自動車道の
尾道北インターチェンジから降りて
尾道市内に戻ることにする

  ・・・が
なかなか出口は現れず
ずいぶん北まで来ちゃったぞ


この道はずっと進むと
世羅まで行ってしまうようだ

つまり
方向が真逆

ハラハラしてると
ようやく出口が見えてきた
  降りてみると
そこは御調(みつぎ)町だった

無料区間といえ高速道路
尾道市の北の端まで来てしまった
ついでなので昼食がとれないかと
道の駅に寄ってみる

12時20分
道の駅 クロスロードみつぎ 着


小さな道の駅なのに人で溢れている
食事は無理そうなので
たこ焼きとジュースだけ買って
早々に出発する

12時30分 発
  再び尾道自動車道に戻る

迷い込んだとはいえ
ここはナビでも出ない新しい道路で
建設中に何度も下を通りながら
「どこへ行く道だぁ?」と思っていたところだ

図らずも試走できた

短いとはいえせっかくの旅なのだから
「迷ってロスした」と思うより
「寄り道した」と思うことにしよう
  山陽自動車道に戻ると
尾道より先の福山西方面に
「しまなみ海道」の方向表示が出ていた

どうやら福山西インターチェンジで降りても
しまなみ海道に乗れるようだ
つまり
尾道北で降りなくても
そのまままっすぐ行けばよかったのだ

地元ならではの
「しまなみ海道は尾道」という固定観念が
こういう時は邪魔をするものなんだな・・・
  ・・・ともあれ
福山西インターチェンジで降りて
連絡道路を通り
無事にしまなみ海道に入ることができた

・・・いや
こんなところでモタモタしてる場合じゃない

目的地は350km以上先だし
途中一般道の区間もある
「お」の買い物は全く済んでいないし
メシも食っていないのだ〜!

とりあえず
タコ焼きで間に合わせるが
朝から何も食っていない「お」には
不足のようだ

  前にも「四国八十八ヶ所」のところで
ぼやいた覚えがあるのだが・・・

しまなみ海道は
きっちり制限速度70km/hで流れる

いや
それ以下になることもしばしばだ

基本片側一車線で
橋の上と路上の数箇所に追い越しゾーンが
あるものの
抜いたところでまた
前方の70km/h走行のクルマに
引っかかるのがオチだ
ゆっくり観光時はともかく
仕事や急ぎの時は
高速道路としてその流れの遅さに
多少「イラッ」とくることがある・・・・

早く渡り切って食事と買い物を済ませたい
助手席のわたしはひとりで唸っていた・・・
  来島海峡大橋を渡る
これを渡り切ればようやく今治市だ
  13時30分
今治インターチェンジで
しまなみ海道を降りて
ホームセンターを探しながら
国道196号線 今治バイパスを西へと向かう

・・・が
見知らぬ土地で
闇雲に探しても見つかりそうにないので
ナビで「買いたい物が全部揃ってそうな店」を
検索する
  13時50分
フジグラン今治 着
ここなら海パンもバスタオルもあるだろう

・・・・問題はテントだな

お盆といえば販売店にとって
キャンプ用品は売り切っておくべき時期だし
タープ(屋根だけのテント)はあっても
テントは売ってないところが多いからね
  かくいうわたしも
海パンは新調するつもりでいた
海パン 2980円 

どうせ泳ぐのならわたしも水中めがねと
シュノーケルくらいは欲しいところだが
大人用の良いものが見当たらなかった
テントもやはり売っていないようだ・・・

「お」がバスタオルを買いに行っている隙に
密かな目的を果たす

そう!
今治といえば「
バリィさん」だ!!
最近は梨の妖怪・・・いや、妖精やら
頭に出雲大社をかぶったネコが
跳梁跋扈してるみたいだが
バリィさんの愛くるしさには適うまい!!

バリィさんのぬいぐるみ 1200円
ついに現地入手に成功した!!

14時20分 発

  ・・・いや
バリィさんを手に入れて喜んでいる場合ではない

もう午後2時回っちゃったじゃないか!
少しでも柏島に近づいておきたいところなのに・・・

それにテントも探さなくちゃ・・・
宿取ってないんだから
テントはないと困るなぁ・・・
わたしのはバイクツーリング用の一人用なので
ふたりはとても狭くて入れない

今治城の傍を通過して
とりあえず国道196号線で松山市に向かう
  松山市に入る
路面電車としばし並走して
国道56号線に乗り
伊予を目指す

途中ダイキというホームセンターに寄るが
やはりテントは売っていなかった
  17時20分
松山インターチェンジより松山道に入る 

午後5時過ぎてまだ松山・・・・
無計画な旅は
案の定遅々として進まないが
日程的には急ぐ必要も無い

いざとなればもう一日費やすことも可能だからだ

しかし
そんなユルい日程の中にあっても
急がねばならない理由がいろいろとあった・・・・
  海水浴場での心配事といえば
まず駐車場が空いているかどうかだ
駐車場を確保するにはなるべく朝早く
着かねばならない
そのためには翌朝の海水浴場までの
走行距離を極力短縮しておきたい

となると
最低でも宿毛市までは到達しないと・・・・
・・・などと
助手席で考える

「お」は割と無計画旅行が好きだが
ご存知のとおり
わたしはキッチリ計画派なのだ

そんなふたりが旅をすると
「無計画なのにうまくいく」という
なんともいえず良い加減の旅に仕上がるから
不思議なものだ・・・・
  カリカリしたって仕方ない
せっかく助手席にいるのだから景色でも
ゆっくり楽しもう

改めて眺めると
四国の山は急峻で様々な形に尖がっている
おかげで山道はワインディングの連続で
思わず「酔いのツボ」を押したくなる

余談だが
「水曜どうでしょう」の「酔いのツボ」は
実は歯痛のツボなので
車酔いには効果はないらしい

ちなみに
我々中国地方の人間はそんなクネクネ道でも
酔うことはあまりない(人によるが・・・)
中国地方もちょっと奥に入れば
そんなクネクネ道ばかりだからだ・・・・
  17時25分
宇和島市に入る

国道56号線で宿毛市へ

四万十市は
つい先日気温41℃を超えて
日本最高記録を更新したばかりだ

今回は同じ地域に行くことになるので
当然地獄の酷暑を覚悟してきたのだが
幸いにも最高気温は34℃止まりで済んだ

34℃でも相当な暑さだが・・・
  宿毛市に入った頃には
夕陽が水平線へと沈んで行った・・・・


途中
コーナンというホームセンターを見つけて
「お」のテントを探しに飛び込む
テントは売っていなかったが
クローズドタープを見つけた
フライシートはついていないが
四方の開口部を閉めることができる
雨さえ降らなければこれで野外で寝ることができる

一安心だ
「お」はついでにロールマットと
蚊取り線香も買った

わたしの水中めがねは・・・
子供用しかなかった
いざとなれば海水浴場でも売ってるだろう
それよりも
どこで寝るか考えないと・・・・・
  すっかり日が暮れてしまった・・・

・・・ふと
道端にビジネスホテルを発見した
「もしかしたら空いてるかも・・・」と
一瞬脳裏を過ったものの
盆休みのシーズンはどこも満室が常識
ましてやここは観光地だし・・・

・・・が
「お」も一瞬そういう考えが過った様子で
とりあえずダメ元で聞いてみることにした

フロントに駆け込んで
「今夜部屋空いてますか?」と聞く
答えは
(驚いたように)「はい?ありますよ?」

18時40分
ホテル あさひ
 駐車場 着
宿・・・取れちゃったよ
  あれだけテントを探し回ったのは
なんだったんだ〜!!

・・・・と
言いたいところだが
それは結果論に過ぎない
エアコンの効いたシングルルームをふたつ
確保できた喜びのほうがはるかに大きかった

設備は古いが必要なものはすべて揃ってるし
ベッドもダブルで広々〜

落ち着き先が決まったところで
このホテルの手前に大きな釣具屋さんがあったので
水中めがねとシュノーケルをそこで買って
あとはゆっくり晩御飯としゃれこむことにする・・・
  釣具屋さんで
待望の水中めがねとシュノーケルを買った後
食事出来るところを探してうろうろと走り回る

とんかつ屋さんがあったので
ここで手を打つことにした

かつ村

カツ御膳 1480円

カツ丼定食 980円


  こうして
波乱万丈の一日は終わった

自ら波乱を巻き起こしている感が
無きにしもあらずだが・・・・

 

 
 
 二日目 2013.08.15
 
  2013年8月15日

6時 起床


6時半に下のロビーに集合にしたが
朝食が7時からだった

クルマに荷物を置いて
散歩に出かける

日本一の最高気温を叩き出した地域とは思えないほど
涼しい風が吹いてくる
  それにしてる
宿運というものはあるものだ

見てください
この安さ

朝食つけても4400円だったよ・・・・


函館でも飛び込みで安くて良い宿を得たことがあった
  涼しい風が吹くと思ったら
すぐ近くが海だった

さすが天下の宿毛湾
海の水の色が全く違う
 

「お」が厳かに頭を垂れている
うーむ 朝日を拝んでいるのか?

それにしては方向が違うぞ・・・

・・・・カニを見ているだけだった
  ホテルに戻って朝食を頂く
ビジホの朝食なんてふつーは期待できる代物ではないが
ここのはやたらとゴージャスだ
しかも
作り置きではなく
頼んだその場でおばちゃんが作ってくれる

良いホテルだなぁ〜 

7時23分 ホテル あさひ 駐車場 発
  目的地までは残すところ28kmほどだ

柏島の海水浴場の事情がわからないので
とにかく現地へと急ぐ

宿毛市内で国道56号線から国道321号線に乗り換えて
大月町方面へ
  周りの植生が南国っぽくなってきた

柏島は四国のほぼ最西南端にあたる

今回は「端っこの旅」の記録には留めないことにする
「ほぼ」までクリアしてたらキリがないからね・・・

しかし
端っこに至る道の雰囲気は十分に堪能しておきたい

大月町で国道321号線から県道43号線に乗り換えて
一路柏島を目指す
  もうすぐ柏島が見えるはずだ

近くにはお猿公園とかがあって
道路にも「猿飛び出し注意」の標識が立っている
  見えた!
あれが柏島だ!!

きれいなところだなぁ・・・・

半島の先端にこんもりとした島が浮かぶ
 
島は橋で陸続きになってる

入り江には養殖用の生簀がたくさん
設置されている
鯛の養殖が盛んだそうだ

黒潮が流れ込み約1000種類の魚類が生息している
豊穣なる海だ
豊穣

海水浴場はどこにあるんだろう?

そう思いながら島に渡ってみる

見当たらないなぁ・・・
あちらこちらに「遊泳禁止」とか「飛び込むな」とか
書かれた看板が立っている
  ちょうど警備員のお兄さんがふたり歩いてきたので
海水浴場はどこか聞いてみる

すると
「元はここが海水浴場だった」と
「遊泳禁止」の看板が立てられた浜を指差す

「今はここでは泳げないけど、ここから1km戻ったところに
竜ヶ崎キャンプ場というところがあるので、
その前のビーチで泳げます」と親切に説明してくれた

「自分たちはこれからここに入らないように
警備をするところです」とも言っていた

・・・たぶん
海水浴客が傍若無人の振る舞いをしまくったために
遊泳禁止措置がとられたのだろう

なんとも島の人たちに申し訳ない話だ
それでも泳げるところはちゃんと用意してもらえてるのだから
こんなありがたいことってないと思う・・・・

  警備員のお兄さんの案内に従って1kmほど
来た道をもどると「竜ヶ崎キャンプ場」の看板を見つけた

ずいぶん高いところに入り口があると思ったら
下の入り江までウネウネと急な坂道を下る道が続いていた

  8時10分
竜ヶ崎キャンプ場 駐車場 着 

あまり大きな駐車場ではないがなんとか空きを確保できた

宿泊客用の駐車スペースは別に確保してあるようだ
  では
まずは偵察と行こう
歩いて浜まで出てみる

駐車場の傍には管理棟があり
ここにトイレやシャワー(使用料300円)がある
管理棟の傍には水場があり
キャンプをする人はここで
炊事や洗面の真水を得ることができる

水場の下の道路を浜に向かって歩く

  道路の左右はキャンプサイトになっている
板張りの立派なサイトだ

さすがに15日だけあって
今日帰る人が多いのか
皆テントや寝具を畳んで撤収準備に入っている
  浜に出た

深い入り江になっていて砂浜ではなく
丸い石がごろごろしている

きれいな水だ

なにより良いのは人がほとんど居ないということだ

偵察終了

さっそくクルマに戻り
昨日「お」が買ったタープとスイム用品一式を抱えて
ビーチに「前進基地」を設営する
  着替えていよいよ待望の海に入る

・・・が
丸い石に海草が付着していて足が滑りまくり
体が浮く深さのところに行くまでに何度も転んだ

・・・転んでも
瀬戸内海のように牡蠣の殻で切り傷だらけに
なるようなこともない

「お」は最初から全力で泳ぎまくる

わたしは慣れるまで足の届く範囲で
水中散歩を楽しむことにする
  今回の旅は新しいカメラで撮影している

前回の旅で使ったデジタルカメラは光学ズームがついて
いなかったので「寄り」が撮れずに苦労した
そこでちゃんと「寄れる」カメラに交代して
予備として持ち歩くようになったのだが
防水耐衝撃なので浅い海なら水中撮影が可能だ

せっかくなのでその機能を生かして
水中の様子を撮影してみる

・・・おお!!

いるいる

お!
あのまだらのヤツはイシガキダイか?
  水深3メートルあたりのところから
花のように上向きに開いた形をしている珊瑚が
群生している

・・・水面からはちょっと撮影は無理かな?

片手にデジカメを持ち
マリンシューズを履いて泳いでいるので
推進力が弱くて浮いているのがやっとの状態だ

・・・フィンも買えばよかったかな?
  全長数mmの
とても小さな魚が群れを成して泳ぎ回る

クジラのように
口を開けたまま泳げば食べられそうだ
  日本海ほど多くははないが
ウニもいる

よく見かけるムラサキウニはあまりいないようだ

中にはトゲがカラフルなものもいる
  海の青い宝石
ルリスズメ

この子たちを見ると
「南の海だなぁ〜」と実感が湧く
  もっとUPで撮れないかとチャレンジしてみたが
動きが速いのでこれが精一杯・・・
  タカラガイの仲間
カモンダカラ


タカラガイというと
海辺の観光地のおみやげもの屋にある
貝殻のコーナーでもVIP待遇で展示されている
巻貝界の貴婦人だ

生きてる姿は初めて見た

岩の上をじっと観察していると
鮮やかな色彩の様々な貝やウミウシを
見つけることができるので
つい呼吸をするのを忘れてしまう・・・

・・・そういえば
イソギンチャクをあまり見かけなかった
いればクマノミとかも見られれたかもしれない
  時々
水中の岩の上に登って休憩する

水温は一般のプールよりも温めで
ずっと浸かっていても体が冷え過ぎることはない 

海水の不純物が少ないためか
目がヒリヒリして開かなくなるようなこともない

日差しは強いが
刺すほどではなく
異常な日焼けを心配する必要はなさそうだ

ここは海辺の楽園だ
  そして
ちょっと覗き込めば
そこは自然の水族館
  カラフルな魚ばかりではなく
瀬戸内海でもよく見かけるベラやボラもたくさんいる
 
  手前の横縞模様の魚はカゴカキダイ
  縦縞のロクセンスズメダイ

他にも
ハコフグやヘラヤガラなども見ることが出来た
  そこへ巨大な生き物が
ドッポンドッポンとしぶきを上げながら通過していく

あれは
「お」という陸生哺乳類だ

・・・誰か水中銃持ってないか?
  水上に顔を出して柏島を眺める

ここはかなり有名なダイビングスポットらしく
スキューバーダイビングのグループが
次々とやって来ては水中散歩を楽しんでいる

  世間一般では
「お盆に海で泳ぐと
足をひっぱられる
とかなんとか言われるものだ・・・・

しかし
イマドキはそんなの関係ないみたいで
だんだん人が増えてきた

だが
増えてもこの程度なのはありがたい

イモ洗い状態の海水浴場は暑苦しいだけだからね・・・
  わんこも水辺で気持ち良さそうに海水浴
  水中遊覧船がやってきた

海水浴場に突っ込んできたというよりは
元々グラスボートの観光コースだったところに
海水浴場が出来たという感じだろう

あのあたりに珊瑚が群生しているんだな

  もっと泳いでいたいところだが
「帰還する」という行程が待っているので
午前中いっぱいで切り上げることにした
一日中泳いでグッタリして帰るより
楽しんで元気なうちに帰る

今度は泊りがけで来て
グッタリするまで泳いでみたいな・・・

前進基地を撤収してシャワーを浴びる
「お」のタープも無駄な買い物にならずに済んだ

11時21分 竜ヶ崎キャンプ場 
駐車場 発
  帰路に着く

:11時30分
SS給油
走行距離 392.0km
給油量 32リットル

燃費 12.25km/リットル


フォーカスSTはハイオク仕様なので
ガソリン代高騰は痛撃だ


11時35分 発

県道43号線から国道321号線へ
宿毛市内から国道56号線宿毛街道を
北上していく


 
地図上では
ずっと四国の西海岸を通るコースだが
実際は山道と市街地ばかりだ

愛媛県まで戻ってきた


宇和島から宇和島道路に乗る
この区間は無料区間になっている
  宇和島道路から 宇和島城が見えた
宇和島城は中世からあった板島丸串城の城跡に
藤堂高虎が建てた近代城郭だ

天守は宇和島伊達氏により建設されたもので
標高約80mの小山の上に建てられている

城全体の形が
「四角形に見えるけどホントは五角形」という
トリッキーな作りになっていることで有名
幕府の隠密も「四角形」と間違えて報告するほど
巧みな作りになっている
五角形を四角形に見せかけることで一辺が空角になり
敵の戦略のミスを誘うばかりではなく
補給路や攻撃隊の出撃経路にもなるという
藤堂高虎の天才的縄張りが見て取れる珍しいお城だ
  宇和島道路から接続で
松山自動車道の無料区間に入り松山市内まで戻ってきた

ここでちょっと思い出話

若かりし頃
「お」を含む友人たちと四国をクルマやバイクで
ぐるぐると何周も走り回っていた

ある夜
クルマで松山市内を通りかかったわたしたちは
腹を減らしていた・・・

どこかに「すかいらーく」はないかと探し回った

しかし
なかなか見つからない
あきらめかけたその時
同乗者のひとりが声を上げた
「あっ、あった!」

しかし
それは「すかいらーく」ではなく・・・・

  「すけーろーく」だった

14時50分
すけろく吉藤店 駐車場 着


単に見間違えたというだけの
他愛も無い若い頃の思い出だ・・・・

結局
その時もそれ以降も
「すけーろーく」に入ることはなかった

「お」もずっと気になっていたらしく
積年のすけーろーくに今初めてチャレンジする!!
  半チャン酢豚定食 980円

半チャンにしては普通盛りと同じくらいのボリューム
「お」は
マーボー丼と餃子の大盛りでご満悦のようだ

なかなか良いぞ!!
我らの「すけーろーく」!!


15時15分 発

これで次からふつーに立ち寄るだろう・・・・
  松山市内で見かけた
「おしゃれだな」と思った看板

チャリンコ・原チャってのはいいなぁ〜

いかついバイク屋より入りやすそうな雰囲気だ
  16時20分
しまなみ海道まで戻ってきた


実は数年前
しまなみ海道で大渋滞に遭ったことがある

わずか12kmを2時間半かかった・・・

今日は頼むから渋滞だけは勘弁してくれ・・・

そう思っていたらなんだか流れが遅くなって
車間がだんだん詰まってきた

キター!!

渋滞か? ・・・渋滞なのか?!

・・・と、思ったら
再びふつーに流れ始めた・・・・


・・・よっ
よかったぁ・・・・
  広島県に戻ってきた

クマの鼻っぽい形の入道雲が湧き立って
ゴロゴロと雷鳴を轟かせている

ひと雨来るかなぁ・・・

短かったけど
夏をひさしぶりに堪能した良い旅だった
たまには海に行かなくちゃね

18時35分 自宅前 着

疲れた顔も見せずに
「お」は自宅に戻っていった
  部屋に戻って荷物の整理をしていると
海パンのポケットから海で拾った思い出が
いっぱい出てきた

来年の夏も、行けたらいいな・・・・

おしまい
総走行距離 730km