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2013年8月15日
6時 起床
6時半に下のロビーに集合にしたが
朝食が7時からだった
クルマに荷物を置いて
散歩に出かける
日本一の最高気温を叩き出した地域とは思えないほど
涼しい風が吹いてくる |
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それにしてる
宿運というものはあるものだ
見てください
この安さ
朝食つけても4400円だったよ・・・・
函館でも飛び込みで安くて良い宿を得たことがあった |
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涼しい風が吹くと思ったら
すぐ近くが海だった
さすが天下の宿毛湾
海の水の色が全く違う |
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「お」が厳かに頭を垂れている
うーむ 朝日を拝んでいるのか?
それにしては方向が違うぞ・・・
・・・・カニを見ているだけだった |
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ホテルに戻って朝食を頂く
ビジホの朝食なんてふつーは期待できる代物ではないが
ここのはやたらとゴージャスだ
しかも
作り置きではなく
頼んだその場でおばちゃんが作ってくれる
良いホテルだなぁ〜
7時23分 ホテル あさひ 駐車場 発 |
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目的地までは残すところ28kmほどだ
柏島の海水浴場の事情がわからないので
とにかく現地へと急ぐ
宿毛市内で国道56号線から国道321号線に乗り換えて
大月町方面へ |
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周りの植生が南国っぽくなってきた
柏島は四国のほぼ最西南端にあたる
今回は「端っこの旅」の記録には留めないことにする
「ほぼ」までクリアしてたらキリがないからね・・・
しかし
端っこに至る道の雰囲気は十分に堪能しておきたい
大月町で国道321号線から県道43号線に乗り換えて
一路柏島を目指す |
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もうすぐ柏島が見えるはずだ
近くにはお猿公園とかがあって
道路にも「猿飛び出し注意」の標識が立っている |
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見えた!
あれが柏島だ!!
きれいなところだなぁ・・・・
半島の先端にこんもりとした島が浮かぶ |
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島は橋で陸続きになってる
入り江には養殖用の生簀がたくさん
設置されている
鯛の養殖が盛んだそうだ
黒潮が流れ込み約1000種類の魚類が生息している
豊穣なる海だ豊穣
海水浴場はどこにあるんだろう?
そう思いながら島に渡ってみる
見当たらないなぁ・・・
あちらこちらに「遊泳禁止」とか「飛び込むな」とか
書かれた看板が立っている |
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ちょうど警備員のお兄さんがふたり歩いてきたので
海水浴場はどこか聞いてみる
すると
「元はここが海水浴場だった」と
「遊泳禁止」の看板が立てられた浜を指差す
「今はここでは泳げないけど、ここから1km戻ったところに
竜ヶ崎キャンプ場というところがあるので、
その前のビーチで泳げます」と親切に説明してくれた
「自分たちはこれからここに入らないように
警備をするところです」とも言っていた
・・・たぶん
海水浴客が傍若無人の振る舞いをしまくったために
遊泳禁止措置がとられたのだろう
なんとも島の人たちに申し訳ない話だ
それでも泳げるところはちゃんと用意してもらえてるのだから
こんなありがたいことってないと思う・・・・
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警備員のお兄さんの案内に従って1kmほど
来た道をもどると「竜ヶ崎キャンプ場」の看板を見つけた
ずいぶん高いところに入り口があると思ったら
下の入り江までウネウネと急な坂道を下る道が続いていた
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8時10分
竜ヶ崎キャンプ場 駐車場 着
あまり大きな駐車場ではないがなんとか空きを確保できた
宿泊客用の駐車スペースは別に確保してあるようだ |
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では
まずは偵察と行こう
歩いて浜まで出てみる
駐車場の傍には管理棟があり
ここにトイレやシャワー(使用料300円)がある
管理棟の傍には水場があり
キャンプをする人はここで
炊事や洗面の真水を得ることができる
水場の下の道路を浜に向かって歩く
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道路の左右はキャンプサイトになっている
板張りの立派なサイトだ
さすがに15日だけあって
今日帰る人が多いのか
皆テントや寝具を畳んで撤収準備に入っている |
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浜に出た
深い入り江になっていて砂浜ではなく
丸い石がごろごろしている
きれいな水だ
なにより良いのは人がほとんど居ないということだ
偵察終了
さっそくクルマに戻り
昨日「お」が買ったタープとスイム用品一式を抱えて
ビーチに「前進基地」を設営する |
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着替えていよいよ待望の海に入る
・・・が
丸い石に海草が付着していて足が滑りまくり
体が浮く深さのところに行くまでに何度も転んだ
・・・転んでも
瀬戸内海のように牡蠣の殻で切り傷だらけに
なるようなこともない
「お」は最初から全力で泳ぎまくる
わたしは慣れるまで足の届く範囲で
水中散歩を楽しむことにする |
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今回の旅は新しいカメラで撮影している
前回の旅で使ったデジタルカメラは光学ズームがついて
いなかったので「寄り」が撮れずに苦労した
そこでちゃんと「寄れる」カメラに交代して
予備として持ち歩くようになったのだが
防水耐衝撃なので浅い海なら水中撮影が可能だ
せっかくなのでその機能を生かして
水中の様子を撮影してみる
・・・おお!!
いるいる
お!
あのまだらのヤツはイシガキダイか?
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水深3メートルあたりのところから
花のように上向きに開いた形をしている珊瑚が
群生している
・・・水面からはちょっと撮影は無理かな?
片手にデジカメを持ち
マリンシューズを履いて泳いでいるので
推進力が弱くて浮いているのがやっとの状態だ
・・・フィンも買えばよかったかな? |
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全長数mmの
とても小さな魚が群れを成して泳ぎ回る
クジラのように
口を開けたまま泳げば食べられそうだ |
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日本海ほど多くははないが
ウニもいる
よく見かけるムラサキウニはあまりいないようだ
中にはトゲがカラフルなものもいる |
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海の青い宝石
ルリスズメ
この子たちを見ると
「南の海だなぁ〜」と実感が湧く |
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もっとUPで撮れないかとチャレンジしてみたが
動きが速いのでこれが精一杯・・・ |
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タカラガイの仲間
カモンダカラ
タカラガイというと
海辺の観光地のおみやげもの屋にある
貝殻のコーナーでもVIP待遇で展示されている
巻貝界の貴婦人だ
生きてる姿は初めて見た
岩の上をじっと観察していると
鮮やかな色彩の様々な貝やウミウシを
見つけることができるので
つい呼吸をするのを忘れてしまう・・・
・・・そういえば
イソギンチャクをあまり見かけなかった
いればクマノミとかも見られれたかもしれない |
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時々
水中の岩の上に登って休憩する
水温は一般のプールよりも温めで
ずっと浸かっていても体が冷え過ぎることはない
海水の不純物が少ないためか
目がヒリヒリして開かなくなるようなこともない
日差しは強いが
刺すほどではなく
異常な日焼けを心配する必要はなさそうだ
ここは海辺の楽園だ
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そして
ちょっと覗き込めば
そこは自然の水族館 |
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カラフルな魚ばかりではなく
瀬戸内海でもよく見かけるベラやボラもたくさんいる |
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手前の横縞模様の魚はカゴカキダイ |
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縦縞のロクセンスズメダイ
他にも
ハコフグやヘラヤガラなども見ることが出来た |
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そこへ巨大な生き物が
ドッポンドッポンとしぶきを上げながら通過していく
あれは
「お」という陸生哺乳類だ
・・・誰か水中銃持ってないか? |
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水上に顔を出して柏島を眺める
ここはかなり有名なダイビングスポットらしく
スキューバーダイビングのグループが
次々とやって来ては水中散歩を楽しんでいる
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世間一般では
「お盆に海で泳ぐと足をひっぱられる」
とかなんとか言われるものだ・・・・
しかし
イマドキはそんなの関係ないみたいで
だんだん人が増えてきた
だが
増えてもこの程度なのはありがたい
イモ洗い状態の海水浴場は暑苦しいだけだからね・・・ |
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わんこも水辺で気持ち良さそうに海水浴 |
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水中遊覧船がやってきた
海水浴場に突っ込んできたというよりは
元々グラスボートの観光コースだったところに
海水浴場が出来たという感じだろう
あのあたりに珊瑚が群生しているんだな
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もっと泳いでいたいところだが
「帰還する」という行程が待っているので
午前中いっぱいで切り上げることにした
一日中泳いでグッタリして帰るより
楽しんで元気なうちに帰る
今度は泊りがけで来て
グッタリするまで泳いでみたいな・・・
前進基地を撤収してシャワーを浴びる
「お」のタープも無駄な買い物にならずに済んだ
11時21分 竜ヶ崎キャンプ場
駐車場 発 |
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帰路に着く
:11時30分
SS給油
走行距離 392.0km
給油量 32リットル
燃費 12.25km/リットル
フォーカスSTはハイオク仕様なので
ガソリン代高騰は痛撃だ
11時35分 発
県道43号線から国道321号線へ
宿毛市内から国道56号線宿毛街道を
北上していく
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地図上では
ずっと四国の西海岸を通るコースだが
実際は山道と市街地ばかりだ
愛媛県まで戻ってきた
宇和島から宇和島道路に乗る
この区間は無料区間になっている |
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宇和島道路から 宇和島城が見えた
宇和島城は中世からあった板島丸串城の城跡に
藤堂高虎が建てた近代城郭だ
天守は宇和島伊達氏により建設されたもので
標高約80mの小山の上に建てられている
城全体の形が
「四角形に見えるけどホントは五角形」という
トリッキーな作りになっていることで有名
幕府の隠密も「四角形」と間違えて報告するほど
巧みな作りになっている
五角形を四角形に見せかけることで一辺が空角になり
敵の戦略のミスを誘うばかりではなく
補給路や攻撃隊の出撃経路にもなるという
藤堂高虎の天才的縄張りが見て取れる珍しいお城だ
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宇和島道路から接続で
松山自動車道の無料区間に入り松山市内まで戻ってきた
ここでちょっと思い出話
若かりし頃
「お」を含む友人たちと四国をクルマやバイクで
ぐるぐると何周も走り回っていた
ある夜
クルマで松山市内を通りかかったわたしたちは
腹を減らしていた・・・
どこかに「すかいらーく」はないかと探し回った
しかし
なかなか見つからない
あきらめかけたその時
同乗者のひとりが声を上げた
「あっ、あった!」
しかし
それは「すかいらーく」ではなく・・・・
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「すけーろーく」だった
14時50分
すけろく吉藤店 駐車場 着
単に見間違えたというだけの
他愛も無い若い頃の思い出だ・・・・
結局
その時もそれ以降も
「すけーろーく」に入ることはなかった
「お」もずっと気になっていたらしく
積年のすけーろーくに今初めてチャレンジする!!
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半チャン酢豚定食 980円
半チャンにしては普通盛りと同じくらいのボリューム
「お」は
マーボー丼と餃子の大盛りでご満悦のようだ
なかなか良いぞ!!
我らの「すけーろーく」!!
15時15分 発
これで次からふつーに立ち寄るだろう・・・・ |
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松山市内で見かけた
「おしゃれだな」と思った看板
チャリンコ・原チャってのはいいなぁ〜
いかついバイク屋より入りやすそうな雰囲気だ |
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16時20分
しまなみ海道まで戻ってきた
実は数年前
しまなみ海道で大渋滞に遭ったことがある
わずか12kmを2時間半かかった・・・
今日は頼むから渋滞だけは勘弁してくれ・・・
そう思っていたらなんだか流れが遅くなって
車間がだんだん詰まってきた
キター!!
渋滞か? ・・・渋滞なのか?!
・・・と、思ったら
再びふつーに流れ始めた・・・・
・・・よっ
よかったぁ・・・・ |
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広島県に戻ってきた
クマの鼻っぽい形の入道雲が湧き立って
ゴロゴロと雷鳴を轟かせている
ひと雨来るかなぁ・・・
短かったけど
夏をひさしぶりに堪能した良い旅だった
たまには海に行かなくちゃね
18時35分 自宅前 着
疲れた顔も見せずに
「お」は自宅に戻っていった |
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部屋に戻って荷物の整理をしていると
海パンのポケットから海で拾った思い出が
いっぱい出てきた
来年の夏も、行けたらいいな・・・・
おしまい |