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レフトサイドビュー
ダブルシートはKH90用のもの
シーソー式のシフトペダルで
ミッションは4速ロータリー式
いつも「もう一速あれば・・・」と思うw
フロント加重が軽いので
停止状態でもはずみをつけるだけで簡単に
フロントアップが可能
段差乗り越えも楽々できる
その分、ラフなクラッチワークで発進すると
ウィリーしてしまうことがある |
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ライトサイドビュー
長いフューエルタンク
車体中央に近い配置のエンジン
70年代のマシン独特のスタイルだ
フューエルタンクのKAWASAKIのエンブレムは
Z1やW1と同じもので
いわゆる「大文字カワサキ」だ
(現在はKawasakiと表記されている)
バックミラーはオリジナルではなく
Z200のものを流用 |
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フロントビュー
及び
リアビュー
ヘッドライトは6v25wで非常に暗い
夜に正面から見てもぼんぼり並の明るさだ
ヘッドライトの球が切れたので
ハロゲンランプを改造してつけていたが
電圧が安定しないらしくすぐ切れてしまった
現在は昔ながらのフィラメント球を装着
スロットルの開閉に合わせて
明るくなったり暗くなったりする
当然ウィンカーもテールランプも暗い
フロントフォークは一見倒立式に見えるが
実は正立式のものに被筒(カバー)ついている
そのおかげで異物が入らず
フォークのシールは切れたことがない
タイヤは前後とも幅が細いので
あまりバンク角はとれない |
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KH90用のダブルシートは2008年末
オークションで新品をGET
(オリジナルのシングルシートは
経年劣化でシートが擦り切れて
中のスポンジがヘタってしまった)
左ウィンカーの上(シートの下)に
スタックアームがある
ウィンカーのケースや
リアフェンダーもメッキされている |
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フロント&リアともにドラムブレーキ
ドラムにしては良く利く
KHは前後ディスクブレーキだが
もしもKCがディスクブレーキだったとしたら
30年間も維持できなかっただろう
スポークはどうしてもサビが浮くが表面のみ
フェンダーもオールメッキ
ちなみに
ヘッドのステムベアリングが消耗してハンドルが
切れなくなったことがある
現在ではテーパーローラーが主流だが
このマシンのはただのボールベアリングを
硬めのグリスで埋めたものだった
新品のベアリングに交換して現在は解消 |
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まっすぐ伸びたマフラー
無論、チャンバーなどない
「KH400のチャンバーを取り付けるとよく走る」と
バイク屋の主人に聞かされたことがある
黒いエンドの部分はねじで取り外せる
時々外して中のディフューザーを掃除する
バッフルも定期的に交換しないとオイル漬けになって
後方にオイルを撒き散らすことになる |
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ハンドル周り
中央に単眼メーター
左隣がキーシリンダー
その左がチョークレバー
左スイッチボックスには
ウィンカースイッチ
ヘッドライトのHi.Low切り替えスイッチ
ホーンボタン
メーター左側のハンドルについているものは
ヘルメットホルダー
右側のスイッチボックスにはキルスイッチを装備
ちなみにヘッドライトの
OFF・ポジションランプ点灯・ヘッドライト点灯の
切り替えはキー操作で行う
フューエルキャップは
カギがイグニッションキーとは別のものなので
オプションかもしれない
ハンドルバーは左右2cmずつ切り詰めてある |
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左側スイッチ類
このようなチョークレバーは今ではお目にかかれない
始動時・始動後に操作して暖機運転するが
調整には長年の経験と勘が必要で
加減を誤るとすぐにかぶってしまう
ヘッドライトのHi・Lowは
切り替えてもあまり光軸の高さは変らない
ウィンカーは
スイッチを入れてコンデンサに電気が溜まるまでの
タイムラグがあり、ワンテンポ遅れて点滅し始める |
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右側スイッチ類
こちらはキルスイッチのみ
元々オレンジ色だったが退色している
上面のエマージェンシー表示も退色している
下側にセルモーターのボタンがつきそうな
スペースがあるが平たくなっているだけで
穴も開いていない
スロットルは一本のワイヤーを途中で
2本に分ける方式でそれぞれのワイヤーが
キャブレターとオイルポンプを動かす |
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エアクリーナーボックスは金属製
エアクリーナーエレメントは円形の乾式
昭和60年7月27日に第一回目の交換を行っている
(その後3回交換)
フューエルコックはアームが折れやすく
操作には気を遣う
エアクリーナーのダクトの下の平らな部分に
シリアルナンバーが入っている
サイドカバーの中には6Vのバッテリーが納まり
車載工具と書類を入れるスペースがある |
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ロータリーディスクバルブなので
キャブレターはクランクケース内に
収められている
アクセルワイヤーのゴムカバーの上に出たノブで
気温や湿度・高度に応じてアイドリングを調整する
走行条件によっては信号待ちのたびに
微調整をしなければならない場合もある
始動はキックのみ
ロングストロークのエンジンなので
仕損じるとケッチンを食らうことになる
エンジンはオーバーホール済なので絶好調
ステップは可倒式ではないので
転倒すると曲がるかもしれない
意識的にニーグリップをすると
キックアームが足の内側に接触する |
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フルカバータイプのチェーンカバー
上部はメッキ仕上げだ
当時のメッキは非常に美しく耐久性も高い
駆動系全体を覆うカバーがついているため
チェーンやスプロケットの消耗が少なく
チェーンは近年交換したがスプロケットは
30年間一度も交換していない
スタンドはサイドとセンターの両方を装備
リアサスペンションは積載重量に合わせて
手動で3段階に調整できる |
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電装が6Vであるため点火系が脆弱であることが
KC90の最大の弱点だ
なるべくオリジナルコンディションを保ちたいが
不具合部分は改良する方針だ
プラグコードを導電性能の良い
NGKのパワーケーブルに交換して強化
スパークプラグはイリジウムタフに交換
現在はとても良い火が飛んでいる
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右サイドカバーの中にオイルタンクが
ある
エンブレムの下の丸い穴から覗いて
エンジンオイルの残量を確認できる
給油時はサイドカバーを外す必要がある
エンジンオイルはスズキのCCISを使用
エンジンとの相性が良い
カストロールなどの高級オイルを入れると
マフラーからの白煙が濃くなり
極端に調子が悪くなる |
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左サイドケース
KH90の部品をそのまま使っているらしく
シフトペダルの周辺に5速リターンの
シフト表示がある
矢印の部分は前オーナー(父)が
左のケースを外そうとして
ラバーハンマーで叩いたら
エンジンシャーシの端がポロリと欠けたらしいが
見事に補修されている
溶接機もないのにどうやって直したのか不明 |
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※撮影日 2009年10月14日 |