「ふらふらする」を改善する

足回りを改善する
ショックアブソーバーとサスペンションスプリングを交換

まずは明白な原因&弱点から解決していこう
とにかくノーマルのトッポBJのサスは脆弱過ぎる
平坦地を直進していればやわらかいので
それなりに乗り心地も良いが
コーナーに差し掛かった途端地獄を見る
激しいロールとばたつき・・・インは底づき
アウトは伸びきりといった感じでとてもまともに
曲がってくれない・・・
ダンパーが抜けているのかと思い三菱のサービス工場に持って行き 
検査機(横揺れする台に乗せて車体の揺れの収まり具合を調べる装置)で
調べてもらったが「抜けてませんよー」とのこと
しかし いくらなんでもこれじゃ危なくてしかたない・・・・
改善の手始めとしてしっかりしたサスに交換することにした

ショックアブソーバーを検討したとき多くの人から言われたことがある
「軽に車高調はいらない」
サーキットにでも行かない限り必要ないと異口同音で指摘された
(最初ちょっと狙ってたんだが・・・・)

検討を重ね最終的にショックアブソーバーはカヤバのNew SRを選択
サスペンションスプリングはスポルトマッキをチョイス

結果は正解だった
ふらつきながらもまともに曲がれるクルマになった
長距離ツーリングが目的なのであまりベタベタにローダウンしても意味はない
と、いうよりローダウンし過ぎるとフェリーにも乗れないクルマになってしまうw
スポルトマッキは軽量でプログレッシブ特性に優れていて
路面追従性がとてもよく ちょい硬めのNewSRとマッチングがいい
車高はあまり落ちないが「よく動くためのストローク」といったものを
確保出来ている

・・・・しかし、これでテーマの「ふらふらする」が解消されたわけではない
やっとまともに曲がるようになっただけで改善はここからがスタートとなる
追記
取り付けて6万kmほど走ったある日
ありふれた道路のギャップを越えるとリアから
「バキンッ!」という大きな音がした
その後時々バキバキ音がするので点検したところ・・・
なんと右リアのスプリングが見事に折れていた!!
スイフトさん・・・ヘタるのならともかくこれはないでしょ?
ダンパーも寿命だったので同じカヤバのSRに交換
スプリングはタナベのNF210に交換
純正の長さに一番近くて乗り心地の良いものを選ぶ
硬くて低くなるものは振動や車高が低いことによる不便が著しいので
旅には向いていない
純正長に戻ったため14インチホイールでは幅が合わなくなり
純正アルミホイールに交換
タイヤも標準サイズに戻した
スプリング一本が原因でとんだ散財だった・・・・
 
 
タイヤをミニバンタイヤに交換

乗り始めてからずっとダンロップのル・マンを履いていた
静かで燃費が良いからだが ある日TOYOタイヤのトランパスのCMを見て
「ミニバンタイヤに履き換えればふらふらしないんじゃないか?」と考えた
そこでトランパスMP3を履かせてみるとかなりふらふらが収まった
その後軽量で転がり抵抗の少ないMP4に履き替え現在に至っている
トッポBJのホイールは初期型は13インチ 後期が14インチなので
14インチのアルミホイールをチョイスして後期型の仕様に追いつくw
峠でも走りに行くのなら一気に15〜16インチを狙っていくが
あまりタイヤの厚みが薄くなり過ぎると乗り心地が悪くなるので
この程度が無難だろう
ちょっと古臭いデザインだがこれは個人の好みだw
空気圧は 通常2.2kg 高速道2.35kgが自分的にベスト

・・・しかしまだ「ふらふらする」は解消に至っていない
足回りを固めると今度はそれまで隠れていたボディの剛性のなさからくる
「ふらふら」が姿を現し始めたのだ・・・・

追記
消耗によりトランパスMP4に交換
MP3に比べると若干接地感が薄くなったが、転がり抵抗が減って燃費は向上

空気圧は 通常2.05kg 高速道2.15kgが自分的ベスト
後に消耗により2セット目に交換する
その際、タイヤ幅を155から160に変更(14インチ換算の純正指定サイズ)
若干乗り心地が向上する
追追記
上記の事情により純正アルミホイールに換装し
タイヤもミシュランENERGY3に換え標準サイズに戻したところ
燃費が格段に向上する
フラフラ感撲滅のために上記の改良を施してきたが
ダンパーとスプリングとホイールとタイヤの組み合わせによる
バランスがよほど良かったのか純正サイズにもかかわらず
以前より気にならなくなった

車体を補強する
タワーバーを装着

ボディの補強といってもビンボー人で基本的に素人なので
あまりおおげさなことはできない
そこでセオリー通りにやることにするw
まずはタワーバーを装着してみる

このタワーバー 
なんだか形がまっすぐじゃないんだけど・・・
効くのだろうか?

取り付けてみると確かに前周りの「箱」の剛性感は出た
しかしいまひとつ「ふらふら」解消とは
言い難いものがある
ピラーバーを装着

トッポBJのような「箱車」だとどうしても後ろ周りの
スカスカの空間のために剛性が弱くなる
ということでピラーバーも装着してみる

期待していなかったがこれが意外と効いた
かなりしっかり感が出てきた

ちなみにこのバー 使い道いろいろ
ビデオカメラの架台やスピーカーを取り付けている人もいる
旅先では物干しや物掛けとして重宝したw
最初ルームミラーで見たとき目障りになるのではと
思ったが着けてみたらぜんぜん気にならなかった

これでかなり「ふらふらする」は改善された
あとはコーナーリングの時に若干「よれ」を感じるのを
なんとか解消すれば妥協レベルなのではないだろうか
アンダーバーを装着

トッポBJには粗末ながらスタビライザーはついている
もう一本架けるとなるとアンダーバーがよいだろう
さっそくヤフーオークションで落としてきて
わたしのクルマいじりの師匠に頼んで
8月の炎天下装着してみることにした

写真は完成した状態
が、MT車にはそのままでは装着できなかった
シフトのリンク部分が干渉するのだ
どうもコラムATのトッポBJにしかつかない形状のようだ
(「MTには装着できません」とは書いてなかったけどなw)


写真は下記の改造を施しリンクを回避して取り付け
使用した状態

これでも時々当たっているようで傷がついている
師匠がステンレスパイプでカラーを製作
長ボルトで取り付け位置を調整
なんとか装着することができた

こういったバーの類はいわば「つっかい棒」みたいなもので
そんなに強大な応力がかかるわけではないので
一般道走行ならこの程度で十分だそうだ
さすがにスクラップからクルマを「作る」のが趣味の人間は
手際が良いw
逆に直付けしなかった分ちょうど良い「しなり」が発生している
感じがする

ここまでやって実走して初めて確信できた
「ふらふらする」は改善された
非常にしっかりした剛性感でスパッと切り込んでも
安定した挙動で曲がっていく
トップヘビーはあまり問題ではなかったらしい
サイドブレーキターンでもするなら別だが・・・ 
コーナリング中に微妙に切り増ししてもびくともしない
アタマが重そうにふらふらと走っていたトッポBJは
地を這うような「曲がれるクルマ」に変貌した

まったく手間のかかるクルマだ・・・・w