第一日目 2010年9月23日 
嵐の初日・薩摩半島たっぷりコース
 
  2010年9月23日
6時07分 
自宅駐車場 発
 

今回は3泊4日の日程で
自力到達していない
九州最南端 佐多岬と
薩摩半島最南端 長崎鼻
さらに未到達の
九州最東端 鶴御崎

おまけとして
九州本土最北端 太刀浦埠頭にも
立ち寄る予定だ
  今回の旅で心配なことが
ふたつある

ひとつは天候

どうやら今日は大荒れらしい
明日からは晴天になるようだが 
気温が下がる可能性がある

もうひとつは桜島の活動状況
最近活発に小噴火が続いている
らしい・・・・
  いつもの
西条インターチェンジから
山陽自動車道下り線に乗る


ひさしぶりの雨の高速道路
気を引き締めてゲートをくぐる

今日9月23日が祝日なので
週末の24日・25日・26日まで
連続でETCの休日割引が利く

旅の期間全般で
高速道路を安く移動できる

初日の荒天を乗り越えれば
絶好の旅のシーズンというわけだ
  さっそく志和インターチェンジを
過ぎたあたりで大雨になった

フロントガラスを大粒の雨が
激しく叩く


風も強くなってきた
  こういうときは
ふらつかないように
右手でハンドルをこのように
鷲掴みにして手首は固定せず
ドアに肘をかけて安定させる
人間ステアリングダンパーだ

  山口県に入ると
雨は一応やんだが
今度は風が激しくなってきた

突風に煽られる車体


この荒天のため
交通規制も発生し始めた
  8時57分
関門大橋を渡り
関門自動車道から
九州自動車道へ

今日の目標は
とにかく無事に鹿児島に到着すること
出来れば長崎鼻あたりまで行きたい
  9時42分
古賀サービスエリア 着 

クルマを降りると身震いがした


寒い・・・・

短パンとTシャツでは辛い気温だ
  しかし
せっかくなのでなにか
珍しい食べ物でもないかと
うろついてみる


くじら南蛮串揚げ
350円 


割とあっさりしててうまかった

都合
これが昼ごはんとなった・・・


古賀サービスエリアSSで給油
走行距離296.2km
ハイオク1リットル146円
給油量22リットル
燃費 13.46km/リットル


10時10分 発
  大宰府インターチェンジから
筑紫野インターチェンジまで
工事のため渋滞 


名神の工事のように
全く動かないわけではなく

少しずつ流れているので
大してストレスにはならない
  熊本県に入ったあたりで
青空が見え始めた


風はまだ強いものの
晴天になれば気分も晴れる
  熊本県から
高速道路は少しだけ宮崎県に入る

目の前はえびの高原


  えびの高原を越えると
いよいよ鹿児島県に突入


かわいい西郷さんと
すごく噴火してる桜島が
カントリーサイン
  途中
故障車に出会う

最近
タイヤのバースト(破裂)事故が
多いそうだ


消耗したら早めに交換しないと
こういうところで
恐ろしい目に遭うということだな・・
  雲が不思議な模様を
形作っている・・・

遠くに桜島の頂が見えてきた
  13時40分
鹿児島インターチェンジ 着
 

意外と早くたどり着いた
   そのまま指宿スカイラインに入る
  指宿スカイラインから
錦江湾沿いの
国道226号線に出る

途中
13時40分
七ツ島SSで給油
 
走行距離306.0km
ハイオク1リットル146円
給油量18.0リットル
燃費 17.0km/リットル


このくらいの燃費ならありがたい

13時50分 発
  指宿市を過ぎると
開聞岳のてっぺんが
顔をのぞかせる


今日は全体がよく見えそうだ
  国道226号線から
左折して県道242号線へ


目の前に開聞岳が
どーんと現れる
わたしの好きなポイントだ

 
開聞岳を右に見ながら
長崎鼻へと向かう
  長崎鼻まで
あともう少し・・・

そういえば
長崎鼻のどこかに
「薩摩半島最南端」と書いてある碑が
あるらしいのだが・・・

どこにあるんだろう?
もしかしたら
パーキングガーデンの中かな?
  14時58分
長崎鼻パーキングガーデン 着 
  園内をクルマで探し回る

わたしが見た写真だと
クルマで傍に寄せて
撮影できる位置に
碑はあるらしい・・・

結局発見できなかった

奥の駐車場に古い市電が
置いてあった 
  しかたなく諦めて
いつものにしき屋の駐車場に移動


駐車場係のおじさんにも聞いてみたが
よく知らないらしい・・・

まあ
せっかくだから長崎鼻を
見に行こう
  風は強いが
天気は最高に良い

前回は雲に隠れていた開聞岳も
すっきりと望める 
  水平線がきらきらと光る

白波が立ち幻想的な風景が
目の前に広がっている・・・
  長崎鼻灯台も
秋の空に映える
  竜宮神社まで戻ると
団体客がやってきた

バスガイドさんが
「今日は屋久島がよくみえますねー」と
海を指差す

九州から屋久島を見るのは
初めてだ

他の島に比べると標高が高いので
やたらと目立つ



15時30分 発
  国道226号線に戻り西進 

スケジュールがかなり巻いたので
前から行ってみたかった所へ
向かってみることにした
  まずは枕崎市

映画「男たちのYAMATO」のロケ地を
探しに行ってみよう

わたしは子供の頃から
戦艦大和の大ファンなのだ

人生で最初に小遣いを貯めて
買ったものが
戦艦大和のプラモデルだった

当然
呉の大和ミュージアムに
通いまくり
映画もスクリーンに穴が開くほど
見た・・・

途中
映画の最初のシーンに出ていた
橋を渡る
ロケ地に近づいている実感が湧く

  枕崎で一番探してみたいロケ地
それが枕崎の漁港のシーンで
使用された場所だ

映画と同じ場所を求めて枕崎港を
彷徨う

そしてついに発見した
ここに間違いない


16時23分
枕崎港 着 
  ここに「明日香丸」が係留されていた

映画では活気あふれる
漁港の真ん中のような雰囲気だったが
ふだんはあまり使われていない場所
だったようだ

ただの岸壁なのに
なんだか感慨深いなぁ・・・・
  さらに国道226号線を西へ

ここまで来たら
少々遠いが
大和ファンとしては絶対に
行っておきたい場所まで行こう!
  行きたい場所・・・
それは坊ノ岬だ


ナビや地図によると
灯台まで道があるのかどうか不明

とにかく近づけるだけ近づいてみる
ことにする
  坊ノ岬灯台に向かう林道を発見

途中でダートになったり
崩れたりしているかもしれないが
ここは突入あるのみ!
  クルマ一台がやっと通れる幅の道
所々草が生い茂って
車体をなでる

先端まであと1kmほどのところまで
進んだが
正面からやってきた軽トラのおじさんが
「この先は通られんよ」というので
断念する
  16時50分
坊津歴史資料センター輝津館 着
  坊津は険しい地形を利用した良港

古くは遣唐使船の寄港地であり
その後も貿易・漁業の基地として
また 江戸時代初期には薩摩藩の
密貿易の拠点として栄えた
  展望の丘に向かう道端に
震洋隊の記念碑があった

震洋とは
太平洋戦争末期に登場した特攻兵器で
ベニヤ板で出来たモーターボートの
船首に爆薬を積み
体当たりで敵艦を沈めようという
ものだった・・・・

 
   展望の丘から坊ノ岬を望む
  北緯30度43分
東経128度04分

この坊ノ岬沖 約400km
東シナ海の海底に
戦艦大和は眠っている・・・
  九州では海沿いの景勝地を
観光の目玉にしようと努力している
ここは海道八景の7番らしい

たしかにこの絶景を
活用しない手はないだろう

17時15分 発
  国道226号線で
坊津から北西へ


今日は思いのほか走り回れた

まだ陽が沈まないので
ここはひとつ
賭けに出てみる
  野間岬へ向かう

沈む夕陽が早いか
野間岬に着くのが早いか競走だ


ワインディングロードが続き
なかなか距離が稼げない

勝負は微妙なところだ・・・
  17時57分
野間岬 着


なんとか夕陽に勝利できた

着いてみれば
そこはまた絶景の地だった
  あの突端が野間岬だ 

灯台もあるらしいが
あそこまで行くと暗くなるので

ここで我慢しよう

岸壁すれすれの高さまで
潮が満ちてきていた
  夕陽が沈む・・・

しばらくじっとして
この美しい光景を見つめる・・・


18時07分 発
  南薩道路を鹿児島に向けて進む

狭かった道が突然
整備された走りやすい道路に変わる
  空には見事な満月

昨日が中秋の名月だったので
今日は十六夜
フルムーンだ 
  おや?
月を撮ろうとたまたま立ち寄った
この展望台が
海道八景の1番だったようだ

  国道226号線から
県道31号線を抜けて
国道225号線へ


できればなるべく
佐多岬にアプローチしやすい位置まで
行っておきたい
  鹿児島市内に入る
陸路で大隈半島に移動すると
150km近くあるので
ショートカットを狙う 
  20時発の桜島フェリー
「第十五櫻島丸」に乗船


料金 片道1070円
  夜の鹿児島港を出港
  夕食を摂っていないので
船内でうどんでも・・・と、思ったが
すでに売店は閉まっていた
  正面には桜島が
夜の闇に浮かぶ 
  20時15分 桜島港 着

佐多岬に一番近い道の駅を目指す
  国道224号線で
最近ご機嫌の悪い
桜島の麓を走り抜ける


窓を閉め切っているのに
咳が止まらない

火山性のガスでも発生しているのかな
  国道220号線に入り
さらに南下して
国道269号線へ

20時52分
ファミリーマート

もう夕食のあてがないので
ここでスパゲティを買って食べる

21時12分 発
  22時00分
道の駅 根占 着


さすがに疲れたので
急いで車中泊の準備をする


後部のドアに被っている
黒いものは
今回新採用した
窓を開けて寝るための防虫ネット
  うとうとしはじめたその時
突然窓越しにライトの光が差し込む
「こんばんは」と
誰かが声をかけてきた

パトロール中の警察官のようだ
広島からひとりで来て
クルマの中で寝てる男が
よほど怪しかったのか
軽く職務質問を受ける 

このあたりで車上荒らしが
頻発しているらしい・・・

気をつけるようにと言い残して
警察官は去っていった

治安がいいから
道の駅やサービスエリアで
車中泊するのだが
油断は禁物ということらしい・・・
  再び眠りにつこうとすると
また窓越しに明るい光が・・・


なんだ?またさっきのお巡りさんか?

・・・と、思ったら

・・・
だった