2日目 2010年9月24日 
最南端と野生馬の岬へ
 
  6時05分 起床
今朝の車窓


雲ってはいるが
天気は良くなりそうだ

あんまり眠れなかったなぁ
昨夜は若干ベッドメイキングに失敗して
何度かやり直した
それに・・・

月が!!
月が眩しすぎたのよっ!!

  身を起こし
フロントウィンドウのシェードを外すと

目の前には開聞岳・・・

うーん
いいねぇ

開聞岳の傍らには
見事な残月・・・・
  道の駅根占は
ロケーションも良く駐車場も広いが
水道が断水でトイレも使用できない状態だった
さらに車上荒らしが出たんじゃ
せっかくの道の駅が台無しだ
安全・清潔・便利が道の駅の良いところ
がんばって復旧してもらいたいものだ


6時45分 発
  国道269号線を南下

佐多岬へは去年の暮れに
友人と4人連れで訪れている
;
(友人のレジアスエースで行く
 鹿児島1泊3日の旅
)
を参照
しかし
それは「自力到達」とは言えない
トッポで四極到達しなければ
本HPの旅のテーマは満たされないのだ
・・・こうなると単なる自己満足だが
旅のサイトを開いて皆さんにご覧頂いている以上
絶対に妥協できない点だと思う


県道68号線で
いよいよ佐多岬へ
  7時10分
佐田ふれあいパーク 着
洗面を済ませる


7時21分 発
  窓を全開にして走る
朝の涼しい風が心地よい

去年の年末に来た時と
大して気温が変らないような気がする
  県道566号線で
佐多岬展望公園へ・・・

と、思ったら
 
7時34分 
入り口 着
・・・早く着き過ぎたらしい

フロントガラスを拭いたり
地図でルートを確認したりしていると
おばさんがやってきて開場の準備を始めた

本州最南端 佐多岬展望公園
入場料 500円 


去年来た時は
料金所は閉鎖され
有料なのはこの先の展望塔だけ
だった・・・・
  佐多岬駐車場に到着

日本本土最南端の碑は
クルマと一緒に撮れる場所にないので
日本本土で一番南の端にある
電話ボックスの前で記念撮影
  歩いて展望塔に向かう

途中
去年来た時
紫色のブーゲンビリアが
山肌一面に咲いて壁のようになっていた
場所を通ったが
どういうわけかほとんど咲いていなかった

冬に咲く花なんだろうか・・・ 
  御崎神社に行く途中で
ひとりの青年と
ふたりのおじさんに出遭った

最南端のおみくじを引き
大吉を出した青年は
「これから下り坂ってことっスかねぇ〜」
などと言っていた

  青年は新潟からバイクで
北海道に渡り太平洋側をずっと
南下してきてこの佐多岬に
たどり着いたそうだ 


おじさんたちは
やはり北海道を旅した後

福井に帰り
すぐにクルマでここを目指して来たそうだ

わたしは旅先で様々な旅人と出会うが
ダイナミックな旅をしている人は
東北出身者が多い
やはり都会でチマチマ生きている人間とは
スケールが違うようだ
  ・・・ さて
去年ここへ来た時驚かされた展望塔

なんと台風でガラスを吹き飛ばされたままの
状態で営業していた

さすがにもう直したかな・・・・

と、思っていたが

直ってなかった!

そのまんま営業中!!
  しかし
去年も思ったが
ガラスがない分
生で景色が見られて
これはこれでいいのではないかな


高所恐怖症の人はダメかもしれない・・・
  岬の空はアカトンボでいっぱい
日差しは眩しく肌を刺すように暑いが
風は涼しく秋の気配
  青年のバイクはSUZUKIの
400ccだそうだ

むかしはアメリカンはおっちゃんの乗り物だったが
イマドキのマシーンは外観もハーレーと比べても
全く遜色のないつくりになっている

とはいえ
バイクの旅は見た目以上に辛いものだ
風雨にさらされるし、持てる荷物は限られる

これで北海道から九州の端っこまで
やってきたのだからたいしたものだ

寝泊りは公園のベンチだそうだ

23才の若さとはいえ
タフな旅人だ・・・・
  わたしが「日本の端っこ」を目指して旅するように
青年には青年の旅のテーマがある

彼は訪れた県の県庁に行き
県章のスタンプを押してもらうそうだ
彼流の旅の証だ
青年は楽しそうに広島県のスタンプを見せてくれた
「そこの売店にもスタンプがあったよ」というと
嬉しそうに押しに行った
このスタンプ帳は彼の一生の宝物となるだろう

それぞれに旅のスタイルがある
それはいわば自己満足ではあるが
テーマを持って旅をして、それをやり遂げた誇りは
一生の心の支えになるに違いない・・・

青年とおじさんふたりに別れの挨拶をする
お互い名乗ることもく、またそれぞれの旅を続ける

8時50分 発
  途中にある
北緯31度ラインのモニュメント


同じ緯度の都市名が書かれているが
暖かい、もしくは暑い印象のある場所ばかりだ
  国道269号線を引き返す 

わたしはこういった覆道が好きだ
トンネルでも普通の道路でもなく
外から差し込む光が様々に変化して
それぞれの場所の独特の表情を見せる
  このまま九州最東端 鶴御崎に向かう
予定だったが
またしても大幅に時間が巻いてるので
都井岬に行ってみることにする

国道269号線から
国道220号線へ
   海上自衛隊の
鹿屋航空基地のそばを通る


旧軍時代から
海軍は鹿屋
陸軍は知覧に航空基地を持っていた
どちらも特攻の基地として有名だ

現在の鹿屋上空では
ヘリコプターが飛び回っている
  10時10分
前之原石油 鹿屋バイパスSSで給油

走行距離369.3km
ハイオク1リットル141円
給油量22.88リットル
燃費16.14km/リットル

岬の道を気持ちよく走った割には
まずまずの燃費だ

10時15分 発
  途中
巨大カブトムシが出現

道の駅 くにの松原おおさきのシンボルオブジェだ
  宮崎県に入った 
  串間市を通過
このあたりは国道220号線と
448号線が重複している地域で
国道の表示が次々と変るので
めまぐるしい


とにかくナビと都井岬の看板表示が頼りだ
  国道448号線から
県道36号線に乗り
都井岬まであと少し・・・


岬までの道は幅も広く走りやすい
  都井岬 入場料400円
都井岬野生馬のパンフレットと
「峠の駅 都井岬」での
ドリンク割引券つき

まるで北海道の岬のような景色だ 
  道路上に野生馬がいたので
窓を開けて写真を撮っていると
そのうちの一頭が接近してきた
  すると
トッポちゃんの窓の高さと広さが
ちょうど良かったのか
窓から顔を車内に突っ込まれてしまった
右手で鼻をなでてやりながら
左手で写真を撮るという
アクロバチックな姿勢が続く

馬はわたしのふとももあたりを口でモゴモゴと
やっていたが別に暴れたり
噛み付いたりすることはなかった
とてもかわいい
3分間くらいこの状態だった
トッポの前後では他のクルマが遠巻きにして
様子を伺っていた
傍から見ると
わたしが馬に襲われているように
見えたかもしれない

実は車内では癒しの時間が流れていた
  馬と別れ都井岬灯台に向かう
公園全体が広い道路で結ばれ
駐車場もたくさんあってとても便利だ
  11時58分
都井岬 灯台駐車場 着 


駐車場ですらこの絶景だ
  都井岬灯台 入場料200円

都井岬灯台は昭和4年12月に初点灯の
比較的若い灯台

高台に立ち
水面上から灯火まで255メートルあるので
灯台自体の背丈は低い
   ソテツの並木が南国の雰囲気を醸し出す
  振り返るとこちらも絶景

絶景には事欠かないのが岬旅の良いところ 
  デッキに上がる階段は
普通のコンクリートで幅も広い 
  階段を登ると
灯台の回転台がドーンと座っている
  灯台のデッキからの眺め

これはすごい!!



  左から右にゆっくりと水平線を見渡していく・・・
  まだまだ続くパノラマ・・・・
  水平線がどこまでも切れない・・・・

多くの岬を訪れたが
これほどの広角パノラマは
お目にかかったことがない
  入り江に白波が立ち
海の色がとても美しい ・・・
  この景色はこれまでのベスト1ではないだろうか
胸を張って人に行ってみることをお勧めできそうだ
  彼岸花に止まる
アゲハチョウとクロアゲハチョウ 
   駐車場にある看板

「窓から首を突っ込む」も項目に入れて頂きたい
  美しい岬だが
大きなホテルの廃墟も目立つ


かつては一大観光地だったのだろう・・・
  営業しているホテルの前の広場に
野生馬たちが集まって草を食んでいた


前に青森の尻矢崎でも馬を見たが
あれは農耕用の巨大な馬で
近づくのもちょっと怖かった

(追っかけられたし・・・)

ここの馬は日本の原種に近いので
体は小さめだ
  あんなに高い稜線の上にも馬がいる・・・ 
  最後に都井岬へ来た証の記念撮影

2時35分 発


ここはいいなぁ・・・
もう一度友人たちと一緒にゆっくりと来てみたい
  海岸沿いを宮崎方面に向かう
国道448号線を北上する

先ほどから道端に通行止めの看板が
立っているのだが・・・・
  恋ヶ浦海岸に出た
サーフィンの名所して有名らしい
  道端の看板の言うとおり
国道448号線は岩波から名谷の間
道路崩壊のため通行止めになっていた

もしかしたら通れるかと思ったが
やっぱりダメだったか・・・・


しかたがないので引き返す

  再び恋ヶ浦海岸を通過

なるほど
いい波が立っている

・・・けど
誰もいなかった

風が強すぎるかな? 
  鹿児島県まで戻る

ずいぶん遠回りになりそうだ

  志布志市まで戻り
国道222号線で都城市に入る
  14時46分
道の駅 都城 着 
  レストランで昼食を摂ろうとしたら
14時30分からティータイムになっていた

パンを買って昼食とする

今回は「食」のチャンスを逃すことが多いようだ・・・

15時07分 発 
  都城インターチェンジから
宮崎自動車道に乗る



今日はなるべく次の目的地
鶴御崎に近づいておこう
  宮崎市内に入り
そのまま道なりに
一ツ葉有料道路を通る

通行料は北線・南線で
各 150円

ETCは使えないのでご注意を

宮崎の道路といえば
椰子の木が並んだ
このシーンがテレビでもよく登場する
  16時55分
道の駅 ひゅうが 着 


突然睡魔に襲われる

お巡りさんや月に起こされて
昨夜あまり眠れなかったからなぁ・・・・


小一時間
運転席でうとうとと眠る・・・
  眠気のピークが過ぎたようなので
クルマを降りて道の駅を散策

酒好きの友人がいるので宮崎の焼酎を
買って帰ることにした

ここは宮崎らしいネタでひとつ・・・

どげんかせんといかん 1260円
東国原 1450円


これを買って帰り
どっちかひとつをやることにしよう
  甘いものが欲しくなった

甘乳蘇ソフト 250円 


なんとも上品な甘さで
後味がすっきりしていてなかなか美味しい
  日が暮れ始めた
もうひとがんばり 

17時50分 発
  国道10号線をひたすら北上 
この高速道路空白地帯はけっこーツラい・・・・

宮崎の人が高速道路を渇望する意味がわかった
  延岡市を通過 

今夜も空にはまん丸い月

今夜はあんまり照らさないでくれよ・・・・


大分県に入る
  19時33分
大分県佐伯市にある
佐竹石油商事にて給油


走行距離338.8km
ハイオク1リットル130円
給油量19.2リットル
燃費 17.64km/リットル


やけに安いが
ホントにハイオクを入れてくれたのか?


19時43分 発
  月明かりの国道を行く

佐伯市に道の駅があるので
今夜はそこをキャンプ地としよう


途中
スーパーで寿司弁当を買う
  20時00分
道の駅 やよい 着 

ラッキーなことに温泉付き道の駅だった

風呂〜 風呂〜!!
  入浴料は500円

死海の湯は塩分の濃いお湯でぷかぷか浮かんで
おもしろかったが
体があちこちヒリヒリした

その他にも
ぬるーい露天風呂や
赤紫色のブルーベリーの湯 

ジャグジー サウナなどが揃っている

寝冷えしないように綿毛布に包まり就寝・・・・