3日目 2010年9月25日
最東端と最北端へ
  5時48分 起床
今朝の車窓


・・・少し肌寒い
あまり眠れなかった
気温が中途半端で暑いのか寒いのか
わからないくらいだった

それに大型のトラックがアイドリングしたまま
長い間近くに停車していたようだ・・・


そして・・・月!!
月!!明る過ぎ!!


窓のシェードの隙間から
ちょうど目に向かって照らされて・・・・
  明けてみてわかったが
道の駅やよいは
けっこー大規模な道の駅だった

朝市が立ったり
産直品の販売所があったり
淡水魚の水族館があったりする 
  朝早くから
ポリタンクやぺットボトルを持った人たちが
集まっている場所があった
これも道の駅の敷地内にある

名水なのか?

飲んでみるとうまかった
  今日も見事な残月がぽっかり・・・

6時45分 発
  番匠川沿いを東に進む


  県道604号線で鶴御地区に入る

目がくらむほどの逆光と
車体を揺らすほどの強風とが
同時に襲ってきた

これは手ごわいぞ!
 
  さらに道は狭く見通しが悪い

おまけに潮が高く
強風で波しぶきが派手に道路に
飛び散ってくる

塩水を被り
フロントガラスに付着して
益々視界が悪くなる・・・・

東向きの岬の道は
朝に通ると時々こういう目に遭う
 
7時40分
元の間海峡展望台 着


ここに九州最東端 鶴御崎と
書かれた看板があったので
記念撮影

すると
坂の上からおばあさんがニコニコしながら
歩いてきた

道端の頭上にアケビを見つけたが
手が届かないという・・・・

まるでご近所の人のように
よそ者である旅人のわたしに話しかけてくれた

いつぶりであろうか
こんなに無垢な人に出会ったのは・・・・
  元の間海峡 

幅の狭い海峡だ

潮の流れも速い
  強風の中
海を見つめる・・・

どこに行ってもあるのは岬と島と
水平線・・・・

なのに全く飽きないのはなぜだろう・・・

自然の無限が人の有限を教えてくれるから?

水平線の向こうに何かがありそうだから?

人それぞれだけど
わたしの場合は
水平線を見ると
地球の大きさが実感できるから・・・
かもしれない 
  廃棄物不法投棄の禁止看板だが・・・
「あんた
 じゃったんな!!」
・・・このインパクトはすごい

広く警告を発するのではなく
捨てに来た本人を指差して
叫んでいるようだ

7時46分 発
   さて
鶴御崎まであと少しだ

どんなところだろう・・・

  料金所っぽいゲート

今日はフリーパスだ
  灯台の近くまでクルマで行けたら
いいんだけど・・・

そう思って走っていると
目の前に鶴御崎灯台が現れた
  7時57分
鶴御崎灯台 駐車場 着


  ここからは歩きだ

緩やかな坂を上っていく
  防空壕の跡がある

そういえば鶴御崎にはむかし
陸軍の要塞があったはずだ・・・
その名残りだろうか
  鶴御崎灯台が見えてきた

  灯台のそばに
最東端への看板発見 
  くもの巣だらけの桟道を進む
朝日がまぶしい・・・
  桟道を抜けると今度は
急勾配の石の階段


写真ではそれほどでもないが
実はかなり荒れていて
段差も高い
  階段を降りて林の中を少し歩くと・・・

  九州最東端の碑 

木造の質素なモニュメント


てっぺんにはカモメのシルエットのシンボル
  位置表示も欠けている 
   裏には鳥の巣箱があるが
壊れていた・・・・
  ここが一般人が行けるぎりぎりの
九州最東端
  そこからの眺めも
やはり最高・・・

遠く四国がうっすらと見える

強風が唸り木々を揺らす

誰もいない

わたしだけ

九州の東の端に立っている


今ここにいる という 「存在」を楽しむ

  豊後水道は遥か太平洋に
通じている


十分にこの光景を目に焼き付けて
九州最東端を後にする・・・・
   旧海軍の要塞跡
ここに対潜水艦用の
聴音機(水中マイク)を使って
豊後水道を警戒していた部隊が
置かれていたようだ
  少々見にくいが
こちらが旧軍要塞の見取り図
砲台の跡など
まだいくつかの遺構が残っているようだ

 
  灯台の中に入れるようなので
覗いてみる
  一室には先ほどの旧軍要塞関係の
展示物が飾られていたが

他の部屋はどういうわけか
釣り用浮き玉が壁一杯に展示されていた


ここに漂着したものなのだろうか・・・?
  さて
それでは最後に「おまけ」として
九州本土最北端 太刀浦埠頭に
向かおう

 8時42分 発
  県道604号線を引き返す

波で海草やごみが
道路に打ち上げられている


海草はともかく
ゴミの中に何が混ざっているか
わからないので
減速して慎重に乗り越える

・・・海草でちょっとスリップした
  佐伯インターチェンジから
東九州自動車道に乗る


九州の最北端は厳密に言うと
長崎県の対馬になる
しかし旅のルールとして
「離島などクルマで行くのが
現実的でない場所は除外する」と
決めたので
九州四極到達を果たすには
九州本土の最北端を目指さねばならない
  大分自動車道に入る

突如
高速道路に鉄骨の天井が・・・・

雪対策だろうか?
こんなところでそんなに雪が降るとは
思えないが・・・・

調べてみると
ゴルフ場のボールが道路上に
落下しないためのものらしい
  大分自動車道から
宇佐別府道路へ入り
宇佐インターチェンジで降りる


・・・で
九州本土の最北端にあたる場所は
門司市の太刀浦埠頭になる

しかし太刀浦埠頭は
コンテナ埠頭になっているため
一般人は立ち入ることが出来ない

しかも埋立地なので
「ナチュラルな最北端」とは言い難い
地形からして
埠頭入り口手前の道路が
元の海岸線だと思われるので

そこまで行ってみることにしよう
  国道10号線を北上
中津市を通過して

11時14分
道の駅 しんよしとみ 着 
  中庭式の落ち着いた雰囲気

となりには大きな遺跡がある
  得うどん 
具が沢山入ってたったの300円

柚子こしょうがなんとも良い香り

このうどんがこの旅で一番うまかった 


11時40分 発
  国道10号線から
椎田道路へ

行橋市で再び国道10号線に乗る

このあたりも高速道路がないので
のろのろと一般道を行くしかない
  寺迫口交差点から県道25号線を
門司方面へ
   門司の港湾地帯に入った
  13時00分
九州最北端
太刀浦埠頭 ゲート前 着 


手前の道路からゲートの前まで
予定より200mくらい深く進入出来た


立ち入り禁止の場所には入らないのも
旅の約束

ここで写真だけ撮って早々に撤退する
  あとは無事に帰るだけだ

3泊4日の予定が
3岬多く周って一日巻きの
2泊3日になってしまった・・・・・ 
  門司港インターチェンジから進入
関門大橋のすぐそばから
高速道路に乗る 
  中国自動車道を経て
山陽自動車道へ


天気のせいか
疲れのせいか

これまでにないような猛烈な睡魔が
襲ってきた・・・
運転してて滅多に眠くならないが
今回は睡眠不足が
足を引っ張っているらしい・・・
  13時38分
美東サービスエリア 着

電池が切れたかのように仮眠をとる
  小一時間寝て目が覚める

西日本宇佐美
美東サービスエリア上りSSにて給油


走行距離328.2km
ハイオク1リットル141円
給油量20.0リットル
燃費 16.41km/リットル


14時12分 発
  志和インターチェンジで高速道路を
降りて国道2号線へ


さあもう少しでマイホームタウンだ
  西条バイパス

近所のユーホーで
給油&洗車


走行距離174.8km
ハイオク1リットル131円
給油量14.0リットル
燃費 12.48km/リットル


16時28分 
自宅駐車場 着


結果的にまたもや強行軍になった
別府あたりで一泊してくればよかったかな?
  なにはともあれ
これで九州本土の四極はすべて到達

残るは
北海道最西端 尾花岬だが
ここは現在道路がなく到達不能だ
情報によると2011年に念願の道路が
開通するらしい

全国の旅人がここの開通を待ちわびている 


わたしもそのひとりだ

総仕上げの旅に出かけるのは
いつの日か・・・・

終わり
総走行距離 1813.8km
使用燃料116.08リットル
平均燃費15.67km/リットル
経費 約4万5千円 (道路通行料・食費・燃料代含む)