八日目 2008.5.29 小樽市内最後のあがき観光→フェリーで舞鶴へ
2008年5月29日

外が明るいので午前5時ごろ
目が覚める

窓から覗くと
トッポちゃんが駐車場で
退屈そうにしていた

今日が北海道での最終日だ

午前8時 ホテルを出発
とりあえずまた余市方面に行ってみる

フゴッペ洞窟の壁画をモチーフにした
アクセサリーが余市の道の駅で販売されているらしい

午前9時 道の駅到着
どこの道の駅かと思ったら
昨日ニッカに行くときにクルマを停めた所だったw

フゴッペ洞窟の羽根の生えたひとの壁画のデザインの
携帯マスコットを購入
ついでに「白い恋人」など 会社に持って行くお土産も調達

午前9時26分 出発
近くの大規模農道を通り小樽市内へ戻る
楽しい遠回りだったw

午前10時4分 小樽運河近くの駐車場に到着
ぶらぶら歩いていると大仏親子がベンチでご休憩されていた
小樽の人は古い建物をうまく利用する

歴史的建造物も廃墟であれば朽ちる一方だ

小樽オルゴール館
観光ガイドブックにも必ず載っている人気スポットだ

店内は眩いばかりに美しいオルゴールの山だ

オルゴール屋さんというと
視聴するオルゴールの音が混ざって
パチンコ屋のようにうるさいのかと思ってしまうが
入ってみると静かなものだったw
安いもので2000円程度
高価なものだと100万円単位だ
小物入れや置時計といったさまざまなタイプのオルゴールが
所狭しと並べられており
じっくり選ぶと2時間くらいは平気でかかりそうだ
大勢の観光客でにぎわう店内

わたしはお土産用に宝箱の形をしたオルゴールを購入
曲は「北の国から」
あまり高価なものではないので最初のワンフレーズしか
演奏できないw
歩いて小樽運河に行く

何度も来ているが
不思議と何度来ても飽きないw
運河に沿って伸びる歩道
天気もよくいいロケーションだ

ここでも聞こえてくるのは
ハングルと中国語ばかり・・・
我々が気軽にソウルや北京に行ったりする感覚で
むこうからも来れる時代なのだろう

彼らはまるで修学旅行生のように
大笑いしてはしゃいでとても楽しそうだw


2007年に来たときに
小樽出身のバスガイドさんに聞いた話によると 
むかしは小樽運河付近は荒れ放題で
全部埋め立てるという計画もあったようだ
子供たちが親に
「運河のほうに行くと人さらいに連れて行かれるよ」と
言われるくらい治安も悪かったようだ

そこへ北一硝子がやって来てガラス工芸品で有名になり
そこから町全体の観光地化が進み始め
現在のようなメジャーな観光地に上り詰めていったという
運河のほとりでは
多くのアーティストたちが集う

特に絵を売っている人がたくさんいる

わたしも一枚購入
額入りで2000円

買う前に見たときからどうも印刷臭かったので
後でパラしてみたら
自分の描いた絵をスキャナーで取り込んで
割と高級なフォト用紙を使ってインクジェットプリンタで
印刷したものを額に入れてあるものだった

絵自体はその画家のオリジナルだし
2000円なら別に高くないと思うw
バイオリンを弾くおばさま

いわゆるストリートミュージシャン
優雅な音色が風景にマッチしていい感じだw
これはNTTが運営しているサイトで使われている
小樽運河のライブ映像を撮影する定点カメラ

こちらのサイトで24時間この地点の様子を配信している

NTT iLive 北海道(現在閉鎖されています)
「ぐる〜っと100ヶ所まるごとウオッチング」→「道央」
→「小樽運河の風景」

藻岩山と羊ヶ丘でも探したが見つからなかった
海事の街らしく建物の装飾も船の形をしている

小樽という街は
なにごとも「さりげない」


そういうところが観光客のこころを捉える
小樽商工会議所もこのとおり古い建物を利用している
まるで遺跡のような旧安田銀行小樽支店
昨日の朝おるふぃあんなさんたちと
「かま栄」に行く前に立ち寄ろうとした
気になる黄色いのぼりのお店

昨日はまだ焼いてる最中で購入できなかったので
リベンジしてみる
・・・ん?
ピロシキか?

なんか印象が違う
食べてみるとひき肉は入っているものの
期待したピロシキの味はしなかった

残念!

これなら「かま栄」のパンロールで正解だったようだw
旧手宮線の跡地

線路とホームをきっちり残しているところがすばらしい
クルマにお土産を置きに駐車場に戻る

疲れが出たのか40分くらいウトウトと居眠りをする
今日北海道を去るのは体力的にちょうどいいようだ

午後1時45分 駐車場を出発
祝津に向かう

午後1時51分 にしん御殿 駐車場に到着
 
正式名 旧青山別邸 小樽貴賓館

にしん漁で財を成したひとが
この小樽にはたくさんいるらしい

なんともゴージャスな日本建築

大正12(1923)年建築

ちょうど牡丹が咲き始めたところだった

ここは牡丹の名所でもあるらしい
「にしんは魚にあらずして米なり」というほど儲かったようだ

現在はにしんの漁獲量は以前ほどではないようだが
ここは「にしん伝説」とも言えるサクセスストーリーの
舞台なのだw

午後2時6分 出発
小樽ベイエリアに向かう
午後2時28分 到着

ここにはワーナーマイカルがある
観光に疲れたら映画を見ると良い
なるべくその時の新作を見る
すると「○○は○○で観た」という思い出ができるw

「ランボー4は小樽で観た」

午後4時30分 出発
小樽市内のSSで給油
走行距離 202.0km
12.95リットル給油
燃費 15.95km/L

またさきほどの小樽運河近くの駐車場に舞い戻る

小樽観光の最終仕上げにかかる

さあ やり残したことはないかな?

・・・・・
うに食ってねぇ!

というわけでまたもや
庶民の味方の「ポセイ丼」に駆け込む
「ポセイ丼」でうに入り三色丼を食す

1600円

「うに丼」ではなく
「うに
入り丼」のところが庶民の悲しさよ・・・

でも旨かった!
北海道での最後の食事にふさわしかったw
最後のあがきで小樽市内を歩き回る
往生際が悪いw

先ほどのオルゴール館とは別のオルゴールショップに
立ち寄ると その奥にサンリオの専門店があった

日本名物処だそうだw

入り口の柱にかかっているエプロンの顔みたいな模様は
北海道オリジナルキャラクターのひとつ「ダンパ」
パンダの体色の白と黒が反転しているキャラ
北一硝子に寄って
お土産に醤油差しを買う

日も暮れてきた
人がまばらになった小樽の観光通りを駐車場に向けて
歩き出す

ああ〜・・・・ 帰らなきゃダメ?

午後5時55分 駐車場を出発
午後6時 小樽フェリー埠頭に到着

船が出るのは午後11時45分だが
充分過ぎるほど堪能できたので
ジタバタせずに桟橋で待つことにする
新日本海フェリーのターミナル
おもしろいつくりだ
大浴場とかも設置されている
細長い橋のようなものは乗客専用の通路
こんな時間からでもわたしと同じように待ってる人が
結構いた

フェリー代 33800円
乗船手続きを済ませると大変なことに気づいた
手持ちの現金がもう4000円しかない!

ATMもなさそうだし・・・
もう7時を過ぎている

船の中での食事代と
さっき満タンにしたものの
舞鶴から広島まで走らなければならないので
もしかしたらガソリン代が必要になるかもしれない
・・・・ピンチだ!
日が暮れた

午後9時ごろ
新日本海フェリー「はまなす」が入港する

まるで暗視カメラの影像みたいだがフラッシュを焚いても
写真を後で加工しなければ船体が見えないほど
真っ暗だった・・・・

午後10時45分 積み込み開始

最古参の船で渡り 最新鋭の船で帰るw



帰りの船だし
二等船室で20時間以上ゴロ寝もつらいので
S寝台という一人用のベッドを予約しておいた
部屋番号 F44

S寝台の船室
カーテンで仕切られているだけだが
一応プライベート空間が確保できる
S寝台
物入れ兼テーブルとベッド
まくらに毛布だけという簡素な部屋だ

気楽に過ごせたが
船が揺れると作りつけの家具がギシギシときしんで
少し耳障りだった

あと
なんだか かすかにゴム臭い・・・・
たぶん救命胴衣の臭いだろう
デッキには大きな窓
ここで長い時間読書をして過ごした

中央はラウンジだがお金がないので入れないw

奥はカフェテリアになっている
午後11時45分 出港

北海道ともいよいよお別れだ

小樽港の灯火が遠ざかっていく




なぜだか自分でもわからないが
何度も「ありがとう」とつぶやく・・・・






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