七日目 2008.5.28 :現地民と行く余市・小樽観光
2008年5月28日
天気 快晴

午前9時
ホテル前にお迎えが来る
ネットで知り合い友人になった
おるふぃあんなさんとじぃじさん兄弟の登場だ

おふたりには2007年の社員研修の際も
札幌で落ち合いあちらこちらへ案内してもらった

再会を喜び合う

さっそく現地民と行く観光とグルメツアーの開催だ

まずは小樽で有名なかまぼこ屋さん
「かま栄」に向かう
「パンロール」なるものを頂く
かまぼこの上に薄いパン生地があり
中にはチーズやマヨネーズが
入っているというちょっと珍しいかまぼこ
さくっとした食感とかまぼこの風味が
とても新鮮でひとり3個ずつも
食ってしまったw

朝っぱらから重いものを腹に入れてのスタート
次に手宮洞窟という史跡を見に行く

この洞窟は国内ではただ2ヶ所
続縄文時代(本州では弥生時代)の壁画が
残されている場所なのだ

ちょっと洞窟には見えない外観

入場料 100円



中に入るとひんやりとしている

岩の壁に陰刻された壁画を見て思わず
息を呑む・・・・

これはもしかしてものすごい重要文化財
なのではないか・・・
なのにほとんど知られていないのは
大変残念だ

おるふぃあんなさんに教えてもらわなかったら
わたしも危うく見逃すところだった・・・
手宮洞窟の壁画の詳細測量図

オカルト好きなひとなら
「これは宇宙人だ」と言いたくなるだろう
そう思っても不思議じゃない

祭りで動物に仮装した人々を描いていると
言われているが 見ているといろんな
インスピレーションが湧いてくる
「国内ではただ2ヶ所」と書いたが
もうひとつも手宮から数十分の距離にある
それが余市町のフゴッペ洞窟だ

こちらは内部を撮影できなかったが
手宮とはまた違ったタッチの
約800点という多数の壁画が陰刻されている

単純な線を描いたものから
羽根の生えたひとや
イッカクのようなカタチをしたもの
鯨の尾のようなものなどがあり
これまた様々なインスピレーションを誘発する

入館料 200円
最近リニューアルオーブンしたばかりらしく
洞窟をガラス張りにして封じ込め
保存を図っている

余市町はあの宇宙飛行士 毛利 衛さんの
出身地

それを記念して宇宙をテーマにした施設が
道の駅と併設されている
そのそばにある
気になる名前のそば屋さん

おるふぃあんなさんによると
残念ながらずいぶん前から閉店状態らしい
道の駅にクルマを停め
歩いてニッカの余市蒸溜所に向かう

ニッカさんに敬意を込めて
ここからあえて
ウィスキーをウヰスキーとしようw
青空の下おもしろい形の建物が並んでいる
これは麦をピートの煙で乾燥させる施設
ここであのスコッチウヰスキー独特の香りが
つくのだそうだ
麦は一条大麦という粒の大きい
良質の麦が使われている
ガイドさんについて歩いて解説を聞く
おるふぃあんなさんとじぃじさんが
いろいろ専門的な質問をしていたが
それにすべて明確に答えていた

実に優秀なガイドさんだ

かわいいし・・・w

蒸溜器
乾燥・糖化・発酵の段階を経て
ここで麦汁を蒸溜する
この特徴的な形状の装置はポットスチルという


蒸溜の燃料に石炭を使うのも
伝統製法のひとつ
東京ドーム3個分の
広い敷地にある建物のほとんどは
貯蔵庫だそうだ

ウヰスキーは寝かせることで熟成する
創業者 竹鶴政孝氏の像

竹鶴さんは広島県竹原市の出身
実家は酒造業で現在でも広島には
同名の銘柄の日本酒が存在する
スコットランドでスコッチウヰスキーに出会った彼は
日本でも本格的なスコッチを作ってみたいと
スコットランドの気候によく似た余市に
蒸溜所を構えた
奥さんはスコットランド人

「ウヰスキーづくりにトリックはない」
竹鶴氏の言葉

それが伝統製法を今でも守り続ける
ニッカのものづくりの根源である

工場内の並木
青い空に映えて美しい

ちなみに
ニッカという社名は
創業時の社名「大日本果汁株式会社」の
「日」と「果」をとったものだそうだ
その名のとおり
最初はりんごジュースなどを製造していた
竹鶴さんの家
洋風だが2階の窓に障子があったりして
和洋折衷なつくりだ

貯蔵庫の中

こうしてオーク材でできた樽に詰めて熟成
木の樽が呼吸するので年月が経つと
だんだん中身が減っていく
この自然に減った分を
「天使の分け前」という

12年物ともなると
「天使の分け前は」樽の半分ほどにも
なるそうだ

天使ってずいぶん酒豪なんですねw
ウヰスキー博物館

これは樽をつくるための道具の展示
ウヰスキーと竹鶴氏についての
歴史的な資料が多数展示されている

ここで最初に作られたウヰスキーも
展示されていた

この後試飲コーナーでわたしと
おるふぃあんなさんはホロ酔いになる

お土産に原酒の12年物と
アップルワイン
大麦のモルトスナックを購入
さて お昼時だ
余市から手宮まで戻り
小樽総合博物館の前にある
リストランテ トレノで食事を摂ることにする

リストランテ トレノは
昔の客車を改造したお店
近海から揚がる新鮮な海産物を使った
本格イタリアンを楽しめる
わたしが頼んだのはシーフードクリームパスタ

平打ちの腰のあるパスタと
クリームソースが絶妙のハーモニーを奏でる
具材はムール貝、ホタテガイ、えび、白身魚など
やや薄めの味付けにすることで
食材同士の味が喧嘩することなく
クリームの風味をしみこませている

ちなみにおるふぃあんなさんは
包み揚げピザのカルツォーネ
じぃじさんは
茄子とトマトのマルミジャーノパスタを注文
お腹がいっぱいになったところで
小樽総合博物館を見学する

ここ手宮は日本で三番目に敷かれた鉄道の
ゼロ起点なのだ
その操車場の跡地を利用して
鉄道関係の歴史的な展示物がたくさん置かれている
てっちゃんにはたまらない場所だろうw

:現在旧手宮線はすでに廃線となっている


図鑑でしか見たことのないラッセル車
これは列車で現金を輸送していた頃の
現金を入れる箱

当然中身は空だが
:現金の入れ物と聞くと
つい中を覗いてしまうw
どことなくなつかしい客車の風景
対面式のシートには
通勤列車のベンチシートにない
暖かみがある・・・・
鉄道開業初期に活躍したしづか号
弁慶号や義経号もあったらしい

西部劇に出てくるようなスタイルの機関車は
アメリカ製らしい
しづか号は動態保存で
展示場の床が回転して
時計の下のドアのほうに向き
外に走り出すことができるようになっている
夢中になって3時間近く見学していた

小樽総合博物館を後にして
小樽ベイエリアへ移動
コーヒーショップで作戦会議

ベイエリアには大きなショッピングモールがあるが
近年客足が遠のいたらしく閑散としていた
広島もこうした大型ショッピングモールが
次々とできているが なんだかそれの
末路を見た気分だw

おるふぃあんなさんの提案で
小樽市内にある「ポセイ丼」というお店に行く

「ポセイ丼」で食べた海鮮丼

このボリュームで1100円は安い!
三人とも掻き込むように貪り食うw

リーズナブルな上ボリューム満点
ちょっとした寿司屋並のおいしさ

小樽に行かれたらぜひ立ち寄られたしw
「ポセイ丼」を出た直後
じぃじさんのグルメレーダーに反応あり
台湾生まれの変わったスィーツ
シェーファーピンを捕捉!

ただちに攻撃に移るw
マンゴー果汁をココナッツミルクと合わせて凍らせた
氷塊を薄く鉋屑並に削った氷菓
さらさらした食感だがカキ氷ともアイスクリームとも
違った不思議な感覚だ
以前地元のイベントで見かけたのを
じぃじさんが覚えていたらしい

おるふぃあんなさんもじぃじさんも
リアル調理人なので食に関するレーダー感度は
かなり高いw

小樽出抜小路

屋台村のようなものだが
「千と千尋の神隠し」の舞台の「油屋」を思わせる
カオスな建物が素敵だw
出抜小路の中にある「うだつ小僧」

丁稚奉公から事業を起こし 腕一本で成功した
小樽の先達たちをイメージしたものだそうだ

ご利益 立身出世 商売繁盛

日も暮れてきた
名残惜しいがホテルの前で
お二人と別れる

実に充実した一日になった
おるふぃあんなさん
じぃじさんに感謝

きっとまた戻ってきます

ありがとうw

あしたはいよいよ北海道最終日
悔いを残さないようにジタバタしまくるぞ!
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