第一日目 2010年5月15日
 「遠すぎた能登」
自宅→千里浜→道の駅 すずなり館(石川県)
2010年5月15日

薄曇りの空を見上げる


潮岬到達からわずか一週間
また遠い旅に出かけることにした

6時18分 自宅駐車場 発
6時27分

西条インターチェンジ通過

山陽道を東進する

今回の目的は
いつの間にか始まって
もはや達成するしかない状態の
「日本の端っこを目指す旅」の
一応の仕上げを行うことだ


たまたま現在時間だけはある
しかし
いつまでもヒマなわけではないし
時間があるうちに
「行く気にならないと多分一生
行く機会がない」と思われる
地域の「端っこ」をすべて
押さえてしまおうと思い立ったのだ
少なくとも
自動車で行ける
東西南北の端っこには
到達しておきたい

と、なると残りは
本州最東端 とどヶ崎
本州最北端 大間崎
北海道最南端 白神岬の三ヶ所

関東地区や九州は
比較的出かける機会があるので
保留しておいても問題ない

少々キツい旅になるだろうが
後悔を残さないためにも
行ってみる価値はあると思う


最初の目的地は
能登半島の最北端 禄剛崎だ
7時46分
吉備サービスエリア 着

まだ疲れてはいないが
ちょっとだけ休憩

飲み物とお菓子を仕入れる

7時55分 発
兵庫県に入る

広島から禄剛崎まで約790km

このままスムーズに行けば
日没前に禄剛崎に着けるはずだ
今回は各目的地の間の
移動距離がとても長いので
早朝に出発して
日没ごろまでに
目的地に一番近い
道の駅までたどり着き 
そこで車中泊して
翌日の早朝に目的地に到着する
というプランで行こう

せっかく目的地に着いても
真っ暗では景色も見られないし
「端っこ」に続く道は
最後の数キロが狭い山道だったり
することが多くて場合によっては
危ないことがあるからだ
9時10分
三木サービスエリア 着
ここまでは問題なく来れた

が・・・
この先にこの旅の
「第一の罠」
待っていた・・・・

折からのSAブームと
週末ということもあって
サービスエリアはどこも
家族連れでいっぱいだ


9時20分 発
対向車線はかなり長い渋滞が
続いている


・・・土曜日だからかな?
なっ、なんとっ!
また名神集中工事が始まってる!

ヤバいよ・・・
一昨年の「無謀な旅」の時も
こいつに引っかかって
2時間動けなかったんだ・・・
10時17分

大山崎付近でついに渋滞に
ハマる
ノロノロとでも動いてくれれば
よいのだが・・・
止まっている時間がやたら長い
なにしろ
三車線をボトルネックにして
一車線にしようというのだ
しかも
インターチェンジを
いくつも挟んで・・・・
渋滞しないほうが
どうかしてる

おまけに燃料の残量も
乏しくなってきた・・・
意を決して
京都南インターチェンジから脱出

12時00分
ENEOS京都南インターSSで給油
走行距離 322.6km
給油量 19.0リットル
燃費 18.98km/リットル

12時05分 発

ケチってレギュラーを入れたのだが
これがとんでもない粗悪燃料で
スタートしようとすると
ノッキング寸前になる
以降はケチらずに
ハイオクを入れよう・・・

京都の観光地区のド真ん中を
通らなければならなくなった

わたしと同じく
高速道路回避組が多いので
一般道も大渋滞だ

おまけに
土曜日なので観光客は多いし
暑いし 空気悪いし 道は狭いし
違法駐車に観光バスの壁・・・

ああ
早く都を出たい!!
大津方面に向かい
京都脱出を図るが
こちらも大渋滞・・・・
おまけに粗悪燃料のおかげで
坂道がツラい・・・・

あの山さえ越えてしまえば・・・
一般道もこの渋滞では
事情は大して変りはない

それならば・・・と
京都東インターチェンジから
再び高速道路に乗る


合流すると間もなくスムーズに
流れ始めた

やれやれ・・・

やはり
「関西の壁」は健在だった
流れ始めると
これまでの渋滞がウソのように
スムーズ・・・・

しばらく走ると
「近江富士」と呼ばれる三上山が
見えてくる
13時48分
黒丸パーキングエリア 着
体力はまだまだ十分だが
渋滞で余計な気力を
消費してしまった・・・

14時03分 発
米原ジャンクションで
北陸道に乗り換える


予定より2時間遅れだ
北陸道はあいかわらず
走りやすい
景色も良いし
ペースもちょうどいい

高速道路では一番好きかもw

15時23分
北鯖江パーキングエリア 着

渋滞で予定もずれ込んで
いまさらジタバタしても
はじまらないので
小まめに休憩を
とりながら前に進むことにした

疲れのピークだと思った瞬間に
クルマを止めてちょっとだけ
目を閉じてじっとしているだけで
かなり回復する

15時45分 発
ようやく日本海に出た

しばらく海岸沿いを走る

海が見えなくなったら
金沢はもう近い
金沢西インターチェンジで降りて
一般道へ出る
金沢市内を抜ける

思えば
能登へ行くのは初めてだな

能登は地図で見るとわりと
近いように見えるのだが
実際は広島からだと結構遠い
それこそ「行こう!」と思って
来なければ一生来れない場所だ

広島人が
「カニ喰いに行こうー!!」と
盛り上がって出かけても
せいぜい城崎くらいまでしか
出かけて行かないからね
能登半島には
能登有料道路という
高速道路がある


この道を通れば
険しい半島の海岸線を
ぐねぐねと周っていく必要もない
入り口からひとつ丘を越えると
いきなり日本海の水平線が
目の前に広がる


思わず「おおっ」っと
声が出るほどの広大さだ
能登有料道路は基本
制限速度70km


金沢側からだと
前半はどこまでもまっすぐな道が
続いて気持ち良い

後半はちょっと山道になる

唯一の欠点は
料金所があちこち小刻みに
あるわりにはETCが使えないと
いうことだ

ここを走るときは
百円玉をいっぱいポケットに
詰め込んで行こう
まっすぐな海岸線を見ながら
ふと思い出した

能登半島といえば
あの「なぎさドライブウェイ」が
あるところではないか!

これはなにがなんでも
立ち寄らねば!!
なぎさドライブウェイの
案内看板を発見

さっそく能登有料道路を降りる
砂をかぶった道路の先は・・・
ほーら
日本海!!
波打ち際にクルマを止める
17時18分
千里浜 なぎさドライブウェイ
入り口 着
ここは日本で唯一
どこまでも続く砂浜を
一般の自動車が堂々と
通行できる場所なのだ
・・・そのむかし
オフロードバイクで旅をしていた頃
ここに来たくてたまらなかった
砂浜を自由に走り回るのは
オフロードライダーの憧れなのだ
でも
一般の海岸でそんなことをしたら
たちまち捕まってしまう
当時鳥取砂丘に入り込んで
捕まったライダーがいっぱいいた
なぁ〜・・・・

ここだけが唯一
それを許された場所なのだ
しかし250ccのバイクにとって
能登は遠すぎた・・・・

すっかり忘れていたが
やっとたどり着いたんだなぁ・・・・
さあ!
それじゃ波打ち際を走ってみよう!


ほらほら
FFのトッポでもこんな水際で
走れるんだ!
気分はパリ・ダカの
ビクトリーラン!
速度も40km以上平気で出せるぞ

4WDやオフロードバイクの人は
波の中へガンガン突っ込んでいく

わたしもやりたいが
トッポが水没したら
かわいそうなので
やめておこうw


水際から離れたところは
踏み固められて締まった砂なので
まるでアスファルトの上を
走っているようだ


これならスクーターでも走れるぞ

観光客が多いので
スピードは控えめに
道端(?)には
浜茶屋が立ち並んでいる
その一番端っこにある
かめ屋さんに立ち寄る
千里浜名物といえば
焼きハマグリ 600円
わたしが半そでのポロシャツ
着ているのを見て
店のおばちゃんが
「どこから来たのか」と訪ねる
そこから会話が始まる

現地の人との交流は
旅の楽しみの大きな要素だ

おばちゃんの親戚は広島大学に
いたそうだ
他愛もない世間話を楽しむ
そうしていると
おばちゃんがウドの煮付けを
サービスしてくれた

ほろ苦く
懐かしい味だ

おばちゃんは
能登のお勧めをいっぱい教えて
くれた

今の時期は
いちごがおいしいそうだ
また
「能登丼」も食べてみる価値が
あるという


おばちゃんに別れを告げ
再びなぎさドライブウェイを走る


全長は8kmもあるので
十分砂浜走りを堪能できる
17時52分

トレンディ羽咋SSにて給油
走行距離 301.5km
給油量 24.0リットル
燃費 12.56km/リットル


・・・ふつうに走っているのに
最悪の燃費だ
やはりレギュラーでは
燃費が伸びない
粗悪燃料だったし・・・

セルフ給油機に
スロットゲームが
ついていて
リンゴが三つ揃って
120円割引きになったw


再び能登有料道路に乗り
北上する


夕方になると通勤でこの道を
使っている地元民が
120km/h近くでぶっ飛ばしている
ことがあるので
巻き込まれないように
気をつけよう
18時22分
別所岳パーキングエリア
エレベーター付きの
展望台があるが
もう閉まっていた

森の向こうに夕陽が沈んでいく

18時36分 発
暗くなってきた
・・・と
思ったらまた峠道だ

潮岬以来
「夕暮れ時は峠道」という
ジンクスを引きずっているらしい

今日は燃料もあるし
道にも迷ってないので
気楽だけどね
珠洲市街方面に向かう
標識に書かれている「狼煙」が
禄剛崎のある場所だ
19時36分
サークルK飯田店で夕食を購入

19時48分
すぐ隣の道の駅 すずなり館 着


作戦通り
ここが目的地に一番近い道の駅


禄剛崎まで20kmほどだ
夕食は
かやくおむすび

清酒 立山

そしてフライドチキン串
ちょっと肌寒い
明け方冷え込むかもしれない
毛布ではなく
シュラフを引っ張り出して
潜り込む・・・・

たぶん22時ごろ 就寝


今日は高速・一般道併せて
760km近く走ってきたが
走行距離の長さで言えば
明日が勝負だ


なにしろ
明日の目的地までは・・・

ZZZZ・・・・