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2010年5月22日
7時ごろ 起床
寝ぼけまなこで見上げると
二等船室の天井・・・
硬いフロアで寝たので
背中がちよっと痛いが
よく眠れた・・・・・ |
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デッキの現在位置表示を見ると
まだこんなところにいた
先は長い・・・・ |
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「あかしあ」は基本的には
姉妹船の「はまなす」と同じ構造
「あかしあ」のほうがお姉さんなので
調度品や設備が若干古い感じがする |
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船尾のオープンデッキに出てみる
濃霧でなにも見えない・・・
だがおかげで波はおだやか
操縦する船員さんはたいへんだが
乗客にとってはありがたい |
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船内のレストラン
「Venus Cruise」で朝食
予約制のラウンジもあるが
庶民はこちらでお食事 |
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1000円バイキング
取り放題だが
これから低気圧のいるほうに
航行して行くので
揺られてもいいようにほどほどに
しておく・・・・ |
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お昼前・・・
霧が晴れ水平線がぼんやりと
見えてきた |
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昼食も同じレストランで摂る
海老味噌ラーメン 700円
海老の濃厚なスープがとてもうまい
船上で食べたもので一番だった |
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お昼を過ぎると
日差しも出てきたので
ずっとオープンデッキの矢印の椅子に
座って水平線を眺めて過ごした
船上では携帯も圏外だし
インターネットも使えない
ふだんそういうものに頼って
生きている人は船旅に向いていない
たちまち退屈で死にそうになるだろうw
「なにもしない贅沢」を味わいながら
静かに時を過ごす・・・・ |
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・・・そこへ
一羽の小鳥が飛び込んできた
カフェのガラス窓にぶつかって
身動きできなくなっているようだ
わたしは静かに近づいて
そっと手で小鳥を包み込んだ
とてもあたたかい・・・ |
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手の中でおとなしくしている小鳥
写真だけ撮らせてもらう
こんな大海原の真ん中を
こんな小さな鳥が飛んでいるなんて・・
たくましいものだ
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デッキの端に出て
手の力をそっと緩めると
小鳥は「あかしあ」の残した
白い航跡に沿って
まっすぐに飛び去って行った・・・・ |
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コンファレンスルームで映画を
上映するとアナウンスがあったので
エレベーターで最上階に向かう
船のエレベーターは「何階」ではなく
「何甲板」で現されている
つまり
船底から1甲板 その上が2甲板と
続き 乗客のいるスペースは
4〜6甲板というわけだ |
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カンファレンスルームで
映画のビデオ上映
「おくりびと」と
「オーマイゴースト」 という
コメディーを上映した
船旅は退屈なので映画は良い
時間つぶしになる
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夕食の時間だ
夕食は
一品ずつ値段がついていて
合計を払う
ビーフシチューに豚汁って
どうなんだ・・・・
北寄貝の和え物はおいしかった
1140円 |
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函館の昆布館で買った
すっこんぶを食べてみる
健康に良さそうなので
これからは昆布を食べるように
心がけよう
すっこんぶは三箱セットだったが
帰る前に全部食べてしまった |
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日が暮れた
遠くに漁火が揺れている・・・・ |
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若狭湾に入る
小雨が降り始めた・・・ |
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もうすぐ舞鶴港
下船する乗客が
じっとこの画面を見つめ
21時間の船旅の終わりを待つ |
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さあ
広島までもうひとっ走り
頼むよトッポちゃん |
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21時10分 下船
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高速道路に乗ると
間もなく雨が降り始めた
大粒の雨がフロントガラスをたたく
旅は最後が肝心だ
無事に帰り着けなければ
旅は終わらない
「終わり」になるか
「おしまい」になるか
一番大事な局面は「帰り道」だ
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雨はどんどん激しくなる
ここで最後の危機が迫ってきた
播但道から中国道に乗るための
連絡路上で突如
逆走車と遭遇!!
幸い連絡路だったので
相対速度が遅かったし
道幅も広かったので
簡単に回避できた
一体どこから入ってきたんだ?
・・・・それより
明日のニュースに
痛ましい事故の記事が
載らなければ
いいんだが・・・
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2010年5月23日
1時15分
西条ICに到着
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1時23分 自宅 着
大雨の中
締めくくりの記念撮影
翌日給油
走行距離 361.1km
給油量 24.0リットル
燃費 15.05km/リットル
達成・再会・新たな出会い
そして次なる旅への予感
いつかまた
トッポと「ふたり旅」に
出かけるときが
来るだろう・・・・・
おわり |