第七日目 2010年5月21日 
「三人二台でニセコまで そして小樽へ」
→函館朝市→大沼公園→鹿部間欠泉公園→ニセコ→余市
→小樽市内観光→小樽フェリーターミナル→「あかしあ」船上
  2010年5月21日

5時30分 起床


函館はあいかわらず
濃い霧の中・・・・


6時56分 発
  フロントに集合し
トッポとカローラで
函館駅方面に移動

7時00分
函館朝市付駐車場
 
 

活気あふれる函館朝市に
突入する

さあ気合を入れろ!

でないと
市場を出てきたとき
両手が海産物でいっぱい

財布はスッカラカンになってるぞ!!
  カニ・ウニ・北寄貝・イクラ
海老・鮭・タラコ・・・・
海産物のオンパレード

売り子の威勢の良さに
圧倒される

立ち止まったら最後だw
  カモメも海産物を
狙ってるぞ 
  渡島ドームと呼ばれる
大きな屋内市場に入る


こちらは
渡島蔬菜農業協同組合が
経営する野菜を中心にした
市場になっている
  こちらは
道民がこの時期
遭難者を出しながらも
収穫合戦を繰り広げる山菜
行者ニンニク


  どんぶり横丁市場に入る

ここでちょっと豪華な朝食を
頂くことにする
  海鮮丼をメインに据えた
食堂が立ち並ぶ

その中で
活イカの水槽に惹かれて
入ったのがこのお店
  サービス丼A
このボリュームでなんと
945円!
味噌汁も岩海苔いっぱい
  じぃじさんは
 しゃけ親子丼
イクラたっぷりで1050円
  そしてお目当ての
活イカ刺 840円

透き通った身は
やわらかく
それでいてコリコリとした
食感がたまらない

イカは白くて
フニュフニュしてるものだと
思っている庶民にとって
これこそ最高の贅沢かも
しれない
  足の部分は
胴体とは別に後から
焼きか刺身で
調理してくれる

刺身を選択

イカの目玉やくちばしといった
活イカでないと味わえない
珍味を頂いた
  ・・・ さて
これからわたしは
ニセコ方面へ向かう
おるふぃあんなさんと
じぃじさんは登別へ
途中まで行く方角は一緒だ

分かれ道まで
ここから三人二台の
旅となる

8時02分 発
  ふたりは
せっかく函館まで
出てきたのだから
ついでに大沼公園に行くと
言うので
わたしも急ぐ旅ではないし
ついていくことにした
  8時49分
大沼公園 駐車場 

やっと青空が
見え始めた
  大沼公園は
駒ヶ岳と大沼 小沼 
蓴菜(じゅんさい)沼などの
大小の湖沼群一帯の総称

函館からあまり遠くないので
ツアーのオプションに
組まれることが多い

渡道するたびに入り口を
通りかかるが
ずっと来そびれていたところだ
  小さな島が
湖のあちらこちらに浮かび

いくつかは橋で繋がっている

背後には
北海道でも屈指の活火山
駒ケ岳が
なだらかな裾野と
度重なる噴火で吹き飛んだ
荒々しい山頂を見せる

なかなかおもしろい風景だ

  あまり知られていないが
ここはあの名曲
「千の風になって」が
誕生した地だ

南国沖縄の歌だと
思われがちだが
北国のここ大沼で構想された

  たしかに湖を渡ってくる
風は心地よい

北国生まれの風の歌だと
わかると
島の南風だと思っていた
「千の風」の体感温度が
少し涼しくなった気がした


 9時20分 発
  「ここまで来たのなら
鹿部まで行こう」と
いうことになり

三人二台は駒ヶ岳の麓
鹿部へ向かう
  9時42分

しかべ間歇泉公園
 

こんな海辺に・・
しかも道端に間歇泉が
あるなんて驚きだ
  こちらが鹿部の間歇泉
入場料300円
鹿部町が運営する
公園になっている
  間歇泉は熱水が
規則的なタイミングで
吹き上がってくる現象で
日本には5箇所しかない

熱水は15m以上噴き上がる

噴出孔の上には
高く噴き上がった熱水が
海からの風で飛散しないように
噴き上がる高さを
調整するための装置が
設置されている
  園内には
誰でも手軽に入れる足湯が
併設されている
  おお
キタキター
小さいけどすごい迫力


一度に噴き出すお湯の量は
500リットル

10分間隔で
噴き上がってくるそうだ
  わたしとじぃじさんは
足湯に浸かって
運転の疲れを癒す
  うーーーーん

少しぬるめのお湯に
底に敷かれた玉砂利が
足の裏を刺激して心地よい 


ある程度温まったら
湯船の中を歩くと
さらに足裏のツボマッサージに
なると看板に書いてあったので
やってみた・・・・


・・・・いてててて!!
相当あちこち体にガタが
きてるらしい
一往復するだけで
やっとだった・・・
  そうこうしてるうちに
10分経って
二度目の噴き出しが始まった
  よっ
たーまやー! 


花火じゃないか・・・・
  噴出孔を上から見ることも
できる

おや
自然の穴じゃなくて
パイプなんだね

  ゴボコボコボ・・・

おおお
きたぞー
  勢いよく吹き上がる熱水

近くで見ると
迫力満点!

 10時40分 発
  「ここまで来たんだから
ニセコまで行っちゃおう」と
いうことになり
三人二台は連れ立って
ニセコに向かう

・・・アタックツーリングも終わり
今は友人のクルマの後に
のんびりついていけば
いいだけ・・・・

・・・と
緊張の糸が完全に解れて
しまったのか
眠くなってきた・・・・
  10時36分
道の駅 
つど〜るプラザ さわら
 

比較的新しい道の駅のようだ
じぃじさんと
展望台に上がってみる
  駒ケ岳の山頂が
少しだけ見えた

10時46分 発
  10時57分
菓子処はたざわ 着

おるふいあんなさんが
通りかかるたびに
気になっていたところらしい
  店内には手作りのパンや
お菓子がたくさん並んでいる

その中で目についた
だったんそば蒸しケーキ
115円を買ってみる


  そば粉の香りと蒸しケーキは
意外と相性がいいようだ
とてもおいしかった

 11時04分 発

  しばらく走ると・・・
また眠気が・・・

わたしは
運転中眠くなることは
滅多にない
「次はここへ行くぞー!」と
気合が入ってるうちは
大丈夫のようだが
観光モードですっかり
弛緩してしまったようだ

途中
12時13分
長万部のセブンイレブンで休憩
コーヒーを買う

12時18分 発

  高原地帯らしい風景に
なってきた・・・・
  蝦夷富士と呼ばれる
名峰 羊蹄山も見えてきたぞ
  13時24分
道の駅 ニセコビュープラザ
 

ここでトッポを置いて
カローラで昼食を摂りに
あるお店に向かう
  美しいニセコアンヌプリの
麓にあるお店
「グラウビュンデン」に到着
  店内はおしゃれな雑貨で
いっぱい
装身具からキッチン用品まで
幅広い

もちろん販売もされている
  おるふぃあんなさんが注文した
「今日のハーブティー」

スパイシーな香り

砂糖は大きさ不揃いの
ロックタイプ
自分にあった大きさのものを
選んで入れる
  店員さんが
手馴れた手つきで
紅茶をカップに注ぐ
  こちらは
わたしとじぃじさんが注文した

「今日の紅茶」

ポットには紅茶が冷めないように
保温カバーを被せてある
  じぃじさんはALT
(アボカドレタストマト)
チーズピクルスを
ソフトフランスパンで
 
  おるふぃあんなさんは
クリームチーズ
生ハムトマトバジルをベーグルで
  わたしは
ツナ・トマトチーズ・オムレツ
ソフトフランスパンで


こちらもボリューム満点だけど
おいしいので以外とすんなりと
お腹に納まった
  さらに移動して
ニセコチーズ工房に到着

チーズ大好きの
おるふぃあんなさんが
お勧めするお店だ
  丹念に手作りされたチーズが
ショーケースに並ぶ

わたしも二世古マルセランを
一個購入
  道の駅 ニセコビュープラザに
戻ってきた

ここは大きな道の駅で
売店や飲食店もたくさんあるし
なにより景色がすばらしい


羊蹄山・ニセココアンヌプリが
一望できる
  物産館を見て周り
外の飲食コーナーの前で
休憩する

ここで泊まるなら
ニセコ麦酒をグッといきたい
ところだw
  ツバメが巣をかけていた
フンが落ちないように
傘を釣ってある

なかなかのアイデアだ
  ここで
おるふぃあんなさんと
じぃじさんに別れを告げる
2日間こうして一緒に
旅することが出来た
再会を誓い合い
握手して別れる・・・・

走り去るカローラを
見つめていると
ちょっとさびしさを感じた

一人旅がさびしいなどと
思ったことは一度もないが
三人二台の旅が終わると
羊蹄山の前にポツンと
ひとり立っている自分の姿が
一瞬俯瞰で見えたのだ・・

15時25分 発
  ニセコで車中泊する
つもりだったが

帰りは例によって小樽から
新日本海フェリーで
舞鶴まで戻るので
なるべく小樽方面に近づく
ことにする

途中また
霧が濃くなってくる
  余市フルーツロード

りんごの花ががちょうど満開を
迎えていた
  16時25分
道の駅 スペースアップル余市 着


・・・・ここにも渡道するたびに
やってくる

余市宇宙記念館は
リニュアルオープンしていた

座席を倒して寝転び
今後のプランを考える
  ・・・どうしようかな
今日はここで車中泊するか?

船の予約は22日の深夜
だとするとここからあまり
遠くへは行けない
小樽周辺は昨年・一昨年と
丹念に観光して周っている
丸一日あったら手持ち無沙汰に
なるかもしれないな・・・・
さらに低気圧が北上しているとの
情報も得ていた
小樽の見たいところを周っても
たぶん2時間もかからないだろう

「よしっ!帰ろうっ!!」

17時25分 発
  電話で新日本海フェリーの
予約センターに連絡
予約を今夜の便に変更してもらう

そうとなれば
超特急で小樽の見たいところを
押さえにいかねば!!

わたしのパワースポット
手宮洞窟の大地のパワーは
壁越しでも吸収可能だ

あとは小樽市内の数箇所と
小樽運河を見られれば
それで満足

間延びした旅になるより
ぎゅっと凝縮された旅のほうが
キレがあっていいだろうw

  手宮に向かう途中に越えた
斜度19%の急坂


19%ってのはなかなか
お目にかかれないですぜ・・・
  手宮洞窟の前を通過しながら
パワーを吸収・・・・
よーし 十分頂いた!
この時この付近にいた人は
クルマの中で
あやしいおどりをおどる男を
目撃しただろうw

レストラン トレノの前を通過して
小樽市内へ向かう
  18時02分
小樽市内観光駐車場 着

足早の観光を開始する
  北海道の各地の様子を
リアルタイムで見ることが出来た
webサイト NTT iLive 北海道が
今年の4月に閉鎖されてしまった
とても残念だ

小樽運河の映像は
その前の1月16日から
更新されなくなっていたので
カメラの故障かと思っていたが
サイトの閉鎖に伴う
停止だったのかもしれない

今はこうして
役目を終えたカメラが
見えない目で小樽運河を
見つめ続けている・・・・
  さあ
市街を周っていこう


確認したいポイントは決まっている
  あああ!!
子大仏は親離れして
親大仏はさびしそうだ・・・・

・・・って
確認したいポイントって
これかいっ!!
  ポイントその2

ポセイ丼も健在

今朝サービス丼食べたから
今回はスルー
  いつ来てもかわらない
風格ある建物
時間が遅いので店はほとんど
閉店しているが
静けさが戻る瞬間の街も
いいもんだ
  ポイントその3
 

ここは絶対立ち寄りたかった
 おなじみ小樽倉庫No.1
  あいかわらず良い雰囲気

だが
前に香っていた
木造倉庫独特の匂いが
ちょっと薄らいだ気がする
  去年話をした
ウェイトレスさんも
忙しそうに団体客の注文を
取っていた


変らなければ
それでいい


確かめたいことなんて
その程度なのかもしれない・・・
  フェリーターミナルまで
運転するので
残念ながらビールは飲めない

ノンアルコールビール(400円)と
ペペロンチーノ(680円)で夕食
  小樽倉庫No.1の近くにある
「おれの小樽運河」という店
食堂 兼 お土産物屋だが
思えば4年前
社員旅行の観光バスで
ここにやってきたのが
小樽通いの始まりだった
  さあ
後は小樽運河の
ガス灯が灯るのを見れば
足早観光は終わりだ 
  夕暮れの小樽運河

今年もまた来ることが出来た
そして旅も終わろうとしている・・・ 
  去年と同じように
ガス灯の点灯を待つ


しかし
ここで事件が起こった
  いつまで経っても
ガス灯は点く気配がない
それでもじっと待っていると
ひとりの男性がわたしに
話しかけてきた
名を毛利裕次郎さんという
小樽運河で17年間
観光記念写真を撮り続けている
プロのカメラマンだ
毛利さんの話によると
昨夜もガス灯が点灯せず
観光客から不満の声を受け
今朝の9時に観光協会に行って
現状を伝えたにも関わらず
修理に来た様子もなく
今日も点きそうにないという

  運河に面したホテルの窓には
「まだ点かないの?」と様子を
伺っている宿泊客の姿が見える
小樽運河を望む部屋は
料金が高い
わざわざ特別にお金を払って
泊まったのになんとも気の毒だ
やってくる観光客も首をかしげて
ガス灯を見上げている
大阪から来たご夫婦は
毛利さんから事情を聞き
「大阪だったら7時に壊れたら
10時にはなにがなんでも直す」と
笑っていた
小樽運河のガス灯は
ここの観光の要であり
小樽の夜のメインイベントのはずだ

  この事態に
一番落胆していたのは
毛利さんだった
もちろん商売にはならないし
それ以上にわざわざ遠くから
小樽運河の夜景を見にきてくれる
観光客に申し訳ない・・・
なにより17年も小樽運河を
撮り続けている毛利さんだ
ここが好きでたまらないのだ
こんなことが起きたら
わたしたち観光客以上に
悔しいだろう・・・
点灯を待っている間
毛利さんといろいろなことを話した
別れ際
「せっかく広島から
来てくれたんだから」と
毛利さんの撮影した
写真の絵葉書を
何枚も手渡してくれた
 

20時44分 発
  ガス灯が点かないという
一大ハプニングに見舞われたが
だからといって
小樽を嫌いになることはない
なぜなら今度はこの小樽に
また遭いに来たい人が
できたからだ・・・・

20時53分
給油
走行距離 299.3km
給油量 17.33リットル
燃費 17.27km/リットル
20時57分 発

21時03分
新日本海フェリー
フェリーターミナル 着
  今回は初めて
「はまなす」の姉妹船
「あかしあ」に乗る


船賃 28000円

今回は2等船室だ


2度乗ってみてわかったが
家族旅行ならともかく
ひとり旅の身で
どこでも寝られるヤツが
わざわざ追加料金を払って
個室を確保する必要はない
ようだ

乗客が少ない時期なら
昼間はデッキで快適に過ごせる
   
ちょうど
アメリカの70000トン級の
豪華客船が小樽港に
入港しており
22時出港ということで
市民たちがその様子を見ようと
集まっていた

出発の汽笛が聞こえたので
わたしもそちらに歩いて
向かってみる
これは
海に浮かぶ宮殿だね 


豪華客船はゆっくりと港を
離れていった


こんな大型客船が
入れるのだから
小樽港は立派な港だ

毛利さんのはなしだと
アメリカの空母とかも
入ってきたことがあるらしい
  フェリーターミナルに
展望浴場があり
乗船客は割引になるので
入りに行く
入浴料 乗船割引価格 500円

ジャグジーでのん気に
ブクブクやっていると
積み込み開始時間が迫ってきた
大急ぎでトッポに引き返す
  22時30分
積み込み開始

23時30分
定刻どおり出港 


二等船室の隅っこで
毛布を被って眠りにつく・・・


さよなら北海道
あいる びー ばっく

・・・・ZZZ