第六日目 2010年5月20日 
「友との再会・函館巡航」
→函館駅→ベイエリア→市内観光→カール・レイモン歴史展示館
→北方民族資料館→昆布館→ベイエリア→土方啄木浪漫館
→ホテル→はこだてビール→ホテル
 
  2010年5月20日

6時00分 起床

昨夜から雨が降り始めた
今は小降りになってるけど
大丈夫かな〜
 
   今日は北海道在住の友人
おるふぃあんなさんと
じぃじさん兄弟と合流し
函館を巡る
ふたりは今朝3時半に
クルマで登別を出発している
7時に函館駅で合流の
予定だったが
濃霧で到着が遅れるとの
連絡が入る

7時40分
駅前のドトールコーヒーで
連絡を待つ

8時過ぎ
ようやくふたりが無事到着
再会を喜び合う
  お土産の交換会も終わり
まずは函館駅へ


何度も通ったが
中は見ていなかった

 
  二階にある怪しげな
オブジェ

イカだな・・・
間違いなくイカだ

ただいまブレーク中の
イカール星人さまだw
  入り口の上には
函館山から見た
函館の昼間の風景が・・・
   反対側にある駅舎の上は
函館山から見た夜景の
パネルが貼られている

やはり函館といえば
100万ドルの夜景だよねぇ

  本日の移動は
じぃじさんのカローラで

   まずは
ベイエリアに向かう
  中央の小さな建物は
私設のテディベア博物館
だそうだ
  ハセガワストアというところに
やってきた

なんだか弁当のふたが
看板になっているぞ・・・ 
  函館近辺の
地方コンビニである
ハセガワストア

ここはもう一つ
特徴的なアイテムが
販売されている

それは注文すると
その場で調理してくれる


  それがこのやきとり弁当
ハセガワストア
(略してハセスト)の
名物弁当だ
  ふたを取ってみる

「やきとり」といっても
中身は豚肉だ
北海道の南部は豚肉を使った
いわゆる「豚精肉串」を
「やきとり」と呼ぶらしい
  では
おるふぃあんなさんによる
やきとり弁当の
上手な食べ方講座〜

まずやきとりを
端にある溝のところに
移動させる
  その上からふたをして
上から手で押さえながら
  やきとりの串を一本ずつ
引き抜いていく
  すると
こんな感じで 

簡単に手を汚さず
串を抜くことが出来る
というわけだ


函館グルメのトップを飾るに
ふさわしい美味でした
  雨が少々激しくなってきたが
歩いて西波止場へ向かう
  ここで買った
ハスカップミルク 315円

海鮮うに煎餅 263円

おにぎり昆布 300円


おにぎり昆布は
昆布を海苔のように板状に
したもので
これでおにぎりを包んで
食べようというものだ
  これはこのあたりでゴッコと
呼ばれている魚を
キャラクター化した
ぬいぐるみ

愛嬌のある顔だ

他にも
鬼のコスチュームをつけた
「おにゴッコ」
ナース帽を被った
「お医者さんゴッコ」もあるw
  雨が止みそうにないので
車窓観光することにした

函館ロープウェイの駅
125人乗りのゴンドラで
334mの函館山山頂まで
わずか3分

・・・でも今日は
濃霧で景色は見えそうにない

午後から
回復してくれれば
夜景を見に行きたいが・・・・
  古くから国際都市だった
函館には教会がたくさんある

こちらはそのひとつ
ハリストス正教会
  函館は坂の町

おまけに
一方通行&通行禁止だらけで
クルマで入り込むのは
ダンジョンに迷い込むのも
同然だ

こちらは二十間坂と呼ばれる
幅の広い坂道
  運転するじぃじさんが
四苦八苦して
やっとたどり着いたのは

レイモンハウス元町店


ツタの絡まった風格のある建物
  創設者の
カール・レイモンの像
「胃袋の宣教師」と讃えられる
ハム作りのマイスターだ
 
  おしゃれな店内では
レイモン氏の製法を
引き継いで手作りで作られた
ハム・ソーセージ類が
販売されている
  二階は
カール・レイモン氏の
歴史博物館になっている
   レイモン氏は現在のチェコ出身
若い頃から欧米諸国に渡航して
食肉加工の修行に励んだ
中国で日本人の女性と
駆け落ちしたりとなかなか
ユニークな人物だ

一度は戦後の混乱で
財産も施設も没収されてしまうが
現在の直売所の場所で再出発

以降日本の食肉推進・加工技術の
向上に人生を賭け 
93歳で亡くなる直前まで
現役のマイスターとして活躍した
  展示されている
彼の語録の中で
気に入った言葉がある

「私のハムはね、
 肉の細胞を一時的に眠らすだけ
 人間の胃に入るとすぐ細胞は
 よみがえるのです」

ハム作りのマイスターがたどり着いた
おいしさの凝縮をよく表現している

 
  現EUの旗の
「青地に黄色の☆」は
このレイモン氏のアイデア
なのだそうだ
  ここに来たのだから
もちろんハムを
お土産用にも買うが
ここはひとつ出来立て・焼きたてを
食べてみたいではないか
  ロングウィンナー 238円 

ウィンナーの常識が
星一徹のちゃぶ台のごとく
見事に覆される逸品


ウィンナーって
こんなに美味しいものだったんなぁ
   再び車窓観光

こちらは旧迎賓館
  車窓観光中に
たまたま見つけた
北方民族資料館

建物は大正時代に再建された
(それ以前の建物は
函館大火で消失)日銀のビルを
そのまま再利用している
大正ロマンを感じる重厚な造りだ

展示物を興味深そうに見ていると
資料館の職員の方が
ずっとついて来てくれて
解説してくれた
普段あまり興味を持って
展示を見る人はいないのかも
しれない
職員の方もとてもうれしそうだった
  館内はこのコロボックルの像しか
撮影できないが
展示されている資料は
大変貴重なものばかりだ
アイヌというと北海道の先住民で
狩猟生活をしていた「蛮族」のように
思われているがそれは
倭人が描いた裸足で狩猟をしている
アイヌ人像などによる
イメージが大きく影響している
アイヌを含む北方民族は
実は幅広い交易ルートを持つ
立派な文明人であり
アリュート・樺太
ウイルタ・コリヤークと
広範囲に渡り文化圏を共有している
ほとんど知られていないこれらの
北方民族に関する資料が
一箇所に集められ
分類・保存されている施設は
ここだけだろう
  さあ
お昼時ですよ

函館で有名な
ハンバーガーを食べに行こう

ご存知
ラッキーピエロ!

ベイエリアにある
ラッキーピエロ函館本店は
修学旅行の一団や観光客で
満員だったので少し移動して
ラッキーピエロ十字街銀座店へ行く
   一階のカウンターで注文をして
やや急な階段で
二階の客席に上がる

サンタの人形や
リースやガーランドが
ぎっしりと展示されていて
クリスマスな雰囲気でいっぱい

・・・いや
「ノエルな雰囲気」と
言うべきかな?

北欧のクリスマスといった感じだ
  わたしが注文した 
チャイニーズチキンバーガー


ラッキーピエロの定番&一番人気の
ハンバーガーだ


中華風に味付けされたチキンが
なんとも香ばしい
   ・・・そのとき
ハンドベルの音を鳴り響かせながら
その物体はやってきた・・・
  ラッキーピエロの名物

ふとっちょバーガー!!

あまりのボリュームのため
自立不能なので串が刺してある

  一組のバンズに
レタス・トマト・ポテト
オニオンチーズ・
タマゴ・コロッケに
ハンバーグが二枚・・・・

普通のハンバーガーと比較すると
その大きさがわかるだろう

これ・・・・
食べきれるの?
 
  ・・・と

思っていたら
またハンドベルの音が・・・


まっ・・・・
まさか
もう一個ぉぉぉっ!!
  ・・・ツインタワーになってしまった
   さすがのグルメ兄弟も
これは手ごわかったようだ

それでも執念の完食

恐れ入りました・・・・

ちなみにこの
ふとっちょバーガーを注文すると
小さな表彰状が付いてくるw
  いっぱい過ぎるほど満腹したので
少し郊外に足を伸ばす

ますます雨がひどくなって
霧も濃くなる一方・・・・

これは今夜の函館山は
無理かもしれない・・・・



  到着したのは
亀田郡七飯町にある
北海道昆布館という施設

  なんと
昆布の専門資料館なのだ 


さすが北海道

ドーム型スクリーンの映像に
軽く酔いながら展示を見てまわる

昆布って一種類じゃないんだね・・・
さまざまな種類の昆布の特徴が
わかりやすく解説されている
  昆布の産地をよく聞くのだが
どれがどのあたりの昆布なのか
よくわからない・・・

しかし
ここは昆布のミュージアム
この展示で一目瞭然だ

結構範囲が複雑なんだな・・・・
  また
産地によってその品質が
どのように違うのかも
はっきりわからないのが現実・・・

しかーし
ここは昆布のミュージアム

ものすごくわかりやすい表が
展示されていた

昆布の疑問はここにくれば
ほぼ解消するに違いない

  昆布から抽出した成分を利用して
紙が出来るらしい

右側の部屋は
その昆布を使った紙で出来た
スピーカーの体感コーナーだ

どこまで万能な海草なんだ!
  ショップコーナーは
観光客でごったがえしていた
聞こえてくるのは
中国語とハングルばかり・・・

昆布茶の試飲コーナーに
群がっていた
あっち(特に韓国)では
昆布でだしを取るという習慣は
ないそうだから珍しいのだろう
  売り場の奥では
昆布の加工場が併設されており
窓越しにおなじみの昆布製品が
作られるところを見ることができる

こちらはとろろ昆布の加工ライン
  昆布でこれだけ盛り上がれるとは
思わなかった・・・

この旅日記をご覧のみなさんも
機会があればぜひ足を運んで
いただきたい

ただし
ドーム型スクリーンの映像は
マジで酔うので
乗り物に弱い方はご注意をw

元来た道を函館に戻る


函館山は・・・
完全に見えない
  ベイエリアに戻ってきた

赤レンガがうつくしい
金森倉庫へ


明治の大火で倉庫の大部分が焼失1909年に再建、現在もその100年前の赤レンガそのままを使っている
  小樽の小樽運河に匹敵する
函館の観光スポットだ
渡辺熊四郎という

渡辺熊四郎という実業家が
明治初期に起こした
金森洋物店(インポートショップ)の
倉庫として建築された建物

森の字に鉤型の屋号も
この頃作られた

「かなもり」ではなく「かねもり」と
読むのが正しいのだそうだ
  中はおしゃれな
ショッピングモールになっている

ここはオルゴールの専門店
  中央の通りにいる
ネコのブロンズ像

みんなが頭をなでていくので
耳の先が光っている
  おしゃまな像の向こう側が
金森洋物店
  函館近海をクルージングする
遊覧船 Bluemoon

この天気では
今日はお客さんも少ないだろう

  その遊覧船の
のりばに併設されたショップの
喫茶コーナーで休憩

今後の計画を練る

  再びクルマで函館郊外へ 

函館山は・・・
もう完全にホワイトアウト

ここまで隠れてしまえば
スッパリ諦めもつく
   土方・啄木浪漫館に到着
函館に縁の深い土方歳三と
石川啄木の記念館だ
  こちらは啄木小公園

「眠れる君に捧ぐべき
矢車草の花もなく
ひとり佇む五月寒
立待岬の波静か
おもひでの砂ただひかる」

西条八十が石川啄木に
捧げた詩だ


詩の中の立待岬には
啄木の遺言で一族の墓所が
置かれている・・・・・

  明治を代表する歌人
石川啄木


わずか26年の生涯の中

ここ函館で132日間を過ごした
  では
入ってみよう

入場料は600円

  中を見てびっくり

土方歳三の愛刀である
和泉守兼定をはじめ

沖田総司の菊一文字

近藤勇の虎徹など

業物の真打がゴロゴロ
展示されている

刀剣マニアなら丸一日
楽しめるだろう

  その他
戊辰戦争時に使用された
ゲーベル銃や
その他各種武器・防具類
土方本人の所有していた品々など
かなり濃い内容の展示になっている
  こちらは啄木記念館 

「一握の砂」の初版本など
貴重な品々が展示されている
  こちらは啄木の生涯を映像で見る
浪漫シアター

精巧に作られた啄木ロボットが
案内役だ


函館市内から少し離れているが
ここは行ってみる価値がある


  函館市内に戻る

ふたりとも宿泊地が
決まっていなかったので
わたしの泊まっているホテルを
紹介した

チェックインして各自部屋で休憩

19時にフロントへ集合して
いよいよ
酒宴に出発〜

日の暮れた街は深い霧に
包まれていた

 
  15分ほど歩くと
一際眩しい建物が出現
  はこだてビールに到着
  まずははこだてビール
四種お試し

五稜の星
フルーティな香り

明治館
深みのある独特の苦味

北の一歩
独特の香りのエール

北の夜景
のどごし良く爽快


それぞれ個性的だ
  ホールでは
ピアノの生演奏が始まる
ミュージカルナンバーから
中島みゆきに至るまで
幅広い演奏を聞かせてもらった
  マトンのたたき+西洋わさび

羊の肉にはクセがある・・・と
思っている方
これを食べて御覧なさい

臭みなんて全く感じないですよ

馬刺し・牛刺しなど
足元にも及ばないこの旨さ



  ジンギスカン串

程よく焼けててうまーい

付いてくるニンニクが
これまたうまいw
   特製ソーセージ盛り合わせ

イカスミソーセージは不思議な味だぞ

微妙に大人気w
  「社長がよく飲むビール」という
ユニークな名前のビール

アルコール度数がなんと10%
ちょっとしたワインより度数が高い


ビールのつもりで
勢い良く飲んでいると
一気に酔いが回る
  社長のよく飲むビールで
乾杯

うまい酒 うまい食い物があれば
会話も弾む
すっかり時間を忘れて話し込んだ

22時30分ごろホテルに
タクシーで帰着

そのままぐっすりと眠りに着く・・・・

・・・ZZZZ