|
7:30 起床
天気予報を見ようとテレビをつける
・・・・な
なんじゃこの髪型はぁぁっ?!
熊本恐るべし・・・ |
|
一階ホールで簡単な朝食を摂る
8:30
ホテル 発
少し離れた駐車場まで歩く
パラパラと小雨が降りかかる
8:40
近郊の駐車場 発
駐車料金 1000円 |
|
二の丸にある駐車場を目指す
堀端の道を進む
堀の内側には
官庁やNTTの建物が立ち並んでいて
一部は住宅も建っている |
|
9:00
熊本城二の丸駐車場 着
街中なので曇っていてもじわりと暑い・・・ |
|
西大手門に向かって歩き始める
左手には広大な二の丸広場が広がっている
|
|
天下の名城と名高い熊本城
小学校の修学旅行で来て以来だ
当時は子供だったので
お城にまったく興味がなかったから
ぜんぜん覚えていない
覚えているのは
記念の集合写真を撮った時
出来上がった写真に写った
端っこのふたりが半透明になっていて
ちょっとしたパニックになったことぐらいだ |
|
長くて高い石垣を撮影する「ふ」氏
「鉄壁の防御」というタイトルにしてもいいような
写真が撮れていることだろう
|
|
大阪城の石垣も有名だが
あちらは大きな石がごつごつと積み上がっている
印象だった
こちらの石垣は
「隙間もなければ足をかけるところもない」と
いった感じだ
前者は権力を見せつける石垣
後者は人を絶対に入れない防壁 |
|
西大手櫓門
ここに立つと
もうすでに無数の銃口と矢じりが
こちらを向いている状態なる |
|
ぐるりと狭間に囲まれた空間
十字砲火を食らわす気満々だ
これほど人の侵入を拒む建物も珍しい
|
|
西大手櫓門をくぐり
西出丸と呼ばれる空間に出る
奥の櫓は戊亥櫓
石垣の上はまるで横一列の射撃場だ |
|
こちらで入場券を購入
入場料
この後行く湧々座の入場を含めて 600円 |
|
頬当御門からいよいよ入城 |
|
宇土櫓の子櫓が侵入者の頭上を牽制する
「行儀よくしないと
どうなるかわかってるだろうな?」
・・・とでも言っているような威圧感
これですよ
これこそホンモノの城
入り口に「いらっしゃいませ」なんて
書いてある城は
焚き木にすればいいのだ!! |
|
石垣に囲まれ折れ曲がった通路を進んでいく
ちょっとしたダンジョン感覚だ |
|
本丸の裏側に出た
石垣の高さに驚かされる
わたしが攻め手なら
ここを見ただけで
「攻略ムリ!」の判断を下すだろう・・・ |
|
重装甲の壁板に
狭間に石落としに忍び返し・・・・
やはり武闘派の城は一味違う
まさしく戦国の要塞だ |
|
宇土櫓
国指定重要文化財
3層5階地下1階
高さは地上19m
高さ20mの高石垣の上に建っている
他所なら
本丸と間違えられてもおかしくない
立派な城郭だ
熊本城内には明治時代まで
この規模の五階櫓が5棟存在したそうだ |
|
土台の形に添って建設された建物
うーむ
見事としか言いようがない |
|
土塀はしっかりと石の柱で支えられている
大砲などを撃ちこまれても崩落しない設計だ |
|
狭間をのぞき込んでみる
狭間は他の城址では
ただ穴が開いているレプリカも多い
この狭間は撃ち下ろし専用に作られた本物だ
横の射界は狭いが
縦の射界は意外に広く
この枠に入った敵兵を確実に倒せる
|
|
宇土櫓の中に入る
みんな買物帰りではない
土足厳禁なので自分の靴を
入口で配られる袋に入れているのだ
中は薄暗く
飾りっ気ひとつない |
|
緻密な宇土櫓の構造模型
櫓であり防壁でもあるため
壁や屋根は防弾・防火構造になっている |
|
窓からは空堀が一望できる
空堀は侵入を拒みつつ
侵入させてそこで殲滅するキルゾーンでもある |
|
城郭につきものの急な階段
これも防御構造のひとつだ
多く人が上り下りするため
段の角がツルツルに磨かれているので
スリップに注意
|
|
宇土櫓から西出丸・二の丸駐車場方面を望む
とにかく広い
家臣の人たちは登城するのも
一苦労だっただろうな・・・ |
|
宇土櫓最上階
広島城本丸の最上階より高い
空調設備がないので
開口部から吹き込んでくる生ぬるい風さえ
心地よい |
|
まるで宙に浮いているような子櫓
広い射界を持つトーチカのようだ
ほんの小さな櫓だが
小さいことが逆に破壊を困難にする |
|
宇土櫓を出て
本丸に近づく
石垣から大きく張り出した本丸は大迫力
宙に浮いているようにも見える |
|
熊本城といえばこの
美しい曲線を描く武者返し
これを見たかったんです
これはもう建造物でなく芸術品です |
|
どうです!
いいラインしてるでしょ?
この絶妙な反り上がりがなんとも・・・
うへ・・・
うへへへへ・・・
・・・・ついてきてますか? |
|
本丸のそばにある売店
熊本城グッズや地元のお土産物
それに
「ヤツ」のキャラクターグッズが並ぶ |
|
売店でいきなり団子を買う
一個 150円
馬刺し・辛子れんこん・いきなり団子が
熊本の三大名物
ぜひ食べてみたかった
包まれたラップを開けてみる
見た目餃子っぽい |
|
中は
甘さ控えめのあんこに
さつまいもをすりつぶしたものが重ねてある
これが意外にマッチして絶妙にうまい!
きめが細かいのでさつまいもの
のど詰まり感もない
軽い触感だからと言っても
そこはさつまいも
いっぱい食べるとお腹がかなり膨れそうだ |
|
石垣を拡張した痕跡のある場所
熊本城にはこうして増築した部分が
あちらこちらに見られる |
|
石垣に囲まれた空間を抜けて
本丸御殿に向かう
セミが騒がしく鳴いている |
|
御殿の石垣の隅に
ぽっかりと開いた入り口
次はどんな仕掛けが待っているのだろう
攻め手のみなさんを退屈させない
数々のアトラクションでおもてなしされる
さあ
あなたはどこまで攻め込めるか?
・・・わたしはたぶん
門のところでリタイアだろう |
|
闇り通路と呼ばれる地下道
本丸御殿の下に当たる
これも防御構造・・・と
言いたいところだが
加藤清正が通路によって
南北に分れていた本丸に
通路をまたぐ形で本丸御殿を建てたため
ここを通らなければ本丸に入れない
構造になった
結果的に防御構造になったと言えるかも・・・ |
|
本丸御殿からは
この闇り通路に降りる階段があり
いざというときはここを通って城外に脱出できる
構造になっている
出口付近で
侍のコスプレをした人が
「左側通行でお願いしまするー」と
交通整理をしていた
|
|
本丸の正面に出た
熊本城といえば加藤清正を
思い浮かべるのが一般的だが
現在残る縄張りのほとんどが
細川家によるものだそうだ
清正が要塞化し
細川家が住みやすく改造した |
|
銀杏の巨木
熊本城は通称 銀杏城とも言う |
|
熊本城本丸の入口へ向かう
西南戦争の時
不審火で建物のほとんどが焼失したそうだが
残った石垣だけで一兵をも侵入を許さず
西郷隆盛率いる薩摩軍14000が
4000名の篭城する政府軍に撃退されたという
「おいは政府軍に負けたのではなか!
加藤清正に負けたのでごわす!!」と
西郷さんが言ったとか言わないとか・・・・
|
|
熊本城 入口
石垣の奥に作られた重厚な門が
口を開けて待っている
|
|
内部は熊本城や
熊本城にまつわる人物に関する展示物が
数多く並べられている
宇土櫓と違って
こちらの中身は頑丈な鉄筋コンクリートで
階段も広い
一部冷房の効いているところもある
みなその吹き出し口の下から
なかなか動こうとしなかった・・・・
暑いんだもの
お盆だもの!! |
|
熊本城天守からの眺め
宇土櫓があんなに小さく見える
敷地の広さだけでも十分な防御力だと思う
|
|
熊本市内も一望できる
ちょっと天気が怪しくなってきたか・・・ |
|
天気よりもっと怪しいものが・・・
銀行の建物に
巨大な「ヤツ」がこちらを見ている・・・・
夕べの「現地調査で」
我々は知ってしまったのだ
メジャーになり過ぎて
県民からの支持を失いつつあることを! |
|
これであなたも加藤清正!
立体顔看板はお子様に人気 |
|
横から見るとこんな感じ
お子様だけでなく
おじさまやおばさま
おにーさまおねーさまも
恥ずかしそうに顔を突っ込む |
|
「ふ」氏にも無理やりやらせる・・・
こっ・・・
怖いっ!!
実際の顔を出せないのが残念
その場にいた誰もがこう見えたであろう
イメージ画像でお送りします
「敵は本能寺にありって言ってみろ!」と
ムチャ振りをする |
|
本丸御殿に入る
ここも土足厳禁
殿様は本丸の天守閣に住んでいるわけではなく
普段は御殿で生活している
大広間は謁見や会議をする場所 |
|
建物の中で一番格式の高い
昭君之間
壁から天井に至るまで
華美な装飾に包まれている |
|
大台所
屋根の材木は松
換気用の天窓もある
無骨一辺倒の城内で
この建物だけ別世界のようだ |
|
最後に
熊本城のイメージキャラクター
ひごまるくんと記念撮影
さすが天下の名城
どこを見ても圧倒的だ
優美な姿の城も良いが
無骨さと機能美が放つ輝きは
飾られたものを凌駕する威力に満ちている |
|
ここから少し離離れた
桜の馬場へ向かうことにする
暑い最中
城の中をぐりぐりと歩き回ったので
桜の馬場まで歩いていく元気はすでにない |
|
無料のシャトルバスで
桜の馬場 城彩苑へ
ここにも「ヤツ」がいた・・・
・・・妹をおんぶして
傘をさした女の子が隣に立てば
ほかのモノに見えるかも・・・
|
|
湧々座に入る
歴史文化体験施設だ
熊本に関する歴史をさまざまな展示物で
楽しむことができる
劇場も併設されており
熊本城を題材にした寸劇が披露されている
「か」氏はお殿様の馬のレプリカに跨って
みたものの
あぶみ(足をかけるところ)が無いので
足元が落ち着かない様子
|
|
大名行列のジオラマ
よく出来ていて
正面から見ると
「オラが村に大名行列がやってきた」みたいな
雰囲気が味わえる |
|
床にプロジェクターで映し出された
現在の熊本城付近の航空写真
足で踏むとその場所に関する情報を載せた
アイコンが現れる |
|
あるアイコンを踏んだり
地図の上を歩くと
昔の熊本城の地図に変化する |
|
あるアイコンを踏むと
一面が池に早変わり
錦鯉がゆったりと泳ぐ
歩くと水紋が足元に広がって
ジャブジャブと音がして
実際に水の上を歩いている感覚を楽しめる
子供もお年寄りも
おっさん四人も
鯉を追いかけて
ジャブジャブと歩き回る |
|
湧々座を出て
ここでしばし自由行動
それぞれお土産を買ったり
かき氷を食べたりして過ごす
わたしはここでお土産に辛子れんこんを買った
中央の広場では
湧々座の役者さんと
熊本城の武将隊のメンバーによる
トークショーが行われていた
|
|
再びシャトルバスで
頬当御門まで戻り
徒歩で駐車場に戻る
12:20 発
駐車料金 400円
|
|
国道57号線を東進して
熊本市内を離れる
途中
肥後石油で給油
走行距離 231.8km
使用燃料 26.31リットル
燃費 8.5km/リットル
燃料代 3815円
国道57号線から国道325号線に乗る
阿蘇山の麓を駆け抜けていく |
|
最後の目的地は
白川水源だ
白川水源は阿蘇山の根子岳に発する
湧水量 60トン/分を誇る日本有数の水源
当然 名水百選に選ばれている
旧白水村にあり
豊富な水があるところに銘酒がある
焼酎の「白水」は全国的に有名だ
|
|
14:00
白川水源 駐車場 着
観光地とは思えない閑散とした雰囲気
坂の真ん中あたりの左側に入口がある |
|
徒歩で白川水源に向かう
ぼたぼたと大粒の雨が降ってきた
ついに本格的に降り出したか・・・
入場は無料だが
「白川水源の環境保全のための協力金」として100円徴収される |
|
白川水源のそばにある
白川吉見神社
約300年前に細川綱利がこの地を訪れ
その湧き水の清らかさに感動し
ここを白川水源と名付け
神社を建立して水を祀った
|
|
こちらで飲料用の水を汲むことができる
原水というと
チョロチョロと湧き出る水をちまちまと汲むので
時間がかかるイメージだが
ここは池なので仕事が早い
ペットボトルに詰められ
全国で売られているほどの名水
飲んでみると
全く癖のないピュアウォーターだった |
|
水汲み池の奥にある白川水源
砂の下からボコボコと湧き上がる
静止画ではわかりにくいので
下に動画を用意しました |
|
白川水源 湧水の様子
(再生にはQuickTime が必要です) |
|
雨が激しくなってきたので
傘を持っていないわたしと「ふ」氏は
早々にクルマに撤退
15:00 発
時間が押し気味になったので
来た道を引き返し熊本市から高速道路で
帰路に就くことにした
位置的には宮崎が近いのだが
宮崎県には高速道路がない |
|
谷の底から
噴煙のように湧き上がる霧
深い峡谷がゴウゴウと吠える
「さあ、もう天気が悪くなるからおかえり」・・・と
背中をそっと押されたような感覚になる
国道57号線を熊本市方面へと戻って行く
|
|
なにか食べられるところを探しつつ
熊本市内を目指す
16:20
熊本インターチェンジ近くの
あずまラーメン 着
以前
「ふ」氏が寄ったことのある店らしい |
|
昭和チックな店内
・・・これは
大丈夫なのか?
若干の不安がよぎる・・・ |
|
「か」氏がチャーハンと半ラーメンのセットを
普通サイズのラーメンに変更して注文したら
厨房の店員が間違って
半ラーメンを作ってしまったため
帳尻合わせでもう一つ半ラーメンが
やってくるという珍事発生
でも
ラーメンはとてもうまかった
後で熊本在住の方に
あずまラーメンは正真正銘の
熊本ラーメンであるとのお墨付きを頂いた
旅の最後に食べることができてよかった!
17:05 発 |
|
熊本インターチェンジから
九州自動車道に乗る
帰るぞー!! |
|
大粒の雨が降っては止み
少し晴れ間が出て
また降り始める・・・
最後に白川水源で降られたものの
全体的に天気は持ちこたえてくれた |
|
見たことのないナンバープレートをつけた
クルマを発見
U..S. GOVRNMENT(アメリカ政府)の下に
Nの文字と固有番号が並び
その下にFOR OFFICIAL USE ONLY
(職員専用)と書かれている
普段見慣れているアメリカ軍関係者の
Yナンバーとは明らかに違う
外交官かなにかの専用車かと思ったが
左下に小さくNAVYと書かれているので
アメリカ海軍の関係のようだ
・・・公用車なのか?
乗っているのはごく普通の日本人の
奥様だったが・・・
|
|
大雨で速度規制がかかる
途中
二か所ほど渋滞に引っかかる
この先のサービスエリアで渋滞情報を
とる必要がありそうだ |
|
19:10
直方パーキングエリアで休憩
この先
岩国〜宮島SAの間が
事故で渋滞しているようだ
19:30 発 |
|
ナビのVICS情報で
渋滞の現状をチェックしながら進行
いつまでたっても
岩国〜宮島SA間の渋滞が解消しない
これは相当大きな事故らしい
高速道路を降りるかどうか決断を迫られる
21:11
下松サービスエリア で休憩
21:30 発
ドライバーの「ふ」氏はだいぶお疲れのようだ
|
|
現場に近付いても
渋滞が解消する気配がない
大野インターチェンジあたりでの事故のようだ
距離も稼げたので
岩国インターチェンジで高速道路を降りる
通行料金 8700円(中型車)
途中 11:02給油
走行距離 459.4km
使用燃料 42.02lリットル
燃費 10.8km/リットル
燃料代 6551円
見慣れた広島への一般道を
ゆるゆると走る
|
|
11:13
「か」氏自宅近辺の
コンビニエンスストア駐車場 着
経費を清算する
一人当たり 7000円
(道路代・燃料代・駐車場代)
11:30 発
11:35
「お」氏自宅前 着
11:40 発
12:50
自宅前 駐車場 着
長くて短い九州への旅
これにて終了
辛子れんこんを冷蔵庫に放り込んで就寝・・・・
END
|