七日目 2011年4月10日 結願 そして帰還
 
  2011年4月10日
5時20分 起床


寒い・・・

携帯の機能を使って温度を測る

車内温度5.9℃
  窓は寒さで曇っているが
凍ってはいない・・・
  だだっ広い駐車場に
トッポだけ・・・

いつもの旅のシュチュエーションだな


わたしの旅はひとり旅ではない
トッポとのふたり旅なのだ
  高野山でのご来光を拝む
高野山 奥の院   
  6時30分

身支度を整えて奥の院に向かう


なんだか緊張するなあ・・・
  さすがに「結願の聖地」だけあって
境内の規模は桁違いに大きい

  こちらは新明和工業の慰霊碑

宇宙開発事業で犠牲になった人たちの
冥福を祈るものらしい

それにしても
ロケットがアポロなのはなぜだ?
  こんなのもある
しろあり駆除の業界団体が建てた供養碑
  境内にある墓所・供養塔は1万数千に及ぶ

山のひんやりとして空気に
朝靄がたなびく
  こちらは日産自動車の
労働者の慰霊碑

夜になるとこの労働者像が
歩くってウワサですぜ旦那・・・ 

(ウソですw)
  上島珈琲の慰霊碑には
コーヒーカップが乗っかっている
  開けた場所の参道から
奥の院へと続く森の中の参道に入る 
  老杉の大樹が立ち並ぶ参道

子供の頃に一度来ているのだが
不気味なお墓がいっぱい並んでいたことしか
覚えていない
  こちらはわたしの地元
安芸 浅野家の墓所


今見ると
不気味というより
歴史上の人物と対面しているようで
むしろ楽しいw
  この橋から先は
御廟の聖地

写真撮影は一切禁止されている


橋を渡る人は静かに歩き
杖をついた人は杖を持ち上げて渡る


承和2年 西暦835年 3月21日
弘法大師は入定された
本殿は荘厳な雰囲気だが
御廟は質素なお堂だった


御廟の前で手を合わせ
ふいに口をついて出た言葉は
「やっとお会いできましたね」

わたしにとって四国巡礼は
ここにたどり着くための道筋だったようだ

  お参りを終えて
後は最後のご朱印をもらうだけ

7時前だが

納経所は開く気配がない
  案内を見ると
8時30分からになっている
四国のお寺がすべて7時からやってるのに
ずいぶんのんびりだな

よく見ると
終業時間が午後4時30分になっている


これは・・・
順調に高速道路で橋を渡ってきても
間に合わなかったな・・・


「少しはのんびりしろ」という思し召しかもw
  時間が有り余ったので
境内にある著名人の墓所を巡る

こちらは豊臣秀吉の墓所

  こちらは徳川家康の次男
結城秀康の墓所
冷遇され養子に出され
最後は梅毒で死んだかわいそうな人だが
それを哀れんでか
墓所は当時の高い技術を使って
ひときわ立派なものが建てられている
 
  こちらはあの織田信長の墓所
本能寺で髪の毛一本残さずこの世を去ったが
墓所は全国にたくさんある


かの時代にお会いしたかったです・・・
  こちらは
「殿中でござる」で有名な
浅野内匠頭の墓所


他にも
武田信玄 上杉謙信 明智光秀 石田光成
柴田勝家 伊達政宗 大岡越前 曽我兄弟
初代市川団十郎 熊谷直実 千姫 法然
親鸞 鶴田浩二など歴史上の人物から
芸能人まで様々な人の墓所や供養塔が
存在する


高野山を焼き討ちしようとした織田信長も

その信長を殺した明智光秀も

敵も味方も分け隔てなくここで静かに眠っている
  8時15分

そろそろ人が集まり始めたので
納経所の前に戻って待つ

張られているポスターを眺める

観るさる 言うさる 聞くさる だそうだw

こちらのほうが
現代社会に則してるかな?
  この看板
なつかしいな・・・ 

  8時30分
納経所が開き
最後のご朱印をもらう

これにて満願成就

白紙ページだらけだった納経帳は
ついにすべて埋まった
  お寺の情報
高野山 奥の院
読み こうやさん おくのいん
宗派 高野山真言宗
開基 弘法大師
本尊 弘法大師
創建
 弘仁10年 西暦819年

  3つの杉がひとつに合体して
そのまま成長している


やはり三体合体は基本だよね
うんうん・・・
  さあ
では帰ろう

俗世へっ!

・・・いや

広島へ!!
  8時58分 発 

そのほかの高野山の伽藍を見学することもなく
聖地を後にする


日曜日なので
朝っぱらから観光客が押し寄せて来ていた
からだ・・・

  西高野街道を下っていると
対向車線は観光客の乗ったクルマでいっぱい・・・

紀ノ川を渡って国道24号線へ出る


9時48分

セルフスタンドで給油
走行距離 274.6km
給油量 レギュラー21.0リットル
燃費 13.07km/リットル

9時55分 発
  和歌山に戻って
高速道路に乗るのかと思っていたら
ナビは反対方向に案内し始めた


どうも東大阪方面に向かっているらしい
一般道をのたのたと進む


またあらぬ方向へ行ってるんじゃないかと
心配になる
  結局
羽曳野まで出るハメになった
  羽曳野インターチェンジから
ようやく高速道路に乗る
  高速道路に乗ってしまえば
あとは事故渋滞でもない限り順調だ


この高速道路の横のアーチ橋を見ると
「大阪を走ってるなぁ」と実感できる
  中国自動車道へ

ここまで来ればあとは慣れた道だ


・・・まだ大阪だけどねw

「ここまでくればポイント」が
自宅からどんどん遠くなってるのは気のせいか・・・
  モノレールが
絶妙なタイミングで頭上を通過する
  11時46分
淡河パーキングエリア 着
パンを買ってきて昼食にする


12時02分 発
  理想の100km/h  4000回転

高速道路を最も燃費良く走れる状態だ

これが維持できればいいのだが
今の交通事情だとそうは行かない
  安心したのか
少し眠気が差してきた

13時14分
瀬戸パーキングエリア 着
20分ほど仮眠

13時34分 発
  ようやくナビの画面に
西条インターチェンジの表示が出た


もう一息だ
  15時14分
西条インターチェンジに到着


帰ってきたぞ〜 
  15時24分

自宅近くのホームセンターユーホーにて給油
走行距離363.9km
給油量 レギュラー25.0リットル
3600円
燃費14.55km/リットル

洗車機で洗車して自宅へ戻る 
  15時40分 自宅マンション着

荷物を部屋まで引きづりあげて
そのままベッドに倒れこむ・・・

桜が満開の春の河原を
お坊さんが歩いていく夢を見た・・・


おわり
総走行距離 1737.6km
使用燃料 レギュラー113.01リットル
平均燃費 15.37km/リットル
予算 約8万円 (宿泊費、燃料代、道路通行料、フェリー代込み)
※ちなみに四国八十八ヶ所をバスツアーで周ると 2週間前後 20万円〜40万円かかります