2009.05.14 第九日目 道東の湖を巡り北の果てへ
網走→宗谷岬
オホーツク海沿いの
国道238号線を北上する

・・・次第に曇ってきた

イヤな予感がするが

行けるところまで
行ってみよう


風が強い・・・・
朝の好天が嘘のようだ
15時19分

紋別町を通過中
オホーツクタワーの看板が見えたので
立ち寄ってみる


風雨が激しくなっている

襟裳岬で体験したのと同じ
切れ間のない吹き続けの風が吹く
時々突風も吹いて歩き辛い・・・
あれがオホーツクタワーだが
こんなに海が荒れていては
海洋生物も見られないだろう・・・・

オホーツクタワーへは
貸し自転車か
専用の電気自動車に乗って
行くようだ・・・・
ここには流氷見物で有名な船
ガリンコ号が係留されている


現在のガリンコ号は二代目だ
こちらが陸上展示されている
初代ガリンコ号
このドリルのようなローラーで
流氷を砕いたり乗り上げたりして進む


秘密兵器チックで面白い


15時34分 発
天候は悪化する一方だ
強風で前方のクルマがフラフラしている
この日
オホーツク海は荒れていた・・・

ついに雨に混じって
みぞれが降り始める・・・・・

バチバチと音を立てて
波しぶきが車体の右側を叩く
前方のクルマの上げる水しぶきは
真横に吹き飛ばされている


いかん!
このままではヘタすると
「オホーツクに消ゆ」に
なってしまうかも・・・


ニポポ人形も買っちゃったしなぁ・・・・
しかし
トッポのいかついエアロや
でっかいスポイラーは伊達ではない


風を受けてクルマを路面に押し付ける
ダウンフォースが発生するおかげで
強風の中でも安定した走りを見せる

もっとも
横風を食らったらひとたまりもない
運転は慎重に・・・・


荷物を右寄りに片積みにしておいたのも
多少効果があったようだ


さらに天候は悪化して
ついにみぞれは雪に変わった
17時20分
道の駅 マリンアイランド岡島 着

風を受けないように風向を探って
建物の影に駐車する


なんとか雪は
みぞれ混じりの雨に戻ってくれたようだ

今日中の宗谷岬到着はあきらめて
ここで車中泊するかと考えたが
どうもここは設備が悪い・・・・

もうひとつ先の猿払の道の駅まで
行ってみよう
たしかあそこには宿泊施設もあるはずだ

17時51分 発
雨はやみ
分厚い雲の間から
夕日が顔を覗かせる

依然として風は強く
気温は急激に低下している・・・

オホーツク海の
波しぶきの塩分が付着して
フロントガラスを白く曇らせている
周囲が岬の景色に変わってきた・・・・

日没が近いので少し急ぎ足になる


夕暮れ時になると
鹿の飛び出しアタックを食らう確立も
高くなる・・・・
18時55分
道の駅 さるふつ公園 着

今日はここまでか・・・

しかし宗谷岬まではあと30Kmそこそこだ

車中泊にも慣れてきたし
どうせなら日本最北端までたどり着いて
日本で一番北で寝る男になろうw


19時13分 発
まだ風は強い

あともう少しという時が
一番危険な時間帯だ
落ち着いて着実に行こう

途中
野村石油にて給油
走行距離282.0km

20.00リットル給油
14.10km/リットル

強風のため
かなり燃費が悪くなったが
しかたがない・・・・


19時25分 発
19時48分
宗谷岬 駐車場 着

・・・・着いた
やっと着いた・・・・

これまでのどこの岬よりも
辛くて危険な道程だった・・・
全国のツアラーがあこがれる
「日本最北端の地」の7文字が
眩しく映る・・・


さあ
あとのことは明日の朝にして
今日はもう眠る準備に入ろう
・・・・と
強風と波の音にまぎれて

・・・なにかが
近づいてくる!!
キタキツネだった

ひとに慣れているらしい
しかしどんなにかわいくても
エサをやったり触ったりしてはいけない

こいつはしばらく
クルマの周りをウロウロして
やがて丘のほうへと去っていった


今夜はかなり冷え込むだろう

シュラフに潜り込み海のほうを見ると
先ほどのキツネの倍ほどもある
大きなキタキツネが海岸に向かって
駆けて行くのが見えた・・・・