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オホーツク海沿いの
国道238号線を北上する
・・・次第に曇ってきた
イヤな予感がするが
行けるところまで
行ってみよう
風が強い・・・・
朝の好天が嘘のようだ |
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15時19分
紋別町を通過中
オホーツクタワーの看板が見えたので
立ち寄ってみる
風雨が激しくなっている
襟裳岬で体験したのと同じ
切れ間のない吹き続けの風が吹く
時々突風も吹いて歩き辛い・・・ |
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あれがオホーツクタワーだが
こんなに海が荒れていては
海洋生物も見られないだろう・・・・
オホーツクタワーへは
貸し自転車か
専用の電気自動車に乗って
行くようだ・・・・
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ここには流氷見物で有名な船
ガリンコ号が係留されている
現在のガリンコ号は二代目だ |
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こちらが陸上展示されている
初代ガリンコ号 |
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このドリルのようなローラーで
流氷を砕いたり乗り上げたりして進む
秘密兵器チックで面白い
15時34分 発 |
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天候は悪化する一方だ
強風で前方のクルマがフラフラしている |
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この日
オホーツク海は荒れていた・・・
ついに雨に混じって
みぞれが降り始める・・・・・
バチバチと音を立てて
波しぶきが車体の右側を叩く
前方のクルマの上げる水しぶきは
真横に吹き飛ばされている
いかん!
このままではヘタすると
「オホーツクに消ゆ」に
なってしまうかも・・・
ニポポ人形も買っちゃったしなぁ・・・・ |
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しかし
トッポのいかついエアロや
でっかいスポイラーは伊達ではない
風を受けてクルマを路面に押し付ける
ダウンフォースが発生するおかげで
強風の中でも安定した走りを見せる
もっとも
横風を食らったらひとたまりもない
運転は慎重に・・・・
荷物を右寄りに片積みにしておいたのも
多少効果があったようだ
さらに天候は悪化して
ついにみぞれは雪に変わった |
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17時20分
道の駅 マリンアイランド岡島 着
風を受けないように風向を探って
建物の影に駐車する
なんとか雪は
みぞれ混じりの雨に戻ってくれたようだ
今日中の宗谷岬到着はあきらめて
ここで車中泊するかと考えたが
どうもここは設備が悪い・・・・
もうひとつ先の猿払の道の駅まで
行ってみよう
たしかあそこには宿泊施設もあるはずだ
17時51分 発 |
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雨はやみ
分厚い雲の間から
夕日が顔を覗かせる
依然として風は強く
気温は急激に低下している・・・
オホーツク海の
波しぶきの塩分が付着して
フロントガラスを白く曇らせている |
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周囲が岬の景色に変わってきた・・・・
日没が近いので少し急ぎ足になる
夕暮れ時になると
鹿の飛び出しアタックを食らう確立も
高くなる・・・・ |
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18時55分
道の駅 さるふつ公園 着
今日はここまでか・・・
しかし宗谷岬まではあと30Kmそこそこだ
車中泊にも慣れてきたし
どうせなら日本最北端までたどり着いて
日本で一番北で寝る男になろうw
19時13分 発 |
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まだ風は強い
あともう少しという時が
一番危険な時間帯だ
落ち着いて着実に行こう
途中
野村石油にて給油
走行距離282.0km
20.00リットル給油
14.10km/リットル
強風のため
かなり燃費が悪くなったが
しかたがない・・・・
19時25分 発 |
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19時48分
宗谷岬 駐車場 着
・・・・着いた
やっと着いた・・・・
これまでのどこの岬よりも
辛くて危険な道程だった・・・ |
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全国のツアラーがあこがれる
「日本最北端の地」の7文字が
眩しく映る・・・
さあ
あとのことは明日の朝にして
今日はもう眠る準備に入ろう |
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・・・・と
強風と波の音にまぎれて
・・・なにかが
近づいてくる!! |
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キタキツネだった
ひとに慣れているらしい
しかしどんなにかわいくても
エサをやったり触ったりしてはいけない
こいつはしばらく
クルマの周りをウロウロして
やがて丘のほうへと去っていった
今夜はかなり冷え込むだろう
シュラフに潜り込み海のほうを見ると
先ほどのキツネの倍ほどもある
大きなキタキツネが海岸に向かって
駆けて行くのが見えた・・・・
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