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8:30 起床
よく寝た・・・
背中にエンジンの心地よい振動が伝わってくる
それに
普通の船ではあまりないことだが
船が前進して行くかすかなGを感じる
30ノット近い速力を誇るこの船ならではの感覚だ |
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海上の状態を確かめようと
フォワードサロンに行ってみる
ツーリストクラスの階のフォワードサロンは
喫煙所になっている
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・・・・おおっ!
穏やかじゅないか
これなら快適に過ごせそうだ |
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佐渡島はるか沖を航行中
本州の陸地からは200kmも離れている |
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サイドデッキの窓から
やさしい日差しが差し込んでいる |
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その窓から覗き込むと・・・・
うわっ!
ベタ凪じゃないか!
波どころか
海面がまるで鏡のようだ
後で船員さんに聞いたら
「この時期にこんな穏やかな状態は珍しい」とのこと |
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地上波がアナログだった頃は
ノイズがひどくて見るに耐えなかったが
地デジになって
船のテレビもよく写るようになった
今や「キレイに写る」か「全く写らない」の
どちらかになった
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朝食用に
お茶と十勝クリームパンを買って
オープンデッキに出てみる
さわやかな晴天
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水平線もとてもきれいに見える
こうして
船の航跡が伸びる水平線を
これまで何時間見つめただろう
全く飽きることのない船旅の景色
むしろこれを見たいがために船に乗る |
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動画 新日本海フェリー「はまなす」
オープンデッキ
(再生にはQuickTime が必要です) |
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おっ
あのレゴみたいなのは煙突だな
何回も乗ってるのに
見えるの気づかなかったなぁ |
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9:30
入浴ターイム!!
前回は荒天のため閉鎖されていて入れなかった
オーシャンビューのお風呂に
今度こそ入ろう!!
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意外と広々とした浴室内
奥にはサウナルームもある
窓から海を眺めながらゆっくりと体をほぐす
贅沢だなぁ〜
ちなみにお風呂は何度入っても無料
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風呂上りにオープンデッキに出て
さわやかな潮風に吹かれる
それにしても
「鏡のような」としか形容のしようがない穏やかな海
こんなの見たことないなぁ・・・・
昔の海軍の軍歌に
「鏡のごとき黄海は〜♪」って歌詞があるけど
ホントだったんだね |
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10:10
姉妹船「あかしあ」と行き交う
これもこの船旅のいつものイベントのひとつだ |
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・・・・しかし
いつもは旅を終えた後
あれに乗って舞鶴を目指しているわけだから
乗ってる気分も明らかに違う
今回はこれから旅が始まるのだから・・・・ |
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「あかしあ」との行き交いを見物しに
多くの乗客が集まってくる
なにしろ
船の上では基本することもなく
なにかしていないと退屈でしかたがない
なので
ちょっとしたイベントにも
みんな乗ってくる |
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わたしも
以前の航海でヒマを持て余した経験を踏まえて
今回は本を4冊ほど持ち込んだ
ずっとこの席に座って
小説を読んでいたのだが・・・ |
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11:00
・・・なんだか人が集まってきた
ふと見ると
「船内ビンゴ大会」の文字が!
ここでやるんかいっ! |
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・・・とかいいながら
しっかり巻き込まれる |
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賞品は
船内で使える3000円分の商品券や
北海道で人気のお菓子
Tシャツやタオル、絵葉書などだ
十数回の抽選で
初のリーチの声が上がる
ちなみに
これまでに最初にリーチがかかった人で
賞品をゲットした人はいないそうだ
ビンゴ大会はにぎやかに進み
手前に写っている山本さん一家がほとんどの上位賞品を
獲得するという展開になった |
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・・・わたしはというと
ご覧ください
この引きの悪さ!!
Bのとこなんて一個も開いてないさっ!
くじ運の悪さを確認して
ビンゴ大会は終了
ちなみに
最初にリーチがかかった人は
やはり賞品をゲットできませんでした・・・
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12:20
レストランで昼食
札幌スープカレー 980円
今回は札幌にも立ち寄れないし
あまりあれこれ食っている時間もない
なので
北海道のものをここで食べておくことにする
これがとてもおいしかった
ブームになるのもわかるね |
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マッサージチェア 10分間 100円
たいして疲れていなくても
つい座ってしまう魔法の椅子 |
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ゲームセンターもある
普通のゲームだけでなく
奥にはエアホッケーの台がふたつ設置されている |
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ここでトイレのおはなし
海が荒れると船は揺れる
そのため
トイレのドアには強力なマグネットが取り付けられていて
ドアがバタバタ動くのを防いでいる
このマグネット
初めて入ってドアを閉めようとすると
強力な磁力を発揮してなかなか閉まらない
力を込めて引っ張ると
バコン!!
という大きな音がして外れる
ドアが壊れたんじゃないかと思う人もいるらしい
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16:00
再びオープンデッキに出てみる
5時の方向はるか遠くに
日本最大の無人島である渡島大島(松前大島)が
うっすらと見える |
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3時の方向に目をやると
奥尻島が大きな雲の帽子を被っている
想像より大きな島だ
横長のローフォルムが美しい
最高峰は神威山(標高584m)
西部は温泉地帯だそうだ |
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1時の方向にうっすらと見えるのが積丹半島
以前「一般道で北海道の旅」で行ったなぁ
島武意海岸はとてもきれいだった・・・・
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断崖絶壁が連なる 奥尻島の地形
奥尻島というと
1993年の北海道南西沖地震の際の津波の被害を思い出す
わたしが初めてリアルタイムでニュースを通じて目撃した
津波の大被害だった
東日本大震災では奥尻島の教訓が生かされたはずだったが
人が考える以上の自然の驚異には抗いようがなかったようだ・・・
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午後になって若干さざ波が立ち始めたものの
あいかわらずおだやかな海面状況
こんな船旅は二度とないんじゃないだろうか |
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その頃ホールでは
シンガーソングライターのペリーさんの
コンサートが行われていた
船会社も
なんとか乗客が退屈しないようにと
いろいろ努力してくれている
ちなみにカンファレンスルームでは
今回も映画の上映が行われている
今回は
「ゴースト ニューヨークの幻」と
「犬と私の十の約束」が上映された |
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公衆電話も設置されているのだが
こちらは未だに
テレホンカード専用
・・・テレホンカードって
みんな持ってる?
わたしゃ持ってないよ?
もちろん
フロントで販売しているのでご安心を |
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上階のフォワードサロンに行ってみる
こちらは禁煙となっている
やはりハイクラスデッキのサロンだけあって
内装もゴージャス
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船は積丹半島の先端を回る針路を取っている
半島を回れば小樽はすぐそこだ |
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日が暮れてきた
乗客の皆さんが集まって夕陽の撮影会が始まる
晴れた日だけの
船上イベントのクライマックスだ |
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動画 新日本海フェリー「はまなす」
オープンデッキからのサンセット
(再生にはQuickTime が必要です) |
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水平線の雲間に夕陽が沈む
乗客たちは太陽が完全に水平線に消えるまで
見つめ続けていた
ロマンチストなのか
単にすることがないのか・・・・・ |
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18:00
それでは
船の上での最期の食事と参りましょう
レストラン ジュピターは
サイドデッキの反対側にある
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夕食はビストロ形式
ライス 200円
味噌汁 100円
肉じゃが 420円
フルーツムース 280円
じゅんさいの酢の物 180円
松前漬 150円
合計 1330円
フルーツムースは
ハウ○の○ルーチェみたいだったが
他のものはとてもおいしかった |
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結果 これが
この旅で一番高価な食事になった
・・・そして
風呂も・・・ |
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レストランからオープンデッキに出ると
沖合いのイカ釣り船の漁火が水面を明るく照らしていた |
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船は積丹半島を回って石狩湾へ突入
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小樽の街の光が見えた
石原裕次郎記念館の近くにある観覧車の照明が
きれいな光の花模様となって漆黒の海を照らす |
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下船準備開始
他の皆さんは今夜は小樽で一泊だろうが
わたしはこれから宿泊地の余市へ向かわなければならない |
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トッポちゃんと20時間ぶりの再会
さあ
始まるよ!
ここからがお前とのふたり旅だ |
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20:45 下船上陸
広島ナンバーの軽自動車で
4度も北海道に上陸したクルマは
そう滅多にいないんじゃないだろうか・・・・
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「はまなす」ともお別れ
この旅が終わったら
なかなか乗る機会もないだろう
お世話になりました |
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いつもは必ず寄って行く小樽市内を
あっさりと通過
大好きな街だからこそ
今回はスルー
次に小樽に来るのは
もっと年を取ってからにしたい
そうすればこの街はもっと光り輝いて見えるだろう
海岸線の道をひたすら余市に向かう
ところどころ工事で片側交互通行になっていた |
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21:21
道の駅 スペースアップル余市 着
今夜はここで車中泊だ
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窓の遮光をして
寝床を展開
車中泊準備完了!
車内温度は24.5℃
北海道とはいえまだ9月の上旬だ
寒さ対策もいろいろしてきたが必要なさそうだ
明日はいよいよ
最終目標の北海道最西端へ向かう
22:00頃 就寝 |
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