最終目標地点へ たった一日の北海道の
2013.09.11
 
   6:47 起床

今朝の車窓

やけに立派な建物だなと思ったら
消防署だった
  車内は20.4℃
車中泊するにはちょうど良い温度だ

車中泊の敵は高温と湿度

むしろ寒いくらいのほうがよく眠れる
  北海道に来るたびに寄っている
道の駅 スペースアップル余市
泊まったのは初めてだったが
道端の割には静かでよく眠れた


青空が広がって良い天気だ 
  車中泊セットを片付けて
積みっぱなしの荷物を旅仕様に配置換えして朝食

北海道限定ジョージア 
家から持ってきた食パン
リンゴ

北海道限定ジョージアは甘かった・・・・


8:00 発
  国道5号線を南下

最終目標に向かう前に
ちょっと寄り道をする

ネット上で知り合った方が
途中の共和町という街の
美術館にお勤めということなので
寄らせてもらうことにしたのだ
   北海道らしい道を満喫しながら
今日の予定を頭の中で思い巡らせる

まことに惜しいが
北海道滞在は今日一日だけ
夜には津軽海峡を越えるつもりだ

なんとももったいないような・・・

いやしかし
そうしないと以後の日程を
こなすことが出来ない

そう思うと
この景色の一部でも見逃すまいと
目を見開く自分がいる
   仁木町から共和町に続く
稲穂峠を下る

ここである撮影ポイントを探す

それはとても大きなものらしい
  8:30 
お会いしに行く方が
「ぜひ見ておいて欲しい」と言われた
大きな煙突の前に到着

古いもののようだが
なんの煙突なんだろう?

「次に来られた時はもう無くなっているでしょう」
とのことだったのでとりあえず撮影する


8:35 発
   後日
その方から送られてきた新聞記事

この煙突は
住友金属鉱山の旧国富鉱業所大煙突といって
高さ70m 1944年(昭和19年)に
建てられたものだそうだ
銅や鉛の精錬時の排気用煙突で1975年に
精錬事業が終わった後も
建築材製造の廃熱用しとして活躍
しかし2002年に需要低迷から建築材製造も終了し
役目を負えた
耐震強度不足で倒壊の恐れがあるため取り壊しが
決まったそうだ
69年間に渡り鉱業繁栄の、また、街のシンボルとして
その勇姿を誇った煙突は今年11月末までに
姿を消す・・・
「わたしもこの煙突を見上げながら育ったので
さびしいです・・・」とその方は言われた

そうか・・・
街のシンボルが消えていく
地元民でなくてもなんとも物悲しくなるはなしだ
   坂を下って共和町に入る
いかにも北海道の町らしく
メインストリート沿いに背の低い家が
立ち並んでいる

余計な高いビルなどないので
空が広い・・・
   西村計雄記念美術館入り口

こちらにその方はお勤めらしい

たまたまコース上であり
絵も好きなので朝っぱらから
寄らせてもらうことにした
   丘を登っていく

視界が一気に開ける

遠くの山がかすんで見える・・・

ほっ・・・

北海道ーっ!!
  あれが美術館らしい

こんなことを言うと失礼だが
想像以上に立派な建物だ

付近には子供が遊べる公園もある
   8:45 駐車場 着

ひろーい駐車場
 
西村計雄記念美術館外観 

西村計雄はこの共和町で生まれた巨匠

これまた失礼ながら
存じ上げておりませんでした・・・

   それにしても
なんてきれいな町なんだ・・・

緑に彩られた広大な景色に息を呑む

北海道移住を望むわたしにとっては
まるで理想郷じゃないか・・・

  ともあれ
ご本人にお会いしなければ・・・


入り口を探してうろうろする

それにしてもモダンな建物だ
   入り口が見つからず
建物を一周してしまった


結局入り口は
駐車場のすぐそばだった

うん
でも
きれいな景色を見て回れたからいいや
   フロントでご本人とお会いする
ネット上の知り合いというのは実際に会うとなると
どうにも照れくさい
定番の広島土産をお渡しして
いろいろとお話をした後展示物を見せてもらった

これがまた
想像以上にすばらしい絵だった

撮影はできなかったのでここでご紹介できないが
ぜひ検索して鑑賞されることをお勧めしたい

できればここに来て本物を見て頂きたいものだ

その他に西村氏のアトリエを再現したスペースや
弟子に当たる山岸正巳氏の作品も多数展示されている

  西村計雄(にしむらけいゆう)氏は1909年6月29日
この共和町に生まれ東京美術大学に学び

早稲田中学・高校の教師として勤めた後
42歳でフランスに渡る
当初の写実画時代から太陽をテーマとして
その作品の重心点に据え
ガラスの拭き後から発想を得たという流れるような線で
あらゆる空気の動きを表現する手法を確立
それは一見漫画でも使われる曲線に見えるが
氏の曲線は時にはげしく時にやさしく
また、その温度や風向までも感じられるだけでなく
その場に滞留している香りなども巧みに表現されている
また、菓子箱などの素材を生かして絵を描く箱絵や
自らのサインを絵の中に融合させるなど
ユニークな作品も多い
一度見たら忘れられないインパクトを持った画家さんだ


今まで知らなかったなんて恥ずかしい〜!! 
   良いものを見せて頂いた
ジャンルが違うとはいえわたしも絵描きの端くれ
大いに影響を受けた

もっとゆっくり見ていたいが旅の途中だ

ご本人に別れを告げ
たくさんのお土産を貰ってこの地を後にする

10:30 発

いやー・・・

惜しい!!
時間さえあれば!!

きっとまた来ます!!
   さて
最西端を目指すには
一度内浦湾側に出て高速道路に乗り
再び一般道で日本海側に出るルートもあるのだが
せっかくなので国道276号線で岩内町に出て
日本海沿いの国道229号を
西進南下していくルートを選択した


岩内町は北海道における水力発電発祥の地だそうだ
   日本海に抜けた
ここから海沿いをグリグリと進む
  日本海側は奇岩の宝庫
次々とユニークな形をした岩が目に飛び込んでくる

これは退屈しないぞ
   10:55 
道の駅 シェルプラザ港 着 
休憩&飲み物補給
ここも「一般道で北海道の旅」の時に
積丹半島へいく途中で寄った覚えがある

道の駅でフルーツトマト 100円を買う
100円なのに丸々と太ったフルーツトマトが12個くらい
入っていた



   スポーツドリンクを自動販売機で買う
その横には
ピンク電話が!!

ひさしぶりに見たぞ

11:00 発
   さらに日本海沿いを行く
道端の防風雪柵がここの冬の厳しさを物語っている

北海道は日本海側は雪が多く
太平洋側は風が強いと聞く
   大きな風力発電塔が立ち並ぶ寿都町

寿都と書いて「すっつ」と読む
  11:56 
道の駅 よってけ!島牧  


「よってけ!」といわれたのでよってみた
  お酒の販売コーナーには
清酒 島牧と島牧ワインだけが鎮座
これ全部そうです・・・


昼食をと摂ろうと思ったが
フードコートが混雑していたのでパスすることにした


12:02 発
   北海道の村はとにかく広大
行けども行けども島牧村が終わらない

島牧村の面積はさいたま市の約2倍にあたる
437.26ku
そこに1710人しか住んでいないと言うのだから驚きだ
1kuに4人弱しか住んでいない
計算になる・・・・


   この日も
何度も片側交互通行に引っかかる
冬に備えての整備シーズンだから仕方ないか
   せたな町に入る

途中セコマートに寄って昼食用のサンドイッチと
スポーツドリンクを購入

いよいよ
国道229号から
北海道最西端 尾花岬に続く道道740号線に乗る

もっと狭い田舎道を想像していたが・・・
なんという広い道!
北海道を舐めてました・・・・

広島の主要国道より数段広くて走りやすい
   北檜山大成線・・・・
よし
間違いない!

日昼部トンネルを抜けたところが
尾花岬に一番近い場所だ
  一部1.5車線になるが
後は走りやすい2車線道路 
   トンネルを抜けた・・・

・・・ここか?

13:30
檜山振興局新幹線観光対策室の情報にあった
尾花岬付近の写真とそっくりの場所に到着
 
   日昼部トンネルを抜けたところだから
間違いなくここだろう
  ・・・・さて
ここからが問題だ
「キョリ測」というサイトで
ここから尾花岬までの距離を測ったところ1.3kmあった

「端っこの旅」の到達ルールである
「2km以内」には当てはまっているので
ここで「到達した」としてもいいのだが・・・・

なにか物足りない




キョリ測

http://www.mapion.co.jp/route/
  ここから見えているあの岬は
船隠という場所で尾花岬ではない

尾花岬は船隠のその先の岬を越えた先にある

前述したとおり尾花岬そのものへ到達できないことは
わかっているが・・・

わたしとトッポちゃんが心血を注いできた

「端っこの旅」の結末が
こんなのでいいのかっ?!


   こんな尾花岬でないものを眺めながら
「尾花岬着いた〜」と心から喜べるわけがない

なにか方法は無いのか?
   とりあえず
太田トンネルを進んでみて
ナビで尾花岬の至近にあたる場所を探してみることにする

交通量はほとんどないので
いざとなったらそこで緊急停止して写真だけでも・・・・
  道路もない場所を走るナビの自車位置が
だんだん尾花岬に近づく

このあたりか?

緊張が走る
  ・・・しかし
道道740号線完成以後の道路データが入っていない
ナビの表示は虚しくも海上を突き進んでいた・・・


ダメだー!!
これじゃどこが至近がわからない!!
  再び日昼部トンネルの前に戻る

うーむ
どうすれば良いんだ

せめて写真だけでも尾花岬に近づいたように
撮れないだろうか・・・


こうしている間も
ここを目指して来たであろうツーリングライダーや
キャンピングカーのドライバーが停車して
堤防越しに船隠のほうを見て
写真を撮っては首をかしげて帰っていく・・・・
   
  再び太田トンネルに入る
ナビに「尾花岬」の文字表示があるので
これが自車位置と一番近くなったところで写真を撮れば
それらしく見えるのではないか
   ここだ!

ここが一番近い!!

「ここを最西端とするっ!」
  ・・・いや待てっ!!
こんなのインチキじゃないか!!

なんのためにはるばる広島からやって来たんだ!!
 

いかんいかん!
つい己を見失うところだった

こうなったら残る手はひとつ!

  あの海岸に降りて
徒歩でできるだけ尾花岬に接近するのだ!!
それしかない!!

ちょうど建設会社の人たちが測量をしている
測量器を堤防の上に据えて
海上のゴムボートが示す
標識までの距離と角度を測っている

・・・ということは
海岸までは降りることができるということだ

背丈ほどある堤防によじ登り
海岸に降りるポイントを探す
テトラポットを乗り越えて行けば降りられそうだ

測量している建設会社のお兄さんの前を通らせてもらい
テトラポットの上をひとつひとつ飛び越えながら
なんとか海岸に降りることが出来た
 
   潮が引いてる今なら行ける
ゴツゴツとした岩を乗り越えて船隠の先を目指す

足場が悪い
何度も転倒しそうになる

しかし
これまでの「端っこの旅」でも
こういう場所を踏み越えていった経験がある

行けないはずはない!

ここまで来たんだから多少のリスクは覚悟の上だ
  トンネルの前からかなりの距離まで来た

大きなアブが周りを飛び回る
こいつに刺されると痛いんだ・・・

それに
人が近づかない海岸にはクマがいる可能性がある
本州のクマはツキノワグマで人が近づくと離れていくが
北海道のクマはヒグマで人を見ると襲ってくる

またもやクマの心配をしなければならんのか・・・
そう思うとちょっとおかしくなってきて口元が緩む
   足場の良いところまで来た
あれが船隠の突端だ

この先にももうひとつ岬がある
そこを乗り越えられるか・・・
   船隠の突端を周ると
次の岬が見えた


ああ
ここまでだ・・・
  ロッククライマーでもない限り
あの断崖を登ることは出来ない

水際も歩けるところがない・・・・


泳いで行くことも考えたが
こういう場所は潮の流れが複雑で速いことを
船乗りだった頃の経験で知っている
あまりにも危険だ・・・・
  反対側からは尾花岬に近づけない

つまり
自力を尽くして
人間が地上から近づける限界まで来たのだ
   自分に問う

満足か?

しばらく風と波の音だけがあたりを支配する

・・・・やるだけやった
満足だ

あの向こうに尾花岬がある
  充分だ

誰よりも尾花岬に近づくことが出来たじゃないか
足場の悪い岩場を汗だくになって乗り越えながら
遅れて来た満足感に浸る

帰宅後「キョリ測」で距離を測ってみると
尾花岬まで600mのところまで到達していた

実際に誰よりも尾花岬に近づいていたのだ
 
   ようやくトッポちゃんのところへたどり着く
汗で濡れた服を着替え運転席につくと
ふつふつと喜びが湧いてきた
「コンプリート」
これまで何度も煮え切らない気持ちでこの言葉を
発してきたが今回は掛け値なしの
「コンプリート」

宣言
旅するトッポBJの部屋
日本の端っこの旅
これにて完結っ!


踊りだしたい気持ちを抑えて出発

14:00 発
   では
尾花岬が見える場所に行ってみよう

14:05 大田神社 着


岩の上にちょこんと乗っかっているのは
太田定灯篭(おおたじょうとうろう)
どの角度から見ても「太田」という文字に見える形に
作られている

ここまでは以前から道路が通っていて
ネット上にある尾花岬の画像は
概ねここから撮影されたものだ

ここから尾花岬まで4.1km
ここでは「端っこの旅」到達ルールにより
到達とは認定できない距離だ

   あれが尾花岬

多くの旅人を悩ませ
恋こがれさせた罪な岬だ
  太田神社は旧道のそばにある

現在はトンネルが掘られているが
元々は海岸沿いの道だったのだ

日本海の激しい風雪と波に晒されて破壊され
不通になることが多かったという

現在は立ち入り禁止になっている
  この覆道はまだ原型を留めているが
この先にあるものは無残に押しつぶされ
完全に破壊されているという・・・・

 14:11 発
  さて
ここからは観光だ

このまま函館へ出て
前回行けなかった所や未完成だったところを訪ねたい


その前に
ここ大成町でぜひ見ておきたいところがある
  14:30 着

親子熊岩〜っ!!


見える!
親子のクマに見えるぞ!!

ずっと見たかったんだこれ

感激だー!!
  小熊なんて目まであって
かわいい〜!


自然の造形ってすごいな・・・
   この親子熊岩には哀しい伝説があるのだ・・・
  以上
北海道でぜひ見たかったもののひとつ
親子熊岩でしたっ!

ちょっと侵食が進んでいるのが心配です
  親子熊岩の駐車場からは奥尻島が望める
船から見た反対側というわけだ


14:40 発
   親子熊岩を見ることが出来て満足〜
こういうなにかに似てる岩シリーズって
「・・・似てねぇな」とか「・・・見えねぇよ」って
感じのものが結構多い
その点
親子熊岩は完成度が高いぞ!

さて
後は時間までに函館に着かねば・・・
  この北海道らしい風景も
そろそろ都市部の風景へと変っていく
  北斗市に入った
函館市内はもうすぐだ 
 
16:25
一光函館大野新道店で給油

走行距離 411.1km
給油量 21.30リットル
燃費 19.3km/リットル
燃料単価 156円

おおっ
さすが北海道の一般道
燃費もいいわ〜

ここでスタンドの兄ちゃんが
「ハイマウントのブレーキランプの球がふたつ切れている」と
教えてくれた

後で修理しとこう


16:30 発
  函館市内に入る

毎度おなじみだが五稜郭のそばの駐車場を目指す 
  五稜郭タワーが見えるとなぜかホッとする

16:45 五稜郭公園駐車場 着
  毎度おなじみの五稜郭公園だが今回は
前回来た時はまだ未完成だったものを観に行く 
  そう
函館奉行所!

前回ここへ来たのは2010年5月のこと
その直後に完成して一般公開された

1
   いつもはしなだれている藤棚も
この季節に来るともっさりしている・・・
   斐三郎先生のお顔も
あいかわらずテッカテカ!!

みんなが触っていくもんだから・・・・
  五稜郭の中央に聳え立つ函館奉行所

入場料は一般500円 学生 250円 


4月〜10月  9:00〜18:00(17:45 受付終了)
11月〜3月  9:00〜17:00(16:45 受付終了)


   日本最初の開港地のひとつである函館で
幕末の北辺警備と対外折衝の重責を担った箱館奉行所は
元々は元町公園の近くにあったという
五稜郭に移転した奉行所の広壮な建物は
箱館戦争終結の2年後の1871年(明治4年)に解体される
そして約140年の歳月が流れ
4年間の工期をかけて往時の建築を忠実に再現したのが
この建物だ
  縁側に立ち並ぶ柱の多さは
瓦屋根の上に降り積もる雪の重さを支えるためのもの
北海道で瓦屋根が少ないのは
瓦と雪の重さに耐えられるようにかなり頑丈に家を
作らなければならないからだ
なので
富豪の建てた小樽のニシン御殿や
ここのような威厳を示す必要のある施設以外では
瓦屋根を見ることがない
   一番上に乗っかっているのは太鼓櫓
残念ながら登ることは出来ないそうだ
   新しい建物だが
材料も工法も往時のものを再現しているそうだ
  井戸に見えるが
これは雨水を貯めるための貯水槽だそうだ
   すっかり日が暮れてきた

この様子なら
次の目的地も問題ないだろう
  五稜郭タワーに展示されている土方歳三像
遊撃隊の旗なんか立っちゃって
来るたびにどんどんグレードアップしていく
  ではまず腹ごしらえ

こちらも毎度おなじみ「あじさい」 
  ここも函館に来るたびに寄るお店だ
窓から見える景色も変らない

落ち着くね

   塩ラーメン 700円

普段は塩ラーメンなんて食べないが
ここのは格別だ

変らないから何度も来れる
  あじさいの向かいのラッキーピエロ
ここも函館の定番だ

ハンバーガー2種類とマフラータオルを買う

マフラータオル 780円 



17:38 駐車場 発
駐車料金 200円

では
「函館リベンジ」と参ろうか!
  路面電車の走る街
だけど
広島とは全く違う景色
   18:02 函館山ロープウェイ 観光駐車場 着

前回はひどい霧で登ることを断念した

今度こそ100万ドルの夜景を拝みたい
  ・・・が
きっぷ売り場で早くも後悔が始まった

ものすごい人の数・・・
しかも聞こえてくるのは中国語
しまった〜
団体と一緒になったか・・・

ロープウェイ
大人 往復 1160円

   ホームの上はすし詰め状態

ロープウェイは5分間隔で運行しているらしいが
これだけ乗せられるのか?

  なんとか乗り込んだ
ゆっくりと動き出すロープウェイ

もうすぐ日没だ
夜景を見るには良いタイミングなんだが・・・
   登ってる間も夜景を楽しめるように
動き出すと同時に車内の照明は消える
  登っていくぞー

この時点で団体さんは大騒ぎだ

なに言ってるのかわかんないけど・・・
  頂上駅に到着
 
   人の流れに乗って展望台を目指す
  展望台に出てびっくり
一体何千人いるんだ?
人がひしめきあって身動きが取れない
夜景なんて頭越しにしか見えませ〜ん!
 
   背丈とリーチを利用して
バンザイ撮影

人が多いのは閉口だが夜景はきれいだ
   後で調べたら
日暮れ直後はパック旅行の団体さんや
修学旅行生や一般観光客が殺到するので
避けたほうが良いとあった・・・

団体旅行の人たちは
この後宿に入って食事になるのでどうしても集中して
しまうんだな・・・

まわりからは
中国語 ハングル 新潟弁 博多弁 
広島弁も一瞬聞こえたような・・・

日本で聞く
ありとあらゆる言語と方言が飛びかっていた
   
   しかし
函館の夜景はうわさどおりにきれいだ
わたしは人工物をあまりありがたがらないので
例えば東京に行っても夜景を観に行くことはない

だが
函館の夜景は
その地形が織り成す美だ

かつては100万ドルの夜景と呼ばれた絶景
今ではもっと値上がりしたかも・・・

天気が悪いと1160円の夜景になってしまうところだが
今回は恵まれていたようだ

 19:05 駐車場 発
   人混みには参ったが
リベンジを果たして満足

一路
青函フェリーの桟橋に向かう
今夜中に津軽海峡を渡っておきたい

函館には道の駅がない
一番近いのが前に泊まった知内だ

なので本州に上陸して
最寄の道の駅を探す作戦だ
   19:23 青函フェリー桟橋 着

予約はしていない
しかし
このフェリーなら乗せてもらえる確信があった
受付へ行くと案の定
「予約で一杯だからキャンセル待ちになります」と言われた
それでもまだ確信は揺るがない
その後受付の人が発した言葉
「もしかしたら隙間に入れて乗れるかもしれません」

待ってました!

  乗れるとわかったら携帯に電話してくれるということで
駐車場で先ほど買ったラッキーピエロの
ハンバーガーを貪る

チャイニーズチキンバーガー 350円
ラッキーバーガー 330円

すると
食べ終わらないうちに電話がかかってきた
「乗れます」

すぐ受付に走る
運賃 15100円 
  無事に乗船
船は前にも青森から乗った「あさかぜ21」だ
この航路の最新鋭船になる

21:30 出港 
  さらば函館・・・
たった一日の北海道滞在だった
「なんてもったいないことをするんだ!」と
帰ってから散々周囲から攻められたが・・・・

ばか者どもー!!
このわたしが未練がないとでも思っているのかー!!

わたしのジンギスカン〜!!
生ラム〜っ!!
イカ刺し〜っ!

(食い物ばっかりだな)

思いっきり後ろ髪引かれまくりだよっ!!

でも
こうしないと日程をこなせないのだ

今度来る時は食い倒れてやる〜っ!!!
  本州上陸後も少し走らなければならないので
船室の隅っこで仮眠を取る 
   一時間半くらい眠れただろうか・・・
気がつけばもう陸奥湾の奥深くを船は進んでいた
   ロビーには誰もいない

大型トラックの運転手以外の乗客は
わたしともうひとりだけ
  青森港が見えてきた

いつもはあそこへたどり着くまでが大変なんだが・・・
逆コースってなかなかおもしろいものだ
   客室から車輌甲板に降りる

では
わたしが「この船なら乗れる」と確信した理由を
お見せしましょう
   トッポの後ろにあるのは
船に積み込まれたトレーラーの荷台だ

荷物が積まれた荷台はフェリーに積まれた後に
連結を外されトレーラーヘッドだけが退出する
青森では別のトレーラーヘッドが荷台を引き出して
港の集積場に運び
さらに他のトレーラーへッドが連結して各地へと
運ばれていく

このトレーラーの荷台の積み込みスペースの前後に
わずかな空きができるのだ

  船首はボトルネックになっているので
この隙間に入れるのは軽自動車だけだ
前回もこの手で乗せてもらったのだ

2013,年9月12日
0:27 下船上陸
  予定どおり青森上陸
次の目標は秋田県 男鹿半島の入道崎だ

国道7号線を秋田に向かう
   0:57
ファミリーマート 青森浪岡店 着
うーん
なかなか泊まるのに良い道の駅が見つからないな
あまり無理せず秋田の手前くらいで泊まりたいものだ

1:05 発
   青森県の皆さん
一言言わせてください

国道7号線最高〜っ!」
!


こんな走りやすい国道は初めてだよ

広島も7号線を見習って国道整備して頂きたい!
  2:23
道の駅 たかのす 着 

ようやく泊まれそうな道の駅を発見
すぐに車中泊体制を整える
もうちょっと手前で泊まりたかったけど
結局北秋田市まで来てしまった・・・
ここから寝不足との戦いになる気がしてきたよ・・・

車内温度は27.3℃
ちょっと暑いぞ


3:00頃 就寝