五日目 首都圏突破 関東の3岬を巡る強行軍
2013.09.13
 
 
   
   5:50 起床
今朝の車j窓

湿気てるねぇ〜
  車内温度は25.4℃
蒸し暑かった・・・

しかし
場所が良かったのか
よく眠れた
   駐車場のはずれなので
人が通らないのが幸いだった

サービスエリアで眠れない原因は
トラックの出入りと人の往来だ

どちらも少なくてよかった・・・
   朝食は売店で買った 
クロワッサン なまどら焼き 
抹茶入りお茶
  サービスエリア内の
ガソリンスタンドで給油


走行距離 305.6km
給油量 18.52リットル
燃費 16.5km/リットル
燃料単価 162円

身支度を済ませて出発


6:55 発
  今日は天気が悪いらしい

せっかく太平洋に出るのになぁ・・・
  今日も
片側交互通行の連続

最初は鬱陶しかったけど
さすがに慣れた
   雨が本格的に降り始めた
  郡山ジャンクションで
磐越道に乗り換える
   いわきジャンクションで
常盤自動車道に乗る
   トンネルの中で渋滞
何事かと思ったら
片側交互通行の手前で
事故っていた
  茨城に入ると
嘘のように晴れた

日立南太田インターチェンジで
一般道に降りる 
   国道6号線を南下

周りを水戸ナンバーのクルマで
囲まれる
  9;51 セブンイレブン 東海石神外宿店 着

さすがにここまで南下してくると暑い
飲み物補給

10:00 発


 
   123kmで東京の表示が出た
関東に入った実感が湧く
   10:05
セルフジョイ イナダで給油
走行距離 253.6km
給油量 19.11リットル
燃費 13.27km/lリットル
燃料単価 157円

やけに燃費が悪いが
何が原因かよくからない

そんなに飛ばした覚えはないのだが・・・


10:10発
   国道51号線を南下
   10:50 大洗通過

大洗といえば海水浴場か

ここから北海道苫小牧行きの
フェリーが出ているらしい
  そうそう
大洗には原発の研究所があったな
  走っていると道端の家のほとんどが
生垣に囲まれていることに気づく

海が近いからかな?
   11:29
鹿島サッカースタジアム前を通過
鹿島アントラーズの本拠地だな

サンフレッチェ広島は
国体の時に作ったスタジアムを
使っていて専用スタジアムを
持っていない
旧広島市民球場跡地に建てようという
計画があるらしいが実現しそうにない

こんな立派な本拠地があると
モチベーションの高さが違うだろうな・・・
  茨城県と千葉県の県境である
銚子大橋が見えてきた

ここまでくれば
犬吠埼はもうすぐだ
 
  銚子大橋で利根川を渡る 
  銚子大橋を渡って左折
県道224号線に乗り
銚子電鉄の踏切を渡って海岸線に出ると
白い灯台が見えた
   12:45
犬吠埼灯台前 着

雲ひとつ無い青空に
純白の灯台が映える

天気が良過ぎて暑い〜!!
  おだやかな太平洋から
やさしい潮風が吹いてくる
 
  灯台を一周する遊歩道を歩いてみる
  下の岩場は
遊歩道が整備されているが
崩れる恐れがあるので
立ち入り禁止だそうだ
   霧信号所(霧笛)は
2008年(平成20年)3月31日
100年の歴史を閉じた
閉鎖に当たって最後の霧笛を鳴らす
お別れ式典が開かれたそうだ

そういえば
納沙布岬にも霧信号所があったなぁ
今ではすべての霧笛は廃止されて
電波管制に切り替わっているそうだ
   北側の浜は
君ヶ浜しおさい公園


大きな浜だが遊泳禁止だそうだ
   ポストまで白い!!
  犬吠埼灯台

 塔高 31.3m
初点灯 1874年(明治7年)11月15日
レンガ造
光達距離 19.5海里(36km)
;レンズ 第一等フレネル式

日本を代表する灯台のひとつで
歴史文化財的価値が高く
Aランクの保存灯台に指定されている

また「世界の灯台100選」
「日本の灯台50選」にも選ばれており
2010年に国の有形文化財に指定された

入場料は200円
   犬吠埼の南側に見えるのは
長崎鼻


日本で一番早く
初日の出が拝める場所として有名
   長崎鼻の突先端の岩礁に立つ塔は
長崎鼻一ノ島照射灯


灯台ではなく灯票だが
塔高21mの立派な建築物だ
  こちらは
デファレンシャルGPSのアンテナ
高さは50.2m

デファレンシャルGPS(DGPS)とは
GPSシステム(公証位置精度100m)を
位置精度10mまで向上させ
GPS衛星の故障などの異常発生を
ただちに利用者に知らせるシステムで
有効範囲は200km
要するにGPSのサポートシステムだ
  思わぬ晴天にびっくりしたが
ここもまた
想像以上に良い所だった

13:00 発
  近くに犬吠埼マリンパークがある

水族館好きだけど
今回は断念・・・
   次は房総半島の最南端 野島崎だ

その前に
ちょっとだけ覗いてみようかな・・・


   13:30 九十九里浜 駐車場 着

うわさの九十九里浜はどんなものか見物

ちょっとだけ
  おー

こんな感じでずーっと浜が続いてるわけか

「長さは九十九里もない」とかよく言われるが
あるんじゃないか?

えーと
日本の1里は3.9kmだから・・・

99をかけると・・・386.1km?!
いや・・さすがにそんなにないだろ

中国では1里は500mだから
99×0.5=49.5km

ありますっ!!
九十九里ありますっ!!
   ちなみに
九十九里浜の謂れは
源頼朝が6町(659.4m)を1里として
1里ごとに矢を立てていったところ
99本立ったという伝承から
九十九里浜と呼ばれるようになったそうだ

最近よく見かけるようになった
津波の注意表示

元禄地震の時と同じ規模の津波が来たら
青い線の高さまでくる
これだけ高ければ人間はおろか
トッポだって流されるな・・・・

13:35 発
  国道126号線を南下していく 
   このあたりはサーフィンのメッカ
街道沿いにサーフショップが立ち並ぶ

男性は上半身裸は当たり前
みんな松崎しげるのごとく真っ黒に日焼けしている
  いすみ市 御宿町 勝浦市 鴨川市を通過して
南房総市に入る

千葉県は道路が良いので
長い距離を走ってもあまり疲れない

なにより
海が見えるから・・・
   
   ようやく突端が近づいてきた
あれが野間崎かな?
   16:40 野島崎灯台前 着
ロータリーを一周してみるが駐車スペースは
見当たらない
   ロータリーを出た道端に駐車場はあった

さっそく散策開始

ここも独特の顔を持つ灯台だな・・・
   歩いて灯台に向かう
灯台は森の向こう側か?


お土産物屋さんはすでにみな閉まっている
   いろんなタイプの漁船が上架されている

海産物の種類が豊富な証拠だ
   こんなところに厳島神社が・・・
  緑の路地の奥に灯台が聳え立つ

八角形をした特徴あるボディ



   灯台の下は公園になっているようなので
行ってみる
  野島崎灯台

塔高 29m
初点灯 1870年1月19日(旧暦明治2年12月18日
光達距離 17海里(32km)
コンクリート造;
レンズ 第二等フレネル式)

「日本の灯台50選」に選ばれ国の有形文化財に指定されている
歴史の古い灯台で1866年(慶応2年)5月
米・英・仏・蘭の4ヶ国と交わした条約により建設を約束した
8つの灯台のひとつだ

関東大震災や太平洋戦争で倒壊したが
その都度再建されている
  遊歩道が岬の端の岩場まで続いている

岩の上にあるのは白いベンチのようだ
   房総半島最南端の碑

この形は・・・・
千葉県だから落花生・・・・

ピーナッツか?
   こちらの野島崎霧信号所も
犬吠埼と同様に廃止されて建物だけか残っている
   夕陽に照らされて赤く染まる岩
打ち寄せる波

水平線・・・

   岩の上にあった白いベンチの傍から撮影
岬全体が公園として整備されている
  朝日と夕陽の見える岬か・・・

太平洋に突き出た房総半島ならではの景色というわけだ
   ・・・それはともかく
この白いベンチを地元民であろうおっさんが
占領してしまって動こうとしない

観光客や夕陽を見に来たカップルが
近づき難い雰囲気を醸し出していてる
実際あきらめて帰っていく人もいた

オレはそこへズカズカよじ登って
目の前で写真撮ってやったぜぇ
おっさんちょっとビビッてたぜぇ
ワイルドだろぉ〜?
(賞味期限切れのギャグをかます)

こういうものは観光資源なんだから
地元民が占領しちゃダメだろ・・・
  帰る途中に妙な場所を見つけた

伝説の岩屋? 
   その岩屋を覗いてみると・・・
・・・タコ?

説明板の記述を要約すると
源頼朝がここで願掛けをしていると雨が降ってきて
この岩屋で雨宿りをした
ここが後に「頼朝公の隠れ岩」と呼ばれ
海神である大ダコを祀って豊漁を祈ったという

タコの前にあるアワビに願を掛けた賽銭を
投げ入れれば成就間違いなし!!
・・・・とのことだ

おもしろいのはその後に
「タコに向かって強くコインを投げないでください
願いを叶えるには心の優しさと思いやりが必要です」と
書かれていることだ

誰か壊したか?タコ・・・
  影が長〜く伸びて

でんでんでんでん!

ちょ〜こべ〜!

(トシがバレる)
   とにかく
おっさんを差し引いても
ここも思いのほかステキな場所だった

考えてみると
千葉県に来たの初めてだ・・・・

よく「旅に出ると視野が広がる」というが
あれはウソだ
旅に出ると行ったところに愛着が生まれ
それが執着に変る
だから
旅を始めたら「行ったことのないところ」を
常に目指すべきだと思う
   
   なぜかトビウオのモニュメント

いわくありげでなさそうな・・・
   さあ
ここからが問題だ

この近くの道の駅に泊まるか

それとも今夜中に東京湾を渡るか・・・

渡るにしても
フェリーか高速道路か・・・

「着いてから決めよう」と思ったものは
着いたって決まらないのだ!

決まっているのは
次の目的地が静岡県の御前崎だということだけだった

17:12 発
   とりあえず
東京湾フェリーの桟橋まで行ってみることにする
   東京湾を渡るとしたら
道の駅は箱根まで行かないとない

箱根あたりの道の駅となると
たぶんトラックが占領してるんじゃないかな

そうなったらその先で探すしかない

あるのかなぁ・・・・?


「うみほたる」見たいけど
渡った先が川崎じゃあ都心部突破にならないし・・・・

   途中
ユニクロに寄りTシャツ2枚購入


思いのほか暑かったので
Tシャツの交換が早くて足りなくなった

コインランドリーで洗濯してると
時間とお金がかかるからね
http://motor.geocities.jp/tab  世界一ダサいマフラー発見!

学校のストーブの煙突か? 
   18:23
東京湾フェリー桟橋 着

フロントで聞いてみると「乗れる」とのこと
特に予約はいらないそうだ

料金も3040円と格安

乗ることにする
  船を待つ間に給油と食料調達を済ませる

走行距離 229.7km
給油量 18.20リットル
燃費 12.62km/リットル
燃料単価 158円

となりにあったセブンイレブン富津浜金谷店で
ジューシー焼きそば 298円
スコールアイスバー 62円
アクエリアス 147円
朝食用に
ミックスサンド 150円
明治牛乳 113円を購入
   車内で焼きそばを貪り食いながら
ふと視線を上げると
すでに船が入港してきたところだった!

ちょっと待ってくれ〜!!

慌てて残りを口に放り込む

落ち着かない夕食だ

数台のクルマが降りると
乗船はすぐに始まった

待ってくれぇ〜

まだアイスが・・・・
  19:30
乗船 

見た目より大きな船だった
   しかし
広い車輌甲板はガラ空き・・・・
  船内は広々としていて売店も営業していた

慌てて焼きそば食うことなかったなぁ

一緒に買ったアイスは溶けちゃったし・・・
  見慣れない食べ物があったので
注文してみる

いかしんじょう  220円


イカのすり身に衣をつけて揚げたものらしい

食べてみると中身が柔らかくてホクホクしてて
うまい!

売店のお姐さんの話だと
久里浜のあたりの食べ物らしい
   デッキに上がってみると
多くの人数を収容できる広いスペースが
開放されていた


   東京湾クルーズでもやるのかな?
デッキにはビアガーデンが出来るような設備が
整っている

マストから伸びる電飾もそれっぽいな

  19時30分
定刻に出港

さらば房総半島

今回は船でどんどんショートカット

もはや
「ワープしている」といってもいいだろう
   ウロウロしてるともう久里浜が見えてきた
   わずか45分の船旅

寝るヒマもなし
   まずは横須賀市を突破
人口の多い都市は運転に気を遣う

知らない土地なので
ローカルルールもわからない

そもそも都会が嫌いなわたしにとって
ここが正念場だ
   県道27号線で葉山町を通過

わたしのような田舎者でも
聞いたことのある地名ばかりだ

  稲村ヶ崎も江ノ島も真っ暗さ・・・

茅ヶ崎の直線道路では
走り屋の小僧どもがうるさかったさ・・・

富士山なんてぜんぜん見えないさ・・・

ああ
暗黒の首都圏突破
  日付が変り
2013年9月14日

0:24
ローソンに寄り休憩

さすがにもう疲れたなぁ・・・
箱根の道の駅で泊まれるのか?
いざとなったらどこでもいいから寝ちゃおか?

0:38 発 
  ついに箱根の峠越えにかかった

しかし
夜中に来ると箱根は
ただのストレスロードだった
周りは見えないわ
トラックは遅いわ・・・・ 


これだったら
旧箱根峠を越えて芦ノ湖に出ればよかった

ようやく道の駅 はこねに到着
案の定
トラックで占領されていてクルマを停める
隙間もない

先に行くしかないのか・・・
しかし
行けども行けども泊まれる場所は
見つからない・・・・
   ・・・あれ?




着いちゃったじゃないかっ!!

01:31
御前崎灯台前 駐車場 着


星空を一筋の光が規則正しく横切る・・・

いや・・・
着いちゃダメだろ・・・・
  とうとう御前崎まで来てしまった

もう車中泊キットを展開する元気もない
このまま運手席で眠ろうと努力する

室温は28℃
窓を閉めては暑くて眠れない

窓を開けたままシートに埋まる

風呂に入りたい・・・

オリオン座の前を悠然と過ぎていく
光の帯を見つめながら意識が遠退いていった・・・