二日目 2008.5.23 北海道上陸 函館・五稜郭 へたばった一日
2008年5月23日
午前4時20分
津軽海峡のど真ん中で迎えた朝

一時間くらいうとうとしただろうか・・・
と、いうのがこの船、

ものすごい振動で寝られん!

どれくらいものすごいかというと
肩こりがほぐれるくらい
ものすごかった・・・・
後で調べたらこの「あさかぜ」
1986年3月に就航
津軽海峡を走るフェリーでは最古参だった
長い間、津軽海峡の荒波に耐えて
多くの人とクルマを運んできたんだなぁ

そう思うと道路工事のような振動も
許せてくるから不思議だw
逆にこういう船に行き当たるのは
幸運かもしれない
新造船は選んで乗れるが
最古参にはそうそう当たらないだろうw

それにしても
メチャ寒い!
この旅で一番寒かったのは
ここ津軽海峡だった・・・・・

客室は写真に写っている
これだけのスペースしかない
長まくらがあるだけで毛布とかは
装備されていない
トラックのドライバーが
ひとりも上がってこなかったが
クルマの中で寝てるのか?

うつぶせで爆睡してるのは札幌へ帰る
おじさん。
一般車はわたしと このおじさんのワゴンと
北見ナンバーのセダンだけだった 
午前6時 函館港に到着

夢にまで見た北海道 陸路での初上陸
車輌甲板のトッポちゃんよ
ついにやってきたぞ!

ああ、寝不足なのに清々しいっ!
(ナチュラルハイともいう)
上陸準備でクルマに戻る

・・・げげっ!

車輌甲板はトラックの猛烈な排気で
毒ガス部屋と化していた!

早く出してくれーっ!!

ちなみにナビはまだ
青森のフェリーターミナルを
表示している
午前6時10分
無事定刻に上陸

「人類にとってはありふれた一歩だが
わたしとトッポちゃんにとっては
偉大な一歩だ」

・・・パクリの名言は置いといて
とりあえずどこかに停まって寝なくちゃ

函館といえば・・・・・
「五稜郭」
というわけで、とりあえず五稜郭方面へ

途中の信号
・・・・雪国のひとは当たり前だと思うけど
縦型信号は広島人には珍しかったりする

うーむ
これは早く信号の見方に慣れないとな・・・・
道路も「線の引いてない片側二車線道路」
みたいなところが多いので
これにも早く慣れないと危ないな・・・

午前6時45分
五稜郭近くに有料駐車場を見つけたので
なだれ込む。
トッポちゃんの前面は
高速道路1500km一気走りのおかげで
虫だらけだ!

さっさと寝たらいいのに
ナチュラルハイなわたしは
この後30分ウェスを片手に
ゴシゴシと虫落としに励む・・・・


すると周りからこんな声が聞こえてきた

「あっ、広島ナンバーだ。珍しいな。
初めて見た。」
「ほらほら。広島ナンバーがいるよー。」

すっかり珍獣扱い

確かに旅の途中で「道外ナンバー」は
ほとんど見かけなかった
虫落としをしても眠くならない・・・

たぶんアドレナリンが出まくって
興奮状態なのだろう

しかたないので五稜郭をちょっとだけ散歩
してみる
聳え立つ五稜郭タワー
デザインも秀逸で立派な建造物だ
五稜郭の内郭に入る

内地ではとっくに散ってしまった藤が
咲き始めたところだった
地元のアマチュアカメラマンたちが写真を
撮りまくっていた
五稜郭を建設した天才技師
武田斐三郎の碑

外国の書物とイラストだけで
自力で五稜郭を設計したというすごい人

顔だけテカテカなのは
みんなが撫でていくからw
「○カと煙は高いところが好き」
というわけで五稜郭タワーに上がってみる

大人840円

タワーも高いが入場料も・・・・

展望台直行エレベーターの壁面には
五稜郭についての書物の記述が書かれている

ちなみに動き出すとガイドさんの説明とともに
ブラックライトで壁面に
函館ゆかりの人物像が浮かび上がる

なかなか凝った演出だ
五稜郭タワー展望台から見た
五稜郭方面

美しい星型が一望できる
城郭というよりは要塞だが
要塞というにはあまりにも美しい

五稜郭と戊辰戦争の歴史が
精巧なジオラマで再現されている
展示物のケースには
四コマの漫画が描かれている

ジオラマは今にも動き出しそうなくらい
リアルに出来ている
特に14番 「戦時下の赤十字の精神」という
作品はその場の緊迫感さえも伝わってくる
機会があればぜひご覧頂きたい

高い塔ではお約束の
シースルーの床
強化ガラス製だ

高いたかーい・・・
クラクラするー
(寝不足だからか?)

ちなみに下のほうに小さく写っているのは
ミニバンサイズのクルマだ
五稜郭タワーのホール
採光がとても暖かみがあっていい感じ
レプリカの大砲や五稜郭ゆかりの人物の
銅像も置かれている

軽食コーナーがあり
ソフトクリームが名物らしい
さっそく買いに行ったが
まだこねている最中だった・・・・
土方歳三の像

ご存知 新撰組副長
現代の基準でもかなりのイケメンだが
意思が強く体力的にも
かなりタフだったらしい
最後まで降伏に反対して
新政府軍と戦い続け
函館の地でその若い命を落とした

こういう熱い漢(おとこ)は無条件で
かっこいい

それは自分が絶対マネできないからだw
ソフトクリームが準備中だったので
代わりに飲んだ牛乳

かなり濃厚です

これですっきり目が・・・・

覚めなかった


ちなみに後でソフトクリームもしっかり頂いた
天井のデザインもすごい・・・

五稜郭のデザインをうまく取り込んでいる
嫌味な豪華さが無く
観光に来た雰囲気を盛り上げてくれる
ちょうどいい綺麗さだ
北海道ではかなりメジャーな
ハンバーガーショップらしい

うわさに聞いていたので一番人気の
チャイニーズチキンバーガーを食してみる
一個350円 とても安い
あんかけ風のホコホコのチキンが
美味いねぇ〜!

なるほど うわさになるわけだ

これでお腹も満たされ眠くなる・・・
かと思ったが、まだならない!

アドレナリン退散〜!
こうなったら眠くなるまでうろついてやるぜ!!

五稜郭タワーの近くに
函館市北洋資料館があったので入ってみる

北洋漁業の歴史と資料が満載で面白かった
撮影できなかったのが残念


入館料 一般 100円
そうこうしてると頭痛がしてきた
それでも眠くはならない・・・
早めにどこか宿を取るか
それとも千歳に少しでも近づくか・・・

・・・函館でやり残したことはないかな?
そうだ 函館と言えば塩ラーメン!
さっそくクルマの中でガイドブックを開いて
店を探す
おっ、
あの有名な塩ラーメンの店「あじさい」は
五稜郭の近くではないか!

どこにあるんだろ?

んー・・・・・

・・・・ん?
・・・んん?!

目の前じゃんか!!
しかも先ほどの
ハンバーガーショップの
お向かいだった・・・・・
   

ビバ!睡眠不足!!
晴れて「あじさい」の塩ラーメンにありつく
 
うまーい!

この塩加減は絶妙です

この後道内で何度かラーメンを食べることに
なるが、結論としてここの塩ラーメンが
一番だった!
函館に行ったらぜひ食されることを
お勧めする


函館塩ラーメン 650円
塩ラーメンを食べると
なんだか体調が良くなってきた
塩分が不足してたのか?

気分が良くなったので
また五稜郭付近をうろうろし始める
(寝ようとしない)

海鮮市場の前にあった人形

函館の食い倒れ太郎かな?

五稜郭の外周を歩いて一周してみる

お堀端は市民の憩いの場所
ウォーキングやランニングをする人々が
行き交っている
堀越しに五稜郭
そのむこうに五稜郭タワー
どこから撮っても絵になるところだなぁ・・・
空気はひんやりと高原のようだし
都会の真ん中なのにとても静かだ

ここがかつての激戦地とは思えないなぁ・・・
新緑に浮かぶ五稜郭タワー
こういう「狙い」な写真もつい撮ってみたくなる
五稜郭を一周すると1815mあるのか・・・
こんな場所が近所にあったら
毎日でも走っちゃうよ おいら・・・・
午後3時
移動は断念して函館市内の
ホテルテトラに宿をとる
とにかく寝なければヤバい

階下のコンビニでサッポロクラシック
(北海道限定ビール)を買い込んで流し込む

・・・・・いつ寝たか覚えてないけど
とにかくやっと眠りにつけた・・・・・
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