三日目 2008.5.24 函館→登別(思いつき)→千歳
午前4時30分
明るくて目が覚める
東方の朝は早い

どうやらアドレナリンは分泌停止に
なってくれたようだ
アタマもすっきり

ホテルで朝食を摂り
午前8時 出発

午前8時18分
北斗市郊外のSSで給油
走行距離223.2km
14.0リットル給油
燃費15.94km/リットル
午前9時
道の駅 森で休憩

「ドラケーキ」という
ドラ焼きとケーキの
ハーフみたいなものを食う

・・・えーと
ドラ焼きみたいなケーキでしたw

午前9時8分 出発
空はどんよりと曇っている
国道5号線をどんどん北上して行く
霧がかかってきた

こちらの人はこんなに広い道を
きっちりと法定速度+αで走る
車間距離も十分にとる
割り込みもしない

やはり冬に過酷な条件で
ドライビングしてる人たちは
「自分を守る術」をよく
心得てるんだなぁ・・・・

広島のド外道運転が恥ずかしく
なってくる・・・
右手に太平洋
晴れていればもっとなぁ〜

でも水平線が見えて
いい眺めだ

瀬戸内海だとなかなか
水平線が見えないからね

当初は道内の移動も
高速道を使うつもりだったが
一般道にして大正解だった
午前10時52分
道の駅 とようら 休憩

豊浦といえばイチゴの産地だ

売店でいくつか
おもしろそうなものを買う

午前11時 出発

・・・あ
イチゴ食ってねぇ!
伊達から453号線に乗り換え
洞爺湖を経由
276号線に乗り支笏湖を経由して
千歳市に入るルートを選択

途中 洞爺湖の傍にある
昭和新山が見えてくる

時間もあるので
ちょっと行ってみようと思ったら
分岐をスルーしてしまった

・・・・まあいいか
思いつきだしw
・・・するとほどなく
「登別→」 の案内標識発見
オロフレ峠方面とある

なんの躊躇もなく右折
「峠」の一文字に誘われたw

それに登別は
「クマ牧場」!!

北海道に来てクマとキツネを見ずして
なんとする!!

走ってみると道幅は広く
白樺の林が左右に広がって
実に爽快&快走ルートだった

無理しない程度に
「ちょっといいペース」で走る
午前11時52分
オロフレ峠展望台 休憩&展望

うわー!!
絶景だ!!

雄大な北海道の山並みと木々
ひんやりとした新鮮な空気
人もほとんどいなーい!

誘われて良かったw
ここで各地で買い集めた
ヘンな飲み物を撮影する

左から
ピートサイダー
白樺ラムネ
ハスカップラムネ
イチゴラムネ
メロンラムネ
イカスミラムネ
一本 150円〜250円
ふっふっふっ
帰ったら会社の女性陣に
実験台になってもらおうw

ちなみにピートサイダーは
なんともいえないほのかな甘さで
とても美味しかった

わたしがガキのころ
両親が北海道に旅行に行った
(ガキは置き去りにされたw)
その時のお土産がアイヌの民話集だった

なんとなくそれが脳裏にあって
五稜郭の売店でこの本を見かけて
気がつくと買っていたw
一冊 630円
非常に興味深い民話の数々は
巨大生物からお色気話まで
実にバラエティに富んでいる
アイヌの人々が常に神々を身近に感じて
暮らしていたこともわかる

いまでも枕元に置いて
読み返している
地名入り看板の前が空いたので
さっそく移動して記念撮影

正午 出発

登別側の下り道はタイトコーナーも多く
路面も結構荒れていた

前を走っているバイクが
何度もスリップダウンしそうになるので
ヒヤヒヤしながら車間を開けてついて行く

午後12時16分
登別ロープウェイ前駐車場着

駐車場代500円

駐車場係のおじさんが
クマ牧場への行き方を
丁寧に教えてくれたw
ここからロープウェイで登った先が
登別クマ牧場だ
一度来てみたかったんだよ

ちなみにこの建物の売店は
クマグッズで溢れかえっている

入場料はロープウェイ往復込みで
2520円

券を買い二階に上がると
奥にロープウェイの乗り場が見えてくる


ん?
なんだか疲れたクマが・・・・

元気出せよ!
急勾配を登っていくロープウェイ
数十人が乗る大きなゴンドラではなく
8人乗りの小さなゴンドラが
たくさん行き交っているタイプ
時々貨物用のゴンドラも通過していく

客が少ないので一台丸ごと独り占めだ!
わっはっはっ!

 
なんだかまた霧が濃くなってきたぞ
おっ!

気になる看板を発見したっちゃ!
後で食ってみるっちゃ!
と、バカなことを言ってるうちに
霧はどんどん濃くなって
この有様・・・・

なんにも見えませーん!!


つーか、ちょっと怖いぞ・・・・
頂上駅に到着
濃霧と小雨で姿は見えないが
クマの鳴き声が聞こえてくる

記念撮影用オブジェ

こういうのを見ると
思わず跨ってみたくなるが
お尻が濡れそうなので
やめておこう・・・・
濃霧の中のクマ

カラスに囲まれているが
ちゃんと生きてますw

クマに限らず
野生動物は余計なエネルギーを
消費しないようによく寝るそうだ

わたしも似たような理由をつけては
家でゴロゴロしてる・・・・

「ひとの檻」という施設に入る
人間のほうが檻に入ることで
クマを間近で見ることができる

通路の横には
「くまくまクイズ」みたいなパネル

奥のロッカーで
クマにやるエサを販売している
2袋で200円

「どうも、クマです」

うえっ!でっかい・・・
こんなのに森で出会ったら
ぜったい勝てないな・・・・

ガラス越しでもすごい迫力
動作はもっそりとスローだが
突然すばやく動いたりする

野生動物だなぁ

お子様の傍の筒のようなものは
エサ発射機である
発射機といっても遠くには飛ばない
先ほどのクマのエサを入れ
ピストンでエサを押し出してやると
発射口をくわえて待っているクマが
エサにありつくというわけだ

もちろんわたしもやりましたw

待っているクマをじらすため
時間差攻撃をかけていると
「ふっ!」と
クマが発射機に息を吹き込んでくる
こちらは別のクマ

立ち上がり
前足をクイクイと動かして
エサをおねだりしている

貴様!
クマのプライドは
どこに捨ててきたんだ!


・・・・と、
後で飼育員さんに聞いたら
ここで生まれ育ったクマらしい

失礼しました
ウチがうわさのラム丼だっちゃ!

850円だっちゃ!
食堂と同じ建物内にある
ヒグマ博物館に入ってみる

クマは「完全生物」だという

野生で生きるために完成した
自然界が生んだ生き物の中でも
最高傑作というわけだ

骨格だけ見てもこのたくましさ!
まるで恐竜だ・・・



こちらは伝統的なアイヌの
狩猟道具を展示してあるコーナー

わたしは子供の頃本で読んだ
アイヌの仕掛け弓「アマッポ」に
興味がある

優秀な狩猟民族だったんだなぁ
すぐ近くに併設されている
アイヌの部落(コタン)を再現した
ユーカラの里

濃霧のおかげですごく雰囲気が
出ていい感じだった

霧も悪くないね
ロープウェイで降りていくと
だんだん霧が晴れてきた

トッポちゃんが見えるぞ
自分のクルマを上空から見る機会は
あんまりないので撮影w
それにしても
どこに置いてても一発でわかる
カタチしてるな・・・・


降りて来た途端 放送があった
「ただいまからユーカラの里において
アイヌの伝統的な舞踊の実演を行います
ぜひご覧下さ〜い!!」
なんというジャストタイミング!
・・・・・降りる前に言ってよww
午後1時30分
登別を出発
苫小牧経由で千歳に向かう

北海道のひたすらまっすぐで
平坦で広い道をゆったりと走る

ああ、これを走りたくてここまで
来たのだ・・・・
午後3時
千歳市内 ホテルホーリン着

ここでちょっと昔の面影を求めて
市内をうろついてみる
・・・・この通りにはかつてアーケードがあり
千歳の名物ラーメン店
「突撃ラーメン」があった
ラーメンを30分以内に3杯食べるとタダ
5杯食べると一年間タダ!!
何度もチャレンジしたがダメだったなぁw

現地の人に聞くと
アーケードは老朽化が進んで
取り壊したそうだ
突撃ラーメンはほんの一年前に
閉店したらしい
あああっ、来るのが遅かったー!!!

自衛官時代に通ってた居酒屋も
とっくの昔になくなっていた

ここはもう自分がいた頃の千歳とは別の街だ

思い出を辿ると失うものが多いけど
失うことも現在(いま)を生きていく上での
ひとつの「けじめ」なのかも
しれないですね・・・

こうして三日目は暮れていった

明日は懐かしの東千歳駐屯地を
やっと訪ねることができる・・・・

ニ日目へ  四日目へ